故障・修理
更新日:2024.05.27 / 掲載日:2024.05.27

SUBARUサンバーを快走仕様!「誰もやらないスピーカー修復」6

ワイパーモーター 脱着時にスピーカーがボロボロになっていたのを発見。どうやら音のビビリはエッジが切れていて、コーン紙が傾いてボイスコイルが当たっていると判断。普通なら高性能なものに交換したいが、ラジオを聴いている限り、この音の明瞭度はスピーカにあると判断して修復を試みた。30年も前の劣悪環境で使われたスピーカーは復活できるか!

■ Photo&Text Masahiro Kan 

コーン紙が一番下がった状態にして飾り枠を入れて洗濯バサミで周囲を接着する。要するにエッジが一番伸びた状態を維持させるのだ。
SUBARU サンバー 2007年式LE-TV1
SUBARU サンバー 1995年式V-KV3

接着剤で貼り付けて仕上がり

フレームに接着剤を塗り、エッジがフレームに付いてしまわないように注意しながらコーン紙を押し込んで、あとは和紙エッジをフレームに貼り付けていく。

全周綺麗に張り付くように割り箸を使ってフレームの縁に軽く押していった。

その後化粧枠を載せて洗濯バサミで固定。この間、コーン紙は押し込まれたままなことに注意する。

乾燥後にはみ出たエッジを切り取って、化粧枠を同ボンドで接着すれば完成だ。

本来はこのまま車両に戻せばいいのだが、試しに宅内で簡易オーディオに接続してエージングを兼ねて鳴らしてみた。

初めは硬い音だったが、かなりの音量で一日エージングしたら、ちゃんとした音になった。

お世辞にもいいスピーカーではないが、コーン紙が軽く、中音にしっかりとメリハリのある音は走行中にナレーションを聴くには十分で、ビビリ音がなくなったので普段使いには全く問題なくなった。

欲を言えば別スピーカーをキャビ付きにして鳴らせばいいんだけどね。

コーン紙の上に楕円の段ボールを作り、センターには先に使った積層段ボールを置いてコーン紙が全体に沈み込むようにする。

使いかけの味の素がちょうどコーン紙を押し下げるのにベストだった。ダンパーが押し込まれて一番下の状態を維持できるようにする。
見た目のエッジは凸凹しているが、これで全体がセンターに維持されている状態だ。お世辞にもカッコイイとはいえないが機能は◯。
エッジの接着が終わったら、飾り枠を外して、改めてゴム系ボンドを薄く塗って接着するが、エッジ側にはみ出ないようにする。
飾り枠に強度は全く不必要だが、浮いてしまうとカッコ悪いので、洗濯バサミで再度全周を固定して、このまま完全乾燥まで放置。

2本共に完成した状態。これで前後の遮蔽と音のビビリは解決されているはずだ。飾りフレームは黒で塗ったらカッコよくなった。

完成直後簡易的に宅内で鳴らしてみた。ビビリ音はなく、最初のうちは音が固かったのだが、12時間以上鳴らしっぱなしにしたらGoodに。
エッジ周りが凸凹だが、グリルをつけると隠れちゃうので、機能最優先。水濡れが一番心配だが、それまで維持できればヨシ!
中域重視の明瞭で軽快な音が蘇った。ビビリは全くなく、ラジオのナレーションも明瞭。音楽はまぁそれなりだが、不快さは一切ナシ!

SUBARUサンバーを快走仕様!「誰もやらないスピーカー修復」1
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