故障・修理
更新日:2020.03.10 / 掲載日:2020.03.10

バッテリー&オルタネーター完全リフレッシュ 【10】

組立編 用意した新品パーツに組み替えながら組み上げていく

ブラシの接続端子に残ったハンダを処理する

ブラシホルダーの接続端子部に残っているハンダをハンダ吸い取り線を利用して取り除く。

新品ブラシのコードブラケットが容易にはめ込めるよう、このように端子が露出するまで確実に処理する。

新品のブラシを組み付け、端子にハンダ付けする

ブラシ先端の傾斜面が取り外したブラシと同じ向きになるようブラシホルダーにまっすぐはめ込む。

そして、テンションスプリングを圧縮しつつ。

コードブラケットを元通り接続端子にはめ込む。

接続端子面にハンダを流し込んでコードブラケットと確実に接続。

残りのブラシも同様に組み付け。

ブラシホルダーのカバーをキッチリ組み付けてブラシ交換完了だ。

ベアリングプーラーを使用してリヤベアリングを引き抜く

リヤベアリングの抜き取りには外掛けタイプのプーラーが必要となる。用意したのはアストロプロダクトの「アーマチュアベアリングプーラー」。

価格は2,100円(税別)。

ーマチュアベアリングプーラーのアーム先端の爪が。

ベタリングに引っかかるようはめ込む。

アームボルトを締め込んでアームを固定。

センターボルトを時計回りにゆっくり締め込み。

リヤベアリングを引き抜く。

新品ベアリングをローターに圧入する

シャフト端に新品ベアリングをはめ、ローターを垂直に立てた状態でしっかり保持しつつまっすぐ叩き込む。

プレスが使えるならプレスによる圧入がベスト! ローター内周を支えられるパイプに収めてプレスにセット。

シャフト端に新品ベアリングをあてがってピストンの真下に誘導。

油圧ハンドルを操作して。

圧入する。

フロントベアリングを抜き出す

ドライブエンドハウジングの表側からねじ込まれている固定スクリュー4本を外し。

リテーナープレートを取り外す。

フロントベアリングに引っかかる金属棒をはめ込んでプレスにセット。

油圧ハンドルを操作してベアリングを押し出す。

コーションラベルをマスキングする

コーションラベルに隙間なくマスキングテープを貼り付ける。

カッターでラベルの外周に沿ってマスキングテープをカット。

ラベル面からはみ出す余分なテープを取り除く。

ブラスト処理してハウジングの汚れを落とす

ドライブエンドハウジングとリヤハウジングの表面を覆っている汚れを。

ウェットブラストを利用してきれいに削り落とす。

表・裏共にムラなく研磨材を吹き付け。

一皮剥けてきれいな地肌が露出したら残った水分を拭き取り乾燥。

乾いたら仕上げとして全体に均一に耐熱塗料を塗布し、十分乾燥させる。

ハウジングにフロントベアリングを圧入する

ドライブエンドハウジングのベアリング組み込み面を。ヒートガンで加熱し。

新品のフロントベアリングをはめ込む。

ベアリングの外輪をプラハンで、対角線上に交互に叩いていくことで。

水平にまっすぐ打ち込む。

面一になるまで打ち込んだらリテーナープレートを重ねてネジ穴位置を合わせ。

押さえ込みながらドライブエンドハウジングを裏返す。

そして、固定スクリュー4本を締め込み、リテーナープレートをキッチリ固定する。

ハウジングにダイオードAssyを組み付ける

リヤハウジングの貫通穴にB端子が合致するようレクチファイヤーAssyをまっすぐはめ込み、固定スクリューをセットする。

この際、長さが異なるネジが使用されているので組み間違いに注意。

+ドライバーでキッチリ締め込み固定する。

B端子にインシュレーターを組み付ける

リヤハウジングの表側に飛び出しているB端子のネジ部にインシュレーターをはめ込む。

傾くことなく水平に安定する位置に収まったところでロックナットをねじ込み、キッチリ締め込んで固定する。

ステーターをはめ込みハンダ付けする

ステーターの3本のリード線がレクチファイヤーの各接続端子と合致するよう、位置合わせしながら。

リヤハウジングに軽くはめ込む。

各リード線を接続端子に押し込み、ハンダを流し込んで固定。

3本共、固定したところでスルーボルトの通り道を合わせつつ。

ステーターをまっすぐ奥まではめ込む。

ブラシを押し込みピンをはめて仮固定!

先端が直角に曲がったシャフトを用意してブラシを押し込む。

ホルダー内に完全に隠れたところから、さらに2~3mm押し込む。

その状態を維持しつつ、リヤケースに設けられたブラシホールド穴にφ2mmのピンを挿入。

ブラシが押し込まれた状態でホールドする。

ローターをはめ込みプーリーを取り付ける

ドライブエンドハウジングにローターをまっすぐはめ込む。

ローターシャフトにプーリーをはめ込み。

ロックナットを組み付ける。

ローターをウエスで保護して万力に挟んで固定。トルクレンチを利用して111N・m(11.3kg・m)のトルクでキッチリ締め込む。

ローターをはめ込み、スルーボルトを締める

ステーターをリヤハウジングにまっすぐはめ込み。

リヤベアリングがホルダーに接したところで。

プラハンで叩いて奥まで確実にはめ込む。

スルーボルト4本を組み付け軽く締め込んで仮固定。

プーリーを手で回してスムーズに回転するか確認する。

ブラシを押さえているピンを引き抜き、再度スムーズに回るか確認。

問題なければスルーボルトを対角線上に順に本締めする。





これで完成!

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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