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故障・修理
更新日:2021.02.16 / 掲載日:2021.02.16

アウディのエンジンOHに挑戦!3

たびたびハリーメンテに登場するアウディA4。今回はあまりにも酷いオイル漏れを解消するためにエンジンOHをすることに……。

突然の自粛で余った時間でアウディのエンジンOHに挑戦!

番外編にも関わらず、延長戦に挑むことになってしまったアウディA4のエンジンOH。なんとかピストン周りのリフレッシュまでは終わらすことができたが、ここからは難易度が高いヘッド周りの作業が続くのだ。

バルブ系由来の不具合は無かったので、「分解するリスク」を考慮した結果、今回はバルブは分解しないことにする。

ヘッドの脱着は、専門工具を用いてカム山の位置をずらしながらヘッドボルトを緩めていく。

傘部分のスラッジやカーボンの付着は酷くないが、バルブの燃焼室側はオイル燃焼後の硬いカーボンが厚く堆積していた。

カム山の移動用の専用工具を差し込んで作業を進めていく。

整備書があると仕組みを理解しやすいことを再実感。

ガレージ中に飛び散ったディテントボール。

ボールの下にスプリングがあるため、カム山が規定位置からずれると大変なことに。

うっかり忘れた整備書の確認
どんどんドツボの道へ……

 ピストン周りの整備はなんとか完了。ようやくヘッド周りに辿り着いたが、アウディA4の2Lターボエンジンには高速用と低速用の2つのカム山が気筒毎に装着されているため、作業が少々難しい。
 整備書によるとヘッドボルトを緩める場合は、高速用と低速用のカム山を切り替える溝にピンを差し込む必要があり、さらにその状態でクランクを手で回してカム山がヘッドボルトに干渉しない位置にする必要がある。またヘッドを取り外す時はバルブカバー付きで行う、という指示もされている。
 しかし気の緩みもあったのか、今回は整備書を読むことなく、バルブカバーを外してしまった。さらにエンジン構造の解説部分を読み込んでいくと、今回行うヘッド脱着のみの作業であれば、カムシャフト回りはいじらなくて良かったようなのだ……。
 この大失態に気づいた時は後の祭り。茫然自失でカムシャフトをうっかり床に落としてしまい、カム山を固定するディテントボールとスプリングがガレージ中に飛び散らかす大失態までやってしまった。このボールとスプリングの捜索作業にかかった時間は約4時間。あまりにも無駄な動きを繰り返してしまったこのOH作業、無事に終わるのはいつになるのだろうか……。

ボール装着用の専用工具もあるが、プライヤーで代用する。飛び跳ね防止のため約1時間ほどビニール袋の中で作業を行う。

バルブカバーはカムベアリングキャップの役目も果たすため、カム山とカバー側のベアリングキャップの位置を揃えるのは大変だ。

ヘッドボルト穴に液体が残っていると、締め付けた際にブロックを変形させる可能性がある。エアブローをしっかり行う。

整備書では新品交換が原則。ちなみに国産車の場合は、ボルトの伸びが規定位置以上になると交換するケースが多い。

Elring社のヘッドガスケットには、締め付けトルク等が書いてある説明書が付属する。締め付け作業も安心だ。

ブロックに適当なボルトを切ったガイドボルトを装着して、ガスケットの上で慎重にヘッドを載せて締めた。

カムシャフトが無い状態でヘッドを載せて、ピストンの位置を再確認。面倒な作業はまだまだ続く。

カムを装着する際は、TDC(ピストンが一番上)より少し下げて作業を行い、タイミングを調整した後にチェーンを装着する。

整備書通りにカム山の移動工具(赤いペイントを塗布)を装着して、4回転ほどクランクを回して、規定の位置に合わせる。

チェーンの駒とタイミングスプロケットの位置が揃っていることを再確認。

専用工具は、ネットで買った格安VW用工具に含まれていた。

チェーンテンショナーは、社外の“後期タイプ”に交換。チェーンも交換したいところだが部品が間に合わず断念した。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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