車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2016.10.14
これはいろいろ使えそう! カナダ生まれの電動キャタピラ

雪上とか未舗装路とか段差があるところとか「こんなところをグイグイ行きたいんだよなぁ~。でも、クルマじゃちょっと重いっていうか、大きすぎるんだよなぁ~」というときに、とても役に立つマシンの動画です。パワフルだし、小回りが利くし、使い方の幅もすごーーく広い!
深い雪をかきわけるようにして豪快に走るマシン。スノーモービルのようにも見えますが、じつはこれ、乗り物ではありません。

電動のキャタピラにハンドルがついた「MTT(My Track Technology)」というマシンなんです。詳しい操作方法の説明はないのですが、動画を見る限りではバイクの操作感に近いと思われます。

雪上に駐車したクルマをちょっと押したり。

かんたんな除雪に活用したり。

タイヤ付きの荷台を連結して超小型トラックとして使ったり。

複数のそりを連結することもできます。

スタンディングで乗れる電動キックボード的な使い方が可能かと思えば……。

丸太など重いものをそのまま引っ張っていくこともできちゃいます。

倒木のような障害物があっても、MTTがくぐれるだけの高さがあれば、ハンドルを低くし、人間も身を縮めて通過できます。また、階段を登ったり降りたりもできるので、くぐれないほど低い障害物の場合は乗り越えることもできそうです。


MTTのキャタピラと同程度の幅があればOKだし、犬ぞりの犬とか、農耕馬に近い使い勝手のような気がしますが、犬や馬よりも使えるポイントがもうひとつあります。それは、電源を供給できること。山奥までMTTで移動し、電気を使った作業をして、切った丸太を運ぶ……なんてこともできちゃうわけです。

重量は約130kg。フルサイズピックアップトラックの荷台に載せることもできます。


乗り物として特化したタイプや、荷運び専用タイプもあります。
多様な可能性を持ったMTT、2014年に動画が公開され、ネット上では「ほしい!」という声もあがっているんですが、残念なことにまだ製品化されていない様子。開発者であるカナダのケベック州在住のイヴォン・マーテルさんのサイトには、いまも「製造・販売を担ってくれる業者を募集中」と掲載されています。せっかくここまでできているので、量産&発売してほしいですよね。