車のエンタメ
更新日:2018.09.20 / 掲載日:2018.01.15
ドラッグレースにスマート!? トヨタ製エンジン搭載で大暴れ!

今回ご紹介するのは、数年前ですがアメリカのドラッグレースに出場して注目を集めた1台のクルマです。驚くべきはその車種で、なんとマイクロカーの「スマート」なのです!
ドラッグレースといえば、まさに「直線番長」同士による力比べのイメージがあります。巨大なエンジン、ときにはジェットエンジンを搭載して、強烈なパワーによって脇目も振らずにゴールを目指す超スプリントなカーレースです。そんなところに、都市型の超小型モデルが登場するというのは見たことも聞いたこともありません!
ところがこのスマート、けっしてウケねらいなどではなく、かなり速いということです。ヘビー級のボクサーたちが集まるトーナメントに、たった1人ライト級で挑戦するようなものといえるでしょうか。しかし百聞は一見に如かずです。まずはそのパフォーマンスをご覧ください!

搭載されているのは、トヨタの1.5Lエンジンだそうです。加給してあるとはいえ、ドラッグレースカーにしてはあまりに小排気量です。ですが、スマートにとっては物理的にこれが最大限の大きさなのかもしれません。

スマートは「RR」。リヤにエンジンを搭載して後輪駆動するタイプです。挙動はダイレクトですが、エンジンスペースは非常に限られます。しかし、無駄なくきれいに収められていますね。

いよいよレースです。
相手はシェルビー GT500(マスタング)。ビッグなV8エンジンを搭載した力自慢です。2007年発売で、2013年以前でしたら500馬力、それ以降のモデルでしたら662馬力という強力マシンです。それでもノーマルの数値で、もしもチューニングしていたら……。

最後は惜しくも抜かされてしまいました。しかし、マッスルカー相手に大健闘でした。映像の最後にはさらにシボレー カマロとの勝負の様子も短く入っていますが、こちらは僅差で勝利した模様です。
それにしても、「小よく大を制す」とまではいかなくても、見ていて痛快で元気が出てくる小兵の活躍でした。ドラッグレースの見方が少しだけ変わった気がします!