キズ・へこみ直し
更新日:2025.12.05 / 掲載日:2024.04.20
車についた傷の修理方法|費用相場や傷を放置するリスクを解説

車の傷をそのまま放置すると、塗装の劣化やサビの発生につながり、修理費用がかえって高額になる恐れがあります。小さな擦り傷や浅い引っかき傷であれば補修キットを使って目立たなくできる場合もありますが、仕上がりや耐久性は専門業者には及びません。
とくに深い傷やへこみは、放置するほど状態が悪化し、最終的には部品交換が必要になるケースもあります。そのため、できるだけ早めに適切な処置をすることが大切です。
この記事では、車の傷の種類ごとに修理方法や費用の目安を解説し、どのような傷の状態なら業者に依頼すべきかを整理しました。愛車を長くきれいに保つために、ぜひ参考にしてください。
1. 車の傷はすぐに修理しよう
車についた傷は見た目の問題だけでなく、塗装やボディの劣化を早める原因になります。ここでは、放置することで生じるリスクと、修理を検討すべきタイミングの目安を解説します。
(1) 傷を放置するリスク
車の塗装は、紫外線や雨水からボディを守る役割があります。ところが、傷がつくと保護力が低下し、水滴や汚れが付きやすくなるのです。
さらに、クリア層が剥がれた部分から雨水が染み込むと塗装が劣化します。深い傷の場合、下地部分のサビの原因になります。サビが広がれば、部品交換や大掛かりな補修が必要となり、修理代も高額になりかねません。
(2) 修理するタイミングの目安
浅い擦り傷や小さな引っかき傷であっても、早めに業者へ相談・補修することで被害の拡大を防げます。とくに塗装が剥がれて下地が見えている場合は、サビが進行しやすいため要注意です。
【とくに修理を急ぐべき傷】
・下地が見える深い傷
下地が露出するとサビが進行しやすく、補修にはパテや塗装での修理が必要
・サビが始まっている傷
サビが広がるとボディに穴が開き、修理費用が高額化する
・バンパーのえぐれ傷
樹脂製のためサビは発生しないが、損傷が大きいとバンパーごと交換が必要になる
2. 車の傷の種類
車の塗装は複数の層で構成されており、傷の深さや場所によって補修の難易度や修理方法が大きく変わります。
そのため、車の傷の種類や特徴を把握することは、最適な修理方法を選ぶうえで重要になります。
(1) 擦り傷

縁石やガードレールに接触したときにできやすいのが擦り傷です。塗装表面が削れ、白く線状に残るのが特徴です。ドアやバンパーの角など、車体の出っ張った部分に多く見られます。
(2) 線傷

鍵やカバンの金具が当たったときにできる細長い傷を線傷といいます。ボンネットやドアパネルに生じやすく、周囲の光の反射で目立ちやすい点が特徴です。
(3) ひっかき傷

ドアの開閉の際に自分の手の爪が当たってつくのがひっかき傷です。その他、洗車でボディを洗ったり、布などで拭いたりする際にも発生することがありますが、比較的浅い傷である場合が多いです。
(4) えぐれ傷

段差や縁石に強く接触すると、塗装が大きく削れ、下地まで露出します。バンパーやサイドステップなど、地面に近い部分にできやすい傷です。
(5) へこみ傷

ほかの車や物体と強くぶつかったときに発生するのがへこみ傷です。塗装がはがれるだけでなく、ボディの形状そのものが歪むため、見た目にも大きく影響します。
3. 自分で車の傷を修理する方法
傷の種類によっては、専門業者に依頼せず自分で修理できる場合もあります。たとえば、浅い傷や小さな傷は自分でも修理しやすく、専門業者に依頼するより費用を抑えられます。
ただし、修理には専門知識や技術、複数の道具が必要です。修理方法を誤ると逆に傷を広げたり、車の外観を損ねたりする恐れがあります。また、遠目で見たら問題なく修理できていても、専門業者と同じクオリティに仕上げることはできないでしょう。
| 傷の修理方法 | 傷の種類 | 修理の難易度 |
|---|---|---|
| コンパウンド | ・こすれば消える傷 ・擦り傷や洗車傷 ・爪がひっかからない傷 | 比較的簡単に修理可能 |
| タッチペン | ・傷の範囲が狭く、塗装が剥がれている程度の傷 ・コンパウンドで修理できない小さな傷 ・爪がひっかかる傷 | 専門知識や道具、作業時間がある人は、自分で修理可能 (完全に目立たなくすることは難しい) |
| パテ | ・コンパウンドやタッチペンで修理できない深い傷 ・傷だけでなくへこみがある | 自分で修理するのは難しいため、業者に依頼 |
(1) コンパウンドを使う方法

コンパウンドとは、車のボディについた傷を目立たなくする研磨剤のことです。
浅い傷や爪がひっかからない傷など、塗装を保護するクリア層についた傷は、コンパウンドを使用し、傷と周辺を磨くことで目立たなくできます。
① おすすめのコンパウンド3選
おすすめのコンパウンド3選をご紹介します。
1. 3M|コンパウンド ハード1/ハード2/ウルトラフィーナプレミアム 3本セット

粒子の異なるコンパウンドがセットになっているため、この商品だけで仕上げ磨きまで対応可能です。
・「コンパウンド ハード1/ハード2/ウルトラフィーナプレミアム 3本セット」の公式販売ページ(Amazon)
2. 3M|コンパウンド DC-1L

伸びがよいコンパウンドで扱いやすく、仕上がり性が向上したことで、容易に次の工程をおこなえます。
・「コンパウンド DC-1L」の公式ページ
・「コンパウンド DC-1L」の公式販売ページ(Amazon)
3. シュアラスター|スピリットクリーナーダーク

小傷だけでなく、水アカや鳥糞、虫汚れを取り除けます。塗装色にあわせて、ホワイト・淡色車用も販売されています。
・「スピリットクリーナーダーク」の公式販売ページ
・「スピリットクリーナーダーク」の公式販売ページ(Amazon)
② コンパウンドで傷を消す手順
コンパウンドで傷を消す大まかな手順は以下のとおりです。
1. 洗車する
2. 周辺を保護する
3. コンパウンドで研磨する
4. 仕上げ磨きをする
くわしい手順や注意点は下記の記事で解説しております。こちらの記事では、コーティングで傷を目立たなくする方法もご紹介していますのでぜひご覧ください。
なお、コンパウンドはあくまでも傷を磨くことで目立たなくする方法であり、完全に傷を直せるわけではありません。完全に傷を直したい場合は、業者に相談しましょう。
(2) タッチペンを使う方法

タッチペンとは、小さな傷や塗装の剥がれを修理できる塗料のことです。タッチペンを使用することで傷などを目立たなくさせ、サビや腐食を予防できます。
タッチペンは爪がひっかかる傷など、コンパウンドで修理できない傷を修理する際に使用します。
① タッチペンを選ぶポイント
タッチペンを選ぶ際のポイントは、以下の2点です。
1. 塗装色にあったものを選ぶ
塗装色は助手席側のドア付近やエンジンルームにあるコーションプレートで、「外装色コード」を確認できます。タッチペンと塗装色の色が異なると見た目の美しさを損なうため、外装色コードをもとにタッチペンを選びましょう。自動車メーカーが、塗装色と同じタッチペンを販売している場合もあります。
ただし、タッチペンはあくまでも新車時の塗装の色のため、経年劣化で色あせたボディとは色やツヤに違いが出てしまいます。そのため、補修部分が逆に目立ってしまうこともあります。
2. 傷の大きさや深さにあわせて選ぶ
タッチペンによって、ペン先の太さが異なります。小さい傷や浅い傷の際はペン先が細いもの、大きい傷や深い傷の際はペン先が太いものを選ぶことで、きれいに仕上げられます。
② タッチペンで傷を消す手順
タッチペンで傷を消す手順は以下のとおりです。
1. コンパウンドで研磨する
上記「コンパウンドで傷を消す手順」で紹介した方法。傷によっては、コンパウンドで消える傷もある
2. シリコンオフで油分を取り除く
油分を取り除くことでタッチペンの塗料が密着するようにする
3. 傷の周辺をマスキングする
傷口以外にタッチペンが付着しないようにする。傷口を挟むように上下にマスキングテープを貼る
4. 傷にタッチペンの塗料を塗布する
点を打つようにゆっくり丁寧に塗布する。ペン先より細い傷は、つまようじなどを使う
5. 20分程度乾燥させる
必要に応じて、塗布と乾燥を繰り返す
6. 1週間程度乾燥させる
塗料が完全に乾燥するまで、1週間程度待つ
7. 再度マスキングする
塗布した箇所を上下で挟むようにマスキングテープを貼る
8. コンパウンドで仕上げ磨きをする
マスキングテープを外し、粒子の小さいコンパウンドで表面をきれいに整える
なお、商品によって使い方が異なります。取扱説明書で手順や注意点などを確認してから作業しましょう。
(3) パテを使う方法

コンパウンドやタッチペンでは対応できない深い傷やへこみは、パテを使い修理します。パテとは、傷やへこみを埋めるための充填剤のことです。パテを塗り込んで傷やへこみを埋め、車体の色にあわせてパテを塗装することで目立たなくします。
ただし、傷やへこみの状態によっては部品交換が必要になる場合もあるため、深い傷やへこみはまず専門業者に相談しましょう。
パテを使う大まかな手順は以下のとおりです。
1. 傷周辺を洗車し、コンパウンドや研磨機で表面を整える
2. 脱脂作業で油分を取り除き、パテを塗り込む
3. 盛り上がったパテを研磨機で削り、塗装面と高さをあわせる
4. 下塗り・中塗り・上塗りの順で塗装する
5. 1週間程度乾燥させ、コンパウンドで仕上げ磨きをする
このように、深い傷やへこみの修理は、複数の道具と作業時間が必要になる難しい作業です。専門知識と技術を持っていない人が作業すると状態が悪化し、さらに見栄えが悪くなる恐れがあります。
そのため、繰り返しになりますが、深い傷やへこみは自分では修理せずに、専門業者に依頼することをおすすめします。
4. 車の傷の修理を業者に依頼する場合
車の傷は軽度であれば自分で補修できますが、深い傷や広範囲に及ぶ損傷は業者に任せるのが安心です。プロに依頼すれば、仕上がりが自然で長期的に美観を保てます。
ここでは、車の傷の修理 費用の相場と業者選びのポイント、修理期間の目安を解説します。
(1) 修理費用の相場
車の傷を業者に依頼した場合の費用相場は以下のとおりです。
| 傷の種類や場所 | 費用相場 |
|---|---|
| 小さい傷や浅い傷 | 5,000〜30,000円 |
| 深い傷やへこみ | 20,000〜50,000円 |
| バンパー | 10,000〜40,000円 |
| フェンダー | 20,000〜50,000円 |
| ボンネット | 20,000〜50,000円 |
| ドア | 30,000〜60,000円 |
| バックドア | 20,000〜50,000円 |
ただし、実際の費用は傷の深さや範囲、部品の損傷度合いによって変動します。場合によっては修理より部品交換のほうが総額を抑えられることもあるため、見積もり時に確認しておきましょう。
(2) 修理を依頼できる業者
業者を選ぶときは、価格だけでなく技術力や信頼性も考慮することが大切です。代表的な依頼先は次の4つです。
1. ディーラー:純正部品を使用し、保証も充実している
2. 板金塗装業者:修理精度が高く、仕上がりの美しさに定評がある
3. カー用品店:短納期や低価格サービスが充実している
4. ガソリンスタンド:日常的に利用しやすく、手軽に依頼できる
また、複数の業者に見積もりを依頼し、費用や内容を比較することが重要です。さらに、長年営業を続けている店舗や、利用者のレビューで悪評が少ない業者を選ぶと安心感が高まります。
(3) 修理にかかる期間
修理期間は傷の大きさや深さ、依頼する業者によって変わります。小さな擦り傷なら1日程度で完了することもありますが、塗装や部品交換が必要になると数日から1週間程度かかるのが一般的です。
たとえば、カー用品店の定額板金サービスでは、軽度な傷を最短1日で仕上げられる場合もあります。一方で、複数パネルにまたがる損傷や深い傷は塗装や乾燥に時間がかかり、数日以上を要するケースも少なくありません。そのため、依頼時には費用とあわせて施工日数も確認しておくと安心です。
(4) 自動車保険の適用
自動車保険の内容によっては車の傷の修理に車両保険を適用できる場合があります。ただし、車両保険を使えば自己負担を抑えられるものの、翌年度以降の保険料が上がる可能性があるため、注意が必要です。
たとえば、修理費用が数万円程度の小さな擦り傷や浅いへこみなら、車両保険を使わず自己負担で修理したほうが結果的に安く済むケースがあります。逆に、修理費用が高額になる大きな損傷では、車両保険の利用を検討したほうがよいでしょう。
つまり、保険を使うかどうかは「修理費用の金額」と「将来の保険料の増額」を比較して判断することが大切です。まずは修理の見積もりを取り、自己負担と保険利用の両面から比較検討することをおすすめします。
5. 車の傷の修理はグーネットピットにお任せください
車に傷を放置すると、時間の経過とともに塗装が劣化し、最終的にはサビが発生する恐れがあります。そのため、傷を見つけたときは早めに修理することが重要です。
しかし、自己流で修理を試みると、かえって傷が広がったり仕上がりが不自然になったりすることもあります。修理に自信がない場合はグーネットピットに依頼するのがおすすめです。
グーネットピットなら、専門知識と豊富な経験を持つスタッフが在籍しており、車の状態に合わせて最適な修理方法をご提案します。
また、全国の整備工場から比較検討できるため、費用やサービス内容を見比べながら選べる点も大きな魅力です。便利で安心なサービスを活用し、愛車の美観を長く保ちましょう。
