故障・修理
更新日:2025.05.20 / 掲載日:2025.05.20
ミッションや駆動系から異音?発生原因と解決策を症状別に徹底解説

ミッションや駆動系から聞こえる異音は、重大な故障のサインかもしれません。放置すると修理費用が高額になるだけでなく、事故につながる危険性があります。
そのため、異音の種類や発生状況を把握し、適切に対処することが重要です。
そこでこの記事では、異音の種類と原因、具体的な対処法を解説します。異音発生時の相談先も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでいただき、安心・安全なカーライフを送りましょう。
1. ミッション・駆動系から異音が発生したら早期対処しよう
ミッションや駆動系から異音が聞こえたら、早期対処することが大切です。
これらの異音は、車の重要な部分に不具合が生じているサインです。放置すると重大な故障に発展し、高額な修理費用が発生します。
異音に気付いたら安全な場所で車を停止し、ハザードランプを点灯させて周囲に注意を促しましょう。
そして、ロードサービスや信頼できる専門業者に連絡し、異音の種類(ガラガラ、ゴロゴロなど)、大きさ、発生状況(速度、ギア、路面状況など)を具体的に伝えてください。
これらの情報があることで、専門家は原因を特定しやすくなり、適切なアドバイスや対応方法を提案できます。
2. ミッション・駆動系からの異音の原因と対処法
ミッションや駆動系から発生する異音は、さまざまな原因が考えられます。
異音の種類によって故障箇所も対処法も変わってきますので、まずは異音の種類と特徴を把握することが重要です。
ここでは代表的な異音の種類と、その原因、対処法について解説します。
ただし、紹介する原因以外にも、複数の要因が絡み合っているケースや、特定が難しいケースもあります。そのため、これらの異音に気づいたら、ご自身で判断せずに、専門業者に相談しましょう。
(1) キュルキュル音
キュルキュル音は、部品同士の摩擦や回転部分の異常が考えられます。
主な原因と対処法は以下の3つです。
考えられる原因 | 対処法 |
---|---|
レリーズベアリングのグリス切れ | グリス補充やベアリングを交換 |
プーリー/ベルトの劣化 | ベルトの張り具合を点検、交換 |
ウォーターポンプの故障 | ウォーターポンプを交換 |
(2) ガラガラ音
ガラガラ音は、金属部品の接触や摩耗が原因の場合が多くあります。
主な原因と対処法は以下の3つです。
考えられる原因 | 対処法 |
---|---|
ATミッションの不具合 | 潤滑剤(ATF)を交換 |
トランスミッションの故障 | 破損・摩耗している場合は、部品交換 |
エンジンオイル不足 | エンジンオイルを補充 |
(3) カタカタ音
カタカタという異音は、比較的軽度な問題から深刻なトラブルの予兆まで、さまざまな原因が考えられます。
主な原因と対処法は以下の3つです。
考えられる原因 | 対処法 |
---|---|
トランスミッション内部のベアリングのガタつき | トランスミッションオイル交換、ベアリング交換 |
ドライブシャフトブーツの破れによるグリス漏れ | ドライブシャフトブーツを交換 |
エンジンマウント、ミッションマウントの劣化 | マウントを交換 |
(4) シャーシャー音
シャーシャーという異音は、回転部分の摩擦や接触によって発生する音です。
主な原因と対処法は以下の3つです。
考えられる原因 | 対処法 |
---|---|
レリーズベアリングの摩耗 | レリーズベアリングを交換 |
ファンベルトの劣化 | ファンベルトを交換 |
ブレーキディスクローターの損傷 またはブレーキの引きずり | ブレーキディスクローターの研磨または交換 またはブレーキのオーバーホール |
(5) コトコト音
カーブを曲がった際や路面の段差を乗り越える際、コトコトと音がする場合は、足回りにガタが生じている可能性があります。
主な原因と対処法は以下のとおりです。
考えられる原因 | 対処法 |
---|---|
スタビライザーリンクの劣化 | スタビライザーリンクを交換 |
エンジンマウントの劣化 | エンジンマウントを交換 |
タイロッドエンドの不具合 | タイロッドエンドを交換 |
(6) ゴーゴー音
走行中に「ゴーゴー」といううなり音は、回転部分の異常によって発生し、速度に比例して大きくなる可能性があります。
主な原因と対処法は以下のとおりです。
考えられる原因 | 対処法 |
---|---|
ハブベアリングの故障 | ハブベアリングを交換 |
ブレーキキャリパーの劣化 | ブレーキキャリパーのオーバーホール、または交換 |
エンジンオイル不足 | エンジンオイルを補充、オイル漏れを点検 |
3. ミッション・駆動系から異音が発生した際の相談先
ミッション・駆動系からの異音は、専門的な知識がないと原因特定が難しく、放置すると重大な事故につながります。
繰り返しになりますが、少しでも異音に気づいたら、できるだけ早く専門業者に相談することが大切です。
相談できる専門業者には、以下のようなものがあります。
ロードサービス
出先で異音が発生した場合、まず頼りになる存在。レッカー移動だけでなく、応急処置や修理工場の紹介などもしている
ディーラー
ディーラーは、車種特有の問題にも精通しているため、安心して相談できる
民間整備工場
地域密着型の整備工場は、迅速な対応と親身な相談が期待できる
出先で異音に気づいた場合は、これらの専門業者に相談し、判断を仰ぐことをおすすめします。
グーネットピットでは、お近くの整備工場を簡単に検索できます。異音の種類や症状から、ある程度の原因も推測できますので、まずはご相談いただけたら幸いです。
4. ミッション・駆動系からの異音の点検・修理を依頼する場合
ミッションや駆動系の部品が故障すると、走行に支障をきたすだけでなく、重大事故につながる危険性もあります。
そのため、異音が発生した場合には、速やかに専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
(1) 異音の修理費用は見積もりを取ろう
修理費用は、故障の程度や交換部品によって大きく異なります。
事前に複数の業者から見積もりを取り、費用や修理内容を比較検討することが重要です。また、見積もり内容をよく確認し、不明な点があれば業者に質問しましょう。
(2) 業者を選ぶポイント3つ
ミッションや駆動系の、異音修理を依頼する業者を選ぶポイントは以下の3つです。高額な修理になることもあるため、信頼できる業者を選びましょう。
1. 実績や保有資格
ミッション・駆動系の異音修理は、実績豊富な整備工場を選ぶことが重要です。複雑な機構の修理には高度な技術と経験が必要となるため、業者のWebサイトで実績や保有資格などを確認しましょう。
2. 口コミや評判
実際に利用した人の声は、業者の技術力や対応を知る上で役立ちます。インターネット上のレビューサイトやSNSなどで情報を集め、信頼できる業者を見極めましょう。
3. 相談しやすい雰囲気
異音の状況や修理内容について、丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。質問に対して親身に答えてくれる、納得のいくまで説明してくれる業者がおすすめです。
5. ミッション・駆動系の異音発生を防ぐためにはメンテナンスが重要
ミッションや駆動系から異音が発生するのを防ぐためには、日ごろからメンテナンスしておくことが重要です。
異音の発生は、部品の摩耗や劣化、オイルの不足などが原因となる場合が多く、定期的な点検と適切な部品交換によって未然に防げます。
これらのメンテナンスは自分でも可能ですが、専門知識や技術、道具がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。整備士は車の状態を適切に診断し、必要なメンテナンスを提案してくれます。
また、普段の運転においても、急発進や急ブレーキを避け、スムーズな運転を心がけましょう。ミッションや駆動系への負担を軽減し、異音が発生するリスクを低減できます。
6. 異音に関することはグーネットピットにご相談ください。
車のミッションや駆動系から異音がする場合は、放置せずに早期に対処することが大切です。
これらの異音は故障のサインであり、放置すると悪化し、修理費用が高額になる恐れがあります。さらに故障が悪化すると、事故の危険性も高まってしまうのです。
グーネットピットでは、車の異音に関するご相談を受け付けております。経験豊富な整備士が異音の原因を特定し、適切な修理をご提案します。
お車の状態をくわしくお聞かせいただき、お見積もりも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。