イベント
更新日:2022.07.15 / 掲載日:2022.07.15
【群馬パーツショー】クロカン系カスタムの最前線

文●九島辰也
以前滋賀県で行われたRAV4ミーティングのレポートをしたように、このところイベントが増えてきています。特に、カスタムカーやクラシックカー関係は頻繁に行われていて、どちらも大好物のワタクシは忙しい日々が続いています。
先週末、群馬県高崎市のGメッセ群馬で行われたイベントもその一つ。群馬トヨタグループが主催を務める“群馬パーツショー(通称GPS)”は文字通りトヨタ車を中心としたカスタムカーの祭典です。
会場に並べられるのは、ランクル、ハイラックス、FJクルーザーそしてRAV4。ランクルは70もあれば300もあり、どれもかなり手の込んだカスタムが施されていました。トレンドがアウトドアブームなだけに、ルーフにターフを取り付けたキャンプ仕様が目立っています。

そんなショーの一角にワタクシのバリバリにカスタムした左ハンドルのRAV4を展示させていただきました。群馬トヨタさんのご紹介で、4WD専門雑誌のテントの横という目立つところです。オールペンして車高アップしていますから、それなりに注目を集めます。
ですが、ランクル系カスタムには強者が多く、もっと派手なパーツで目立っている車両はいくつもありました。特に、展示車両とは別にユーザーが乗ってきた愛車は思い思いにカスタムされています。バンパーレス、ワイドフェンダー、とてつもなく外径の大きなマッドテレインのファットタイヤを履いたものは少なくありません。乗るのにハシゴがいるんじゃない?てな感じかな。
でもこの辺のカスタムはある意味不変だと思います。というのも、今から30年以上前の四駆専門雑誌でバイトしていた時代とあまり変わらないからです。当然クルマは進化していますが、やることは一緒です。まぁ、コンピューター制御をどこまで諦めるかは当時なかった悩みですが……。

さてRAV4ですが、屋内展示スペースには豊田自動織機が手がけたRAV4 5Dアドベンチャーが飾られました。これは山岳救助隊を想定したコンセプトモデルで、RAV4の限界に挑戦した物です。救助に向かうためにドローンを装備し、その映像をダッシュボードモニターで映し出したりします。それに救助者を乗せるためのスペースや保護するために必要なアイテムも備えます。エンジニアたちは各方面の“プロ”からヒアリングし、その後山岳救助隊にテーマを絞り、完成に漕ぎ着きました。
そんなストーリーを豊田自動織機のスタッフがトークイベントとして話した後の質問コーナーでは、5Dアドベンチャーに装備されるパーツの市販化を希望する内容がたくさん寄せられました。確かに、RAV4ユーザーにとっては気になるパーツばかり。赤灯のフラッシュライトやパトライトなんかは、ワタクシのRAV4にも取り付けたいと思っちゃいます。プロスペックは男の子の憧れですからね。



その他気になったのはタイヤです。会場にはBFグッドリッチとトーヨータイヤのオープンカントリーが多くを占めていました。それ以外はヨコハマのジオランダーですかね。ちなみに、トーヨータイヤの担当者に聞いたところ、生産が追いつかないくらいの売れ行きだとか。このアウトドアブームはちょっとしたバブルを産んでいます。オープンカントリーのラインナップは増えているそうですから、今後も期待できそうです。
といった感じの群馬パーツショーですが、やはり天気に恵まれたのがイベント成功の大きな要因だったと思います。20台近くのキッチンカーが並びましたが、それを外のテーブルで楽しめました。メニューはロコモコ、カレー、ラーメン、ホットドッグ、ドーナツ云々。でも一番人気はかき氷だったかもしれません。こういう場所で食べるかき氷はやっぱ格別ですねー。
個人的には初めて参加したショーですが、このイベントは毎年規模が大きくなっているとも耳にしました。その意味では来年も顔を出したいと思います。夏のヨンクイベントは格別です。たくさんのカスタムカーを見られる幸せはクルマ好きにはたまりません!