車のエンタメ
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2016.04.11

水の上も、氷の上も、単独走破で北極点を目指す怪物!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部

 「漢」と書いて「おとこ」と読む。まさしくそんな感じのスパルタンなプロジェクトがロシアでスタートした。なんと、クルマで北極点を目指し、自力で戻ってこよう!というんである。

 自走による北極点到達を目指す車両は、「Burlak」と名付けられた6×6の水陸両用車で、装甲車「APC-60」のコンセプトに基づいて独自に設計されている。全長6.6×全幅2.9×全高3.2mの防水フローティングボディに、3.0Lのディーゼルエンジンを搭載し、直径1.75m、幅72cmのロープレッシャータイヤを装着、道なき道を進むことができる……どころか水上も移動できる。




 トランスミッションやトラクションコントロールシステムを独自に設計している一方、APCやトヨタ「ランドクルーザー」のユニットを流用している部分もある。極寒の地での修理作業性を高めるため、すべてのコンポーメントやアッセンブリはコンパートメント内部からアクセスすることができるようになっているのも特徴的。

 超ヘヴィーデューティーなだけでなく、遠征に参加するメンバーが快適に過ごせるような工夫もなされている。キャビンには、4つの寝台、ガスコンロとシンクを備えたキッチン、シャワーがある。空調には、エンジンから供給される熱を利用し、コンパートメントの内側には保温のための絶縁体とフェルトを張り、外装は厚さ1mmのアルミニウムで覆っている。

 現在はさまざまなテストを行いながらBurlakを製造している段階らしい。映像を見る限り、水没することもなく力強く前進できているようだ。


 ちなみに、チームは北極点への車両での到達を2009年に世界初成功させているが、そのときは自力で帰還することができず飛行機によって救出され、車両を置き去りにして戻ってきている。今回のチャレンジでは、北極点への到達から帰還まで外部からの支援を受けずに完遂するのが目標。冒険に必要な燃料や食料、機器類を牽引カーゴに用意し、2台のBurlakで牽引していくという。チームは2018年の北極点到達を目指して、2017年には拠点となるロシアのセヴェルナヤ・ゼムリャ諸島に向けて出発する予定。

 なお、チームのチャレンジの様子は公式ホームページのブログにアップされている。残念ながらロシア語のみだけど、画像を見るだけでもけっこうテンションあがってくるので要チェック&根性ある人はぜひとも翻訳してみてほしい。


 以前、Goo-netでも紹介したロシアの超絶的ATV文化のさらに上を行く北極チャレンジ、成功を祈ってます!

ロシアの超絶的ATV文化

参照元:Transarctic Automobile Expedition公式

参照元:Log Book(チャレンジの様子)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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