故障・修理
更新日:2022.04.08 / 掲載日:2022.04.08
帰ってきた!『ジムニー』ハコ替え計画21 「窓とフェンダーの鈑金 その4」
JA22Wをベースに、JA71Cのキャビンに入れ替えるハコ替え計画。今回は錆だらけのフロントウインドウのフレームをキレイにして、左リヤフェンダーを少しだけ修正します。
●文&写真:橘 祐一
パネルボンドが剥がれたフェンダーは溶接で接合!
前回の作業の時に、インナーフェンダーのシール材が割れているのに気がついた。よく見てみると、サイドパネルとインナーフェンダーが剥がれていて隙間ができていた。
どうやらこのパネルの接合に使ったパネルボンドが剥がれてしまっているようだ。パネルボンドを塗る量が少なく、しかもしっかりと密着させなかったことが原因みたいだ。予備のパネルボンドもなく、新たに購入すると高価なので、パネルは溶接して接合することにした。
とはいってもスポット溶接機は所有していないので、外側のパネルに穴を開け、この穴を埋めるように溶接して内側のパネルを接合する方法をとった。これなら半自動溶接機で作業ができる。
また剥がれてきたら困るので、フェンダーは4〜5㎝間隔で穴を開け、バイスグリップでしっかり密着させてから溶接した。溶接作業中に遮光面(溶接マスク)のバンド部分が突然壊れてモロに溶接の光を見てしまった。同じような安物を使っている方、お気をつけくださいナ。
溶接が済んだらベルトサンダーで溶接跡をフラットに削り、この溶接跡をパテで埋めた。フロントのカウルトップ部分のサビ跡が凸凹していたので、ついでにパテ埋めをしたのだが、カウルトップのパネルは大きく歪んでいることが判明した。塗装前にもう一度修正する必要があるかも。あと、残るはリヤゲートとセンターピラーのみ。2022年こそナンバーを取得して林道を走るぞ!
穴を開けて&溶接でパネルをガッチリ接合
パネルに開けた穴の間をバイスグリップで挟んでパネルを密着させる。ズレてしまわないようにパネルを合わせて、パネルに開けた6㎜の穴を埋めるように溶接する。
溶接作業中に突然遮光面が外れ、溶接の光をもろに見てしまった。おかげで作業は中断。バンドの取り付けネジ部分が破断していた。使用前にチェックしようね。
フェンダー部分も同じようにバイスプライヤーで挟んで溶接。インナーフェンダーのパネルとしっかり密着するように、ハンマーで叩いてパネルを調整しておいた。
ドリルで開けた穴を埋めるように、しっかりとワイヤー材を流し込んで溶接した。これなら簡単に剥がれることはない。が、表面は凸凹して見た目が汚くなった。
溶接材が盛り上がった部分はベルトサンダーで削り取るのだが、コンプレッサーのエアが足りず、なかなか作業は進まない。大型のコンプレッサー欲しい。
仕方がないのでここもディスクグラインダーに砥石をセットして盛り上がった溶接跡を削り落とす。油断すると削りすぎてしまうのでちょっと怖い。
サーフェイサーはかなり雑に吹きつけたが、全体が同じ色になったためかすごくキレイになったように見える。
溶接跡の凸凹を埋めるようにパテを盛る。ドア部分にはウエザーストリップを取り付けるので、あまり分厚くならないように、あとでしっかりと削り取っておく必要がある。
ボディをシャシーに取り付ける時に歪んでしまったのか、サイドシルとサイドパネルを接合した部分のパテにヒビが入っていたので、ヒビ部分を埋めておいた。ここはもうすこし厚塗りして修正したい。
フェンダーの溶接部分はスポンジパッドにサンドペーパーを巻きつけてゴシゴシ削る。溶接跡がわからないように、キレイにフラットに仕上げたい。
カウルトップ部分も錆が酷く、そのままサーフェイサーを吹きつけてあるので、凸凹が残っている。ついでにここもパテで埋めてしまうことにした。
サイドシルとバルクヘッドを接合した部分も溶接跡がそのままになっていた。目立つ場所なのでここもパテで埋めることにした。
カウルトップは少し厚めにパテを盛り、フラットになるよう削ってみたら、どうやらパネルが大きく凹んでいるようで、中央のパテが削れない。ダッシュボードを取り付ける前に鈑金作業をしておけばよかった。
フェンダー、カウルトップなど、塗装を削ってしまった部分にはサーフェイサーを吹いて錆の再発を予防しておく。まだまだ直しておきたい部分も多いので、このまま塗装というわけにはいかない。でも、早く終わらせて走りたい!
作業を始めてからまもなく4年が経過する。続けて見てくださっている読者の皆様(って居ます?)、必ず完成させますので、もうしばらくお付き合いくださいませ。