オートサロン
更新日:2025.02.03 / 掲載日:2025.02.03
すべての冒険家へ捧ぐ“住めるハイラックス”! キャンピングカーの常識を超えた一台
今年も熱狂のうちに幕を閉じた東京オートサロン2025。国内外の主要自動車メーカーを始め、全国のカスタムショップが腕にヨリをかけて製作したカスタムカーは、どれもロマンが詰まった会心作ばかり!
車中泊をより快適に楽しめるキャンピングカーと、悪路をガンガン突き進めるオフローダーが、奇跡の合体!? 本格アウトドア派が一度は夢見た常識破りのフュージョンを、大手キャンピングカービルダーが実現したぞ!
アウトドアライフを楽しみ尽くせる“オトナの秘密基地”

悪路にも強い走破性能を持ったクルマに居住スペース(シェル)を付けたら……。そんな、ありそうで無かったイメージをカタチにしたのはダイレクトカーズ(本社:三重県津市)。ハイラックスをベースとした「BR75」だ。

居住用シェルが備わった姿が強烈なインパクトを放つBR75。その高さは通常時で約2.6mになるという。展示車両はラダー(ハシゴ)やヒッチメンバー、サイドステップなどギア感を高めるオプション品を多数装着しており、自分好みのドレスアップをとことん楽しめるのも魅力だ。

インテリアは明るめのブラウンを基調とした、落ち着きのある色合い。リビングスペースは2つのベンチシートを備え、5人がくつろげる広さを持つ。ポップアップルーフを開けば、就寝時も頭上の空間を確保できる。「家庭用エアコンとFFヒーターも使えるようになっています」とのことで、季節や天候に合わせて快適な環境を整えられる。

アウトドアレジャーを楽しみたいアクティブなユーザーに嬉しい、洗面台やシャワーが備わったマルチルームもリアゲート側に完備。床は防水仕様になっており、使用後の掃除もラクに行なえる。2023年度のグッドデザイン賞を受賞したというのも納得の使いやすさだ。

案内していただいたスタッフが「キャブコンとして考えると少し小さいサイズですが、居住に必要な装備が揃っており、快適に過ごせます」と話す通り、まるで家にいるような至れり尽くせりの装備が揃う車内。クルマ旅を楽しみたいアウトドア派の心をグッと惹きつける内容は、まさに“オトナの秘密基地”と呼びたくなる。オフローダー然としたイカツいカオをしていながら、中身は快適装備が充実……そんなギャップも頼もしく思える一台だ。
車両データ

ベース車両 | ハイラックス(令和6年式、3DG-GUN125) |
エンジン型式 | 3DF-GUN125-DTTHX |
排気量 | 2,400cc |
出力 | 149ps(110kW)/3,400rpm |
トルク | 40.8Nm/1,600rpm |
サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング(スタビライザー付)/ 車軸式半楕円リーフスプリング |
ホイール前後 | KMC 17インチ |
タイヤ前後 | YOKOHAMA GEOLANDAR 265/65R17 |
内装装備 | 対面座席、跳ね上げ式ベッドキット、クーラー、FFヒーター |