オートサロン
更新日:2022.12.20 / 掲載日:2020.01.11
【東京オートサロン2020】輸入車も大豊作! 2020年のトレンドはこれだ!

文と写真●大音安弘
オートサロン2020には、多くのインポーターも出展。クルマ好きに向けて、PRを行っている。オートサロンに参加するだけに、どれも存在感の際立つ個性豊かなモデルばかりである。主要なインポーターと、その注目モデルについてレポートしよう。
ブランド初のSUVを展示したアストンマーティン

DBX
昨年に引き続き、2回目の出展となった英国のスポーツカーメーカ―である「アストンマーティン」は、ブランド初のSUV「DBX」と最上級モデルのオープンカー「DBSスーパーレッジェーラ・ボランテ」の2台を展示。ブランド初のSUV「DBX」は、ラージサイズのボディに、550ps/700Nmというパワフルな4.0LのV8ツインターボエンジンを搭載したスポーツ性の高いモデルだ。プレスカンファレンスには、アジアパシフィックリージョナルプレジデント、パトリック・ニルソンが来日し、出席した。

DBSスーパーレッジェーラ・ボランテ
ニュルFF最速記録を持つ高性能な限定車!ルノー

メガーヌR.S.トロフィーR
フランスの自動車メーカー「ルノー」ブースでは、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキット北コースの量産FF車最速記録を更新した「メガーヌR.S.トロフィーR」を展示。東京オートサロン初日となる1月10日より購入受付を開始したことを発表した。限定車「トロフィーR」は、メガーヌR.S.トロフィーをベースに、徹底した軽量化とシャシー性能の向上、さらに空力性能の大幅向上を果たしている。世界限定500台のうち、30台が軽量カーボンホイールやカーボンセラミックフロントブレーキシステムなどの特別アイテムを加えた「カーボンセラミックパック」となる。日本では、トロフィーRが47台。トロフィーRカーボンセラミックパックが4台の計51台が販売されることになる。展示車は、世界限定30台のカーボンセラミックパック装着車だ。

日本専用限定車「GP edition」を初披露!ロータス

ロータス・エキシージ スポーツ 350 GP EDITIO
英国のライトウェイトスポーツメーカー「ロータス」では、日本専用限定車「ロータス・エキシージ スポーツ 350 GP EDITION」を初披露した。20台のみが販売される限定車は、エキシージ スポーツ 350をベースに、「チームロータス」が1972年から1986年のF1にて5度の年間王者と合計35回の優勝を獲得した時の象徴的なカラーリングを内外装に施したのが特徴だ。この他、市販モデルの「エリーゼ220」に加え、2020年シーズンの参戦も表明したSUPER GT参戦マシン「SGTエヴォーラ」の展示も行っている。

ELISE 220 SPORT
メルセデスAMGモデルも充実!メルセデス・ベンツ

A35 4MATIC
ドイツの高級自動車ブランド「メルセデス・ベンツ」は、メルセデスAMGのエントリーモデル「A35 4MATIC」や昨年導入されたばかりのAMG GT4ドアクーペのフラッグシップモデル「63 S 4MATIC+」などのメルセデスAMGの高性能モデルを中心に展示。特徴的なツートンカラーを纏った「Vクラス」など幅広いモデルを揃えた。

Vクラス
スポーツハイブリッドの世界を見せる!ボルボ

XC60ポールスターエンジニアード
初参加となるボルボは、高性能ハイブリッドモデル「ポールスターエンジニアード」に、スポットをあてる。昨年、日本で第一弾となる4ドアセダン「S60ポールスターエンジニアード」の2020年モデルが30台限定で導入されたが、発売当日に完売したことが話題となった。オートサロンでは、同シリーズの第2弾モデルとなるSUV「XC60ポールスターエンジニアード」を参考出品した。ポールスターエンジニアードとは、最もパワフルなハイブリッドパワートレイン「T8」にロムチューンを加え、オーリンズ製の調整式ダンパーを採用したサスペンション、容量アップを図ったブレーキキャリパー、軽量な鍛造アルミホイール、内外装のスポーツアクセントなどを採用しているのが大きな特徴だ。既に、海外で発売済みのCX60ポールスターエンジニアードは、高い評価を受けており、日本導入の際は、こちらも即完売となりそうだ。
S60ポールスターエンジニアード
大胆なモデルチェンジを行った新世代コルベット!ゼネラルモーターズ

コルベット
輸入車ブランドの出展で最も関心を集めていたのが、新型シボレー・コルベットの日本初披露だ。第8世代のコルベットは、まさに異例尽くしの内容だ。まず駆動方式を伝統のFRから、コルベット史上初のミッドシップレイアウトへと変更。このためスタイリングも伝統のロングノーズではなく、ショートノーズスタイルに。エンジンの搭載位置変更を受けて、リヤのラゲッジスペースを小型化。その代わりに、フロントフード下に新たなラゲッジスペースが生れた。コクピットのイメージは、現行型の雰囲気を色濃く残すものの、日本仕様では、コルベット史上初の右ハンドルとなるというのも衝撃だ。パワーユニット自体は、伝統のV8OHVであるものの、新世代へとアップデート。495ps/637Nmを発揮する新エンジンは、ドライサンプ化に加え、気筒休止システムも採用。トランスミッションもATではなく、8速DCTとなる。日本での価格は、1180万円~1400万円で、全車右ハンドル仕様となり、2021年春の導入を予定している。展示車は、米国本国から借り受けたもので、イベント終了後には、再び、米国に送り返されるという。一目でも早く新型コルベットを拝みたいなら、この機会を逃してはならないといえそうだ。また改良型のシボレー・カマロも同会場で日本初披露が行われている。
カマロ コンバーチブル
最新モデルGTなどを展示!初参加となるマクラーレン

GT
英国のスーパーカーメーカーであるマクラーレン・オートモーティブは、今回オートサロンに初出展し、熱心なクルマ好きたちに、その存在を強くアピールした。同ブランドの日本での販売は好調で、2019年の販売台数は、前年比159%を記録し、300台越えを達成した。同社ブースでは、フラッグシップモデルのオープン仕様となる「720Sスパイダー」と2019年5月に発表したグランツーリスモモデル「GT」の2台を展示した。

720Sスパイダー