車のエンタメ
更新日:2018.11.16 / 掲載日:2016.04.14
クレイジーで爽快な動画が公開にフェラーリ F40でゲレンデを激走!
レッドブル公式サイトで公開された動画『A Day In The Life』の衝撃度がすごい! なんと、フェラーリきってのスーパーカー「F40」で雪山を疾走しちゃうんである。 ルーフにまで荷物を満載したF40は、ボンネットに丸目4灯のフォグランプまで備えている。こんなワイルドなF40、見たことないわ!
路面の雪はほぼ融けているものの道の両脇は雪に覆われて真っ白という山道を進み、雪山に到着するなりレンタルショップでチェーンをオーダー。スパイクを打ち込んだスタッドレスタイヤの上にチェーンを装着してゲレンデを駆け上っていく。林道に入ると、ドリフトしながら爆走。スキーヤーもスノーボーダーも、あまりに非日常的すぎる光景を目の当たりにして「ぽかーーん」である。
さらに、夜になってもまだ走る。ダウンヒルのタイムアタックさながら、ゲレンデを猛スピードで下り、林道を抜け、最後は雪の中でオートキャンプをはじめちゃうのだ。ルーフにテントを設営したF40の姿なんて、ほかではぜったい見られないだろう。
フェラーリの創業40周年を記念して1987年に誕生したF40は、歴代フェラーリのなかでも抜群に美しいモデルだ。3.0LのV8ツインターボエンジンをミドシップに搭載したMR車で、トランスミッションは5速MT。最高出力は約484ps/7000rpm、最大トルクは58.8kg-m/4000rpm、公称の最高時速は約320km/hと、当時としては超ハイスペックを誇っていた。
発売から30年近く経過しても人気が衰えないどころか、希少性が高まっていることもあって中古市場でも高値安定。新車価格は4500万円だったが、バブル期には2億5000万円オーバー、現在では1億円から1億5000万円程度が相場と言われている。
そんなド級のスーパーカーで雪山を爆走しようなんて、レッドブルはなんという無茶をするんだろう……! と思ったら、レッドブル単体の企画ではないらしい。ムービーに登場するF40のオーナーであり、スーパーカーによる究極のエンターテインメントを目指して2014年に結成された「CARGUY(カーガイ)」の代表でもある木村武史氏とのコラボで実現したものだという。
木村氏の本気度はハンパじゃない。この企画のために、特注のスパイクタイヤと特注の超合金チェーンをつくり、フォグランプ「ラリーライトポット」もワンオフで制作。変わりやすい山の天候の情報をいち早く入手できるよう、標準のF40にはついていないラジオも取り付けた。ルーフキャリアも、もちろん専用設計である。
なんでそんなにまでしてF40で雪山を疾走したかったのかというと、「一番大変な車で一番難しいことを」したかったからだそうな。
木村さんったら、ヤンチャすぎ! でも、こんな無茶ができるのは長年F40に乗り続けてきたオーナーだからこそ。どんな腕利きのスタントドライバーでもF1ドライバーでも、そうそうできるもんではない。
いやー、ほんとにめっちゃいいもん見せてもらいました。木村さん、レッドブルさん、ありがとうございました!