故障・修理
更新日:2024.02.24 / 掲載日:2024.02.24
DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.46】
見た目こそどうにか格好がついてきた我がフェアレディちゃんですが、見えない部分、クルマの内部は問題が山積の状態で、特に室内の配線の劣化ぶりは想像以上。まだまだ手がかかりそうなのです……。このあと、ハリー氏は、どこまでミントコンディションに近づけることができるのだろうか?
●文&写真:ハリー山崎
重いシートは腰痛リスクの原因に。若い世代に助っ人を頼むことに
シートの装着は腰に厳しいので、若者世代にお願いすることにした。日産ディーラーで上級整備資格を持つ今村氏はSR311に触れられるだけでも幸せです!と、すぐにやってくれた(感謝)。ありがとう。
なんとか直せそうなので修復メンテをチョイス
ステアリング基部のカバーは経年劣化で樹脂が脆くなったというよりも、乱暴な取り外し作業で割れた模様。指で示している部分の破片は欠損している。中古パーツの流用も考えたが、何とかなりそうなので、プラスチックウエルダーとエポキシパテで修復することにする。
強度がいらない場所なのでお手軽補修で大丈夫そう
「plastic air welder」には、コテの温度調節と樹脂に応じた“溶接棒”が付属する。強度が要求されないチョコレートのような熱可塑性樹脂であれば、熱したドライバーでクラック周辺の樹脂を溶かしてもうまくいきそうだ。
思った以上にキレイな仕上がり!大満足のメンテになりました
欠損した場所の裏側にアルミテープを型枠代わりに貼り、その上に多用途補修エポキシパテを盛る。硬化後にサンディングして形を整えて塗装を行った。格安&時短補修にしては、まあまあの仕上がり。これも旧車の楽しみ方です(笑)。
スナップボタンを取り付ける目印を確認
若者二人で持ち上げている新品の幌には、スナップボタンを取り付ける必要があった。まず古い幌(白)の上に被せて、同じ位置にスナップボタンを取り付ける目印を付けることにする。失敗は許されない緊張の作業です。
予想以上に上手にできた!幌交換も大満足の仕上がり
印を付けた箇所にガスケット用の穴開けポンチで穴を開け、スナップボタンの中心と穴の位置を合わせた状態で取り付ける。爪の位置にカッターで切り込みを入れ、爪を折って完成した。