故障・修理
更新日:2024.07.22 / 掲載日:2024.07.09
車を擦った際の傷は自分で修理できる?修理方法や費用相場を紹介

車を擦った際の傷が軽度であれば、自分で修理することも可能です。DIYでの修理は、業者に依頼するよりも費用をかなり抑えられるでしょう。
ただし、DIY での修理には一定の知識や技術が必要になるため、作業に自信がない人は専門業者に依頼することをおすすめします。DIYで問題なく修理できたとしても、プロの仕上がりと比較して劣り、見た目の仕上がりに満足できないことも考えられます。
この記事では、傷の種類に合わせた修理方法や修理の難易度を紹介しています。修理費用の相場や費用を抑えるコツも紹介しているので、傷を修理したい人はぜひご覧ください。
1.車を擦った際はすぐに修理しよう
車を擦った際は、できるだけ早く傷を修理することが重要です。傷を放置するとサビが発生・進行し、修理がより高額になる恐れがあります。
車のボディの表面には塗装が施されており、紫外線や酸化からボディを保護しています。塗装が剥がれるほどの傷や、ボディの下地部分に達する深い傷がついた場合、その傷から雨などの水分が入り込みサビが発生する原因になります。
サビが塗装内部まで広がったり、ボディを腐食していたりすると、サビ取りや部品交換が必要になり、傷の修理代以上に費用がかかるでしょう。
サビが発生しなくても、傷によって塗装表面を保護しているクリア層が剥がれると塗装の劣化につながります。
2.車を擦った際の傷を修理する方法

車を擦った際の修理方法は、傷の種類によって異なります。
車の傷の修理は、専門知識や技術を持っていないメンテナンス初心者が修理すると逆に傷を広げたり、車の外観をさらに損ねたりする恐れがあります。また、一見問題なく修理できたように見えてもプロの仕上がりには及ばないでしょう。
| 傷の修理方法 | 傷の種類 | 修理の難易度 |
|---|---|---|
| コンパウンド | ・こすれば消える傷 ・擦り傷や洗車傷 ・爪がひっかからない傷 | 比較的簡単に修理可能 |
| タッチペン | ・傷の範囲が狭く、塗装が剥がれている程度の傷 ・コンパウンドで修理できない小さな傷 ・爪がひっかかる傷 | 専門知識や道具、作業時間がある人は、自分で修理可能(完全に目立たなくすることは難しい) |
| パテ | ・コンパウンドやタッチペンで修理できない深い傷 ・傷だけでなくへこみがある | 自分で修理するのは難しいため、業者に依頼 |
コンパウンドとは、研磨剤が含まれた液体などで、傷の表面を研磨して目立たなくする修理方法です。こすれば消える傷や浅い傷、洗車傷、爪が引っかからない程度の傷に適しています。
修理方法は比較的簡単で、コンパウンドをスポンジやクロス、バフなどにつけて、傷と周辺を磨きます。
タッチペンとは、車のボディカラーと同じ塗装色のタッチペンで傷を修理する方法です。小さな塗装剥がれやコンパウンドで修理できない小さな傷、爪がひっかかる傷に適しています。
傷を完全に目立たなくするのは難しいですが、目立ちにくくし、サビや腐食を抑えられます。
パテとは、コンパウンドやタッチペンでは対応できない深い傷やへこみを修理する方法です。傷やへこみの状態によって修理方法や必要な道具、作業時間が異なります。
繰り返しになりますが、傷の修理は専門知識と技術を持っていない人が作業すると状態が悪化する難しい作業です。そのため、作業に自信がない人は専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
詳しい修理手順は、下記の記事で紹介していますのでご覧ください。
3.車の擦り傷の修理は業者に依頼するのがおすすめ
自分で修理するのが難しい場合や、より美しい仕上がりを求める場合は業者に修理を依頼するのがおすすめです。
(1)業者に修理を依頼する際の費用相場
車の修理費用は、傷の深さや範囲、修理箇所によって異なります。修理方法によっても異なりますが、一般的な費用相場は以下のとおりです。
| 傷の種類や場所 | 費用相場 |
|---|---|
| 小さい傷や浅い傷 | 10,000〜30,000円 |
| 深い傷やへこみ | 20,000〜50,000円 |
| バンパー | 10,000〜40,000円 |
| フェンダー | 20,000〜50,000円 |
| ボンネット | 20,000〜50,000円 |
| ドア | 30,000〜60,000円 |
| バックドア | 20,000〜50,000円 |
(2)車の修理費用を抑える4つのコツ

車の修理費用を抑えるコツは以下の4つです。
1.複数の業者に見積もりを取る
2.部品交換は中古パーツを使う
3.自動車保険を利用する
4.DIYで対応する
順にご紹介します。
①複数の業者に見積もりを取る
傷の修理費用は、依頼する業者によって異なります。そのため、依頼する業者を決める際は複数から見積もりを取ることで費用を抑えられます。
【傷の修理を依頼できる主な業者】
・ディーラー
・板金塗装業者
・カー用品店
・ガソリンスタンド
ただし、費用が安価な業者がよいとは限りません。複数から見積もりを取ったら、修理方法や保証内容などを総合的に比較・検討し判断することが重要です。
②部品交換は中古パーツを使う
部品交換が必要な場合、新品の代わりに中古パーツを使用することで費用を抑えられます。
ただし、中古パーツの状態はさまざまで、価格、交換後の寿命、性能などを慎重に見極めることが重要です。
中古パーツの使用はリサイクルの観点からも資源の有効利用に貢献できるため、費用を抑えつつ環境にも配慮したい場合におすすめです。
③自動車保険を利用する
自動車保険に加入している場合、車両保険を利用して修理費用をカバーできます。
車両保険の内容によって異なりますが、修理費用の一部、または全額を保険金で充当できる可能性があります。
ただし、自動車保険を利用すると等級が下がり、基本的には翌年以降の保険料が高くなります。そのため、自動車保険を利用する前に、翌年以降の保険料の増加分と修理費用を比較することが重要です。
④DIYで対応する
自分で修理できる程度の傷であれば、DIYすることで修理費用を大幅に抑えられます。
ただし、DIYできるのは軽微な修理のみです。専門知識が必要な難しい修理は、無理せず専門業者に依頼しましょう。
繰り返しになりますが、修理方法を誤ると傷が悪化する恐れがあります。修理に自信がない場合は、迷わず専門業者に依頼することをおすすめします。
(3)修理費用が高額な場合は分割払いを活用
修理費用が高額で一括支払いが難しい場合は、分割払いを活用しましょう。ディーラーやカー用品店などの業者は、基本的に現金での分割払いに対応していないため、分割払いしたい場合は、以下4種類のローンを活用することになります。
1.マイカーローン払い
2.フリーローン払い
3.業者が取り扱うローン払い
4.クレジットカード払い
各ローンの特徴は下記の記事で詳しく紹介しています。分割払いを検討している人はこちらもご覧ください。
4.車を擦った際の傷はグーネットピットにご相談ください
浅い擦り傷や爪がひっかからない程度の傷、塗装が剥がれている程度の傷は、コンパウンドやタッチペンを使用してDIYで修理することも可能です。
しかし、深い傷やへこみがある場合、傷をできる限りきれいに消したい場合は業者に修理を依頼しましょう。専門知識や技術を持たずに修理すると、傷が悪化したり、新たなトラブルが発生したりする恐れがあります。
グーネットピットでは、専門知識や技術を持つスタッフが傷の状態に合った最適な修理方法を提案し、丁寧に修理いたします。車を擦った際の傷が気になる、修理したい場合はまずは以下のページからお近くの整備工場にご相談いただけると幸いです。

