車のエンタメ
更新日:2018.11.11 / 掲載日:2018.03.09
タミヤのプラモデルじゃない! 第二次大戦のドイツ軍車両が実際に走る

ミリタリーマニア。通称「ミリオタ」とも呼ばれたりもしますが、戦車や戦艦、戦闘機などの機能性を追求したカタチは、多くの男子を惹きつけるものです。そして、たとえばクルマ好きにもスポーツカー好き、SUV好き、オープンカー好き、アメ車好き、はたまた旧車好きなど、いろいろな専門ジャンルがあるように、ミリタリーマニアの世界にもいろいろな系統があるようです。
本日ご紹介するのは、海外のミリオタ事情。2015年にオランダのドイツ国境近くにある村「オーフェルローン」のミュージアムでおこなわれたパレードの様子です。どうやら、彼らの嗜好は第二次世界大戦時の「ドイツ軍」の車両にあるようです。戦車や装甲車が、実際に走行している様子を収めた映像をどうぞご覧ください。

まず登場したのは「Sturmgeschutz III(StuG III, Sd.Kfz. 142/1)」という装甲戦闘車両です。戦車の車体を流用して作られていますが、あくまで歩兵の戦闘を支援する車両のため、厳密には戦車とは呼ばないのだそうです。第二次世界大戦でドイツが製造した装甲戦闘車両としては最大の台数となる約1万500両が製造されたとのことです。

作りもすごくリアルですね……。といいますか、本物だから当然です! ミリタリーシリーズで有名なタミヤのプラモデルも非常に精巧ですが、こちらは1/1スケールで動きます(笑)。

続いて登場したのは軽装甲兵員輸送車で、前輪は普通のタイヤながらぬかるんだ路面でもしっかりと前へ進めるように、後部はクローラーになっています。こういうのは軍用車両ならではですね。「Sd Kfz 250/5」とひとまわり車体が大きな「Sd.Kfz. 251」があるようですが……動画ではちょっとわかりません。こちらは、世界中に熱心なファンを多く抱える人気車両のようです。
いずれにせよ、70年以上前の第二次世界大戦時に作られた車両のメンテナンスは本当に大変でしょう。部品もないでしょうし、お金もかかるでしょう。ひとつの博物館だけでこれほど動態保存されているというのには驚かされます。