車のエンタメ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2016.10.13
この発想はなかった! ロシアのアイデアワイパー
雨が降ってたり雪が降ってたり、路面が濡れていて前のクルマが水をはねあげたりするときは、ワイパーを動かして視界を確保します。これ、クルマに乗る現代人の常識です。では、ワイパーが故障したら……? ほとんどの日本人は悪天候の日にはクルマに乗らず、可及的速やかに修理しようと考えるでしょう。
ところがロシアの場合はそうじゃないのでしょうか!? 「動かないなら動かせばいいだろ?」とばかりに、手動でワイパーを作動させて悪天候を凌いでいました。
手動とは言っても、クルマの外でハンディワイパーを使う……という方法ではありません。クルマに備え付けられているワイパーに紐を結び、助手席で紐を引っ張っているんです!
左側を引っ張ればワイパーは左に、右側を引っ張ればワイパーは右に……。リズミカルに紐を操作することで、おおむね良好な視界を確保できます。空はどんより雲っていますが、クルマに乗っている男性たちは談笑しながらのドライブです。
ところが、ワイパー係を務める助手席の男性、ときどきいたずらっぽく手を止めるんですね。手を止める=ワイパーも止まる=視界悪化。クルマは停まるどころかスピードも落としません。運転手も同乗者も「おいおい!」、「こらこら!」って感じで、あいかわらず楽しそう。
しかもそんな状況で、果敢に前のトラックを追い越しにかかります。ワイパー壊れてるんだし、車間距離を空けて走ったほうがよさそうにも思いますが……。
トラックを追い越すと、視界はくっきり! トラックがけっこうな水しぶきをあげて走っていたので、ワイパーが動かないからこそ追い越してしまいたかったんですね。
お役目を無事に果たしたワイパー係の青年も、満足そう。
ちなみに、この手動ワイパーを作動させるには、紐を動かすために運転席と助手席の窓を少し開けておかなければなりません。雪景色のロシア、たった2cmでもめっちゃ寒いだろうなぁ……。
なお、電動ワイパーは手動では動かせないものも多いので、「壊れたら手で動かせばいいや」なんて思わずに、調子が悪いかも……と思ったら早めに修理してくださいね。