N-VANは車中泊にぴったり！魅力や快適性アップのアイデアとは？

ホンダのN-VANは、「軽バン」と呼ばれる軽貨物車に分類される車です。軽貨物車は本来、商用に利用されることの多い車種ですが、N-VANはアウトドア、とりわけ車中泊に適した車として大きな注目を集めています。

そこで当記事では、N-VANが車中泊にぴったりな理由や、おすすめしたいシートアレンジを紹介します。

また、より快適な車中泊を実現するアイデアや、車中泊の場所についても詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

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N-VANが車中泊に適している6つの理由

車中泊にN-VANがぴったりな理由を、6つの観点から説明します。

広々とした車内空間

車中泊をする際に気になるポイントは、車内の広さです。N-VANの車内は広々とした空間となっているため、車中泊の際も安心して休めます。

助手席足元スペースからテールゲートまでの長さは、最大で2,635mm。荷室幅（4名乗車時）は1,390mmの長さとなっています。

特に注目したいのは、車内の高さです。助手席側開口部の高さは1,230mm、荷室の高さは1,365mmもあるため、大人も無理なくゆったりと過ごせる空間に設計されています。

カスタマイズのしやすさ

N-VANの車内には、ユーティリティーナットやタイダウンフックが数多く配置されています。

ユーティリティーナットを使えば、自分でパイプや棚などを設置し、車内を自由にカスタマイズすることが可能です。使用しないナットにはキャップを装着しておくだけで穴をふさげるので、DIYに不慣れな場合でも心配ありません。

また、タイダウンフックにベルトやひもをかければ、車中泊の大きな荷物や自転車などを固定できます。

自分にとって使い勝手の良い仕様に車内をカスタマイズできるのも、N-VANの大きな魅力の一つです。

居心地の良さを高める小技

N-VANには、車内で居心地良く過ごすための小技が光っています。

例えば、座席を格納してフラットなスペースをつくる際には、ヘッドレストの取りはずしが必要です。N-VANにはベルト付きのヘッドレスト収納があらかじめ装備されているため、はずしたヘッドレストの置き場所に困りません。

また、ドリンクホルダーにはペットボトルだけでなく、紙パックの飲み物も収納できます。運転席と助手席の足元の間には小物侵入防止板が備えつけられているため、荷物を助手席の足元に置いても運転席側に転がることなく安心です。

このようにN-VANにはさまざまな工夫が凝らされているので、車中泊の際も居心地良く過ごせます。

充実の安全性能

行きたいところへ運転して旅することが魅力の一つである車中泊ドライブでは、安全性能は欠かせません。

N-VANでは、安全運転支援システム「Honda SENSING」がすべてのタイプに標準装備されています。事故やヒヤリハットを未然に防いでくれるため、車中泊の旅を安心して行なうことが可能です。

また、衝突安全性能も充実。もしも衝突事故が発生した場合でも、ホンダの安全技術「G-CON」によって強い骨格を実現しているので、衝突時の衝撃が制御されます。

取り回しの良さ

車中泊では、実は走り心地の良さも重要です。走行性に優れたN-VANは、車中泊する場所までの道のりも楽しいものにしてくれます。

トランスミッションには、CVT（無段変速オートマチック）と6速マニュアルトランスミッションを採用。

CVTは騒音の原因となるエンジンの回転数を自動的に低く抑えるため、静かな走行が可能です。また、スムーズな変速により、常にシームレスに加速できます。

一方、6速マニュアルトランスミッションは、直接的な操作感や積載時の駆動力、走行時の静粛性も実現しています。

さらに、N-VANに用意されているのは2WD車だけではありません。山間部や寒冷地でも安定した力強い走行を期待できる、4WD車も展開されています。

ランニングコストの低さ

車中泊で乗り回す車は、ランニングコストの低い車であることが理想的です。

N-VANは、一部を除きエコカー減税の対象となっています。エコカー減税とは、環境性能に優れた車両に対して、自動車税や自動車重量税が軽減される優遇措置です。

また、N-VANにはアイドリングストップシステムやECONモード（車の全体を低燃費モードに自動制御するシステム）が搭載されているため、燃費面にも優れています。

税金と燃費の2点だけを見ても、N-VANのランニングコストの低さは一目瞭然です。

N-VANの車中泊でおすすめのシートアレンジ

N-VANのシートは、レバー操作で簡単にアレンジすることが可能です。ここでは、N-VANで車中泊する際におすすめのシートアレンジを、1人で寝るケースと2人で寝るケースに分けて解説します。

1人で寝る場合

1人で寝る場合におすすめなのは、「助手席＆荷室フラットモード」です。助手席とリアシート（後部座席）を段差なくフラットに収納することで、大人が横になってもゆったりと休めます。

助手席と荷室をフラットにする手順は以下のとおりです。

1	助手席ヘッドレストとリアシートピローを取りはずし、専用の収納部にベルトで固定する。
2	助手席の背もたれを前に倒し、シートを座面ごと足元へ収納する。
3	左右のリアシートもそれぞれ足元に収納する。

上記の手順によって、テールゲート・リアシート・助手席までがフラットにつながった、広々とした空間ができあがります。

2人で寝る場合

「助手席＆荷室フラットモード」に、ホンダ純正アクセサリーのマルチボードを組み合わせると、大人2人が寝られる空間をつくれます。

使用するマルチボードはラゲッジ用とリア用の2種類です。助手席と荷室はフラットに収納、運転席はフルでリクライニングし、2種類のマルチボードを装着します。

マルチボードを用いることによって運転席側にもフラットな面ができ、床から1段高い大きなベッドをつくることが可能です。

さらに、マルチボードの床下には、荷物を収納できます。車中泊時のかさばりやすい荷物をすっきりとしまえる、うれしい設計です。

N-VANの車中泊をさらに快適にするアイデア

N-VANでの車中泊はそのままでも快適ですが、アクセサリーやグッズを使用することで快適性がさらに高まります。N-VANの居心地の良さを、さらに高める4つのアイデアを紹介します。

電気を使う

N-VANには、純正アクセサリーとして外部電源入力キットが用意されています。

外部電源入力キットを導入した場合、オートキャンプ場などの外部電源設備と外部接続用ケーブルをつなげて、車内でAC100Vの電気が使用可能です。

エンジンが停止しているときにも電化製品を使えるため、電気ポットでお湯を沸かしたり、スマートフォンを充電したりと、車中泊の過ごし方の幅が大きく広がります。

また、外部電源入力キットを装備しない場合でも、ポータブル電源を用意すれば車内で手軽に電気を使えます。多くのメーカーからさまざまな容量のポータブル電源が登場しているため、チェックしてみるとよいでしょう。

プライバシーを守る

車中泊ではプライバシーの確保が重要です。プライバシーを守るために、車の窓には目隠しを施しましょう。

オートキャンプ場や道の駅などでは、人の往来が比較的多い傾向です。目隠しをしていない場合、車外からの目線が気になってなかなか寝つけないケースがあります。外から車内をのぞかれ、怖い思いをする可能性もあるでしょう。

車中泊のプライバシーを守る目隠しとして、カーテンやシェードを用意することをおすすめします。

カーテンやシェードは市販のものでも十分に機能しますが、N-VANの純正アクセサリー「プライバシーシェード」を利用すると、サイズを誤ることがないため安心です。

なお、カーテンやシェードが手に入らない場合には、タオルやレジャーシートで窓を覆うことで代用できます。

暑さ・寒さに対応する

快適な車中泊ライフを送るうえで、暑さや寒さへの備えは欠かせません。

夏の暑さに備えるポイントは以下の2点です。

・車体・車内の温度を上げないようにする
・車内にこもった熱を効率的に車外へ放出する

日中は車を日陰に停めるように意識するだけでも、就寝時の車内の過ごしやすさがアップします。また、可能な限り窓を開け、車内の空気を外に出しましょう。

蚊の侵入が心配な場合は、防虫ネットや虫よけシール、車用の虫よけ剤の活用がおすすめです。

一方、冬の寒さに備えるには、以下の2つのポイントをチェックしましょう。

・車内に外気を入れない
・車内の熱を外に逃がさない

車中泊する場所への到着が夜になる場合は、到着直前まで長時間走行してから目的地に着くのがおすすめです。走行中に車の暖房をオンにしておくことで、車内を暖かくしておけます。

また、車を出入りする回数を少なくしたり、ドアは開けたらすぐ閉めたりするなど、車内の暖かい空気を守る工夫も大切です。

リラックスする

車中泊でのリラックスしたひとときは、ほんの少しのアイデアで無限につくりだすことが可能です。

例えば、N-VANのテールゲートをタープに見立てれば、タープ設営の手間を省いてリビングのような開放感ある空間が生まれます。また、N-VANの助手席をテーブルモードにしたり、車内テーブルを持ち込んだりすることで、車内でゆったりと飲食を楽しめます。

LEDランタンを用意して、車のなかで読書して過ごす時間も魅力的です。

N-VANで車中泊できる場所は？

車中泊できる場所を考えた場合に、サービスエリアやパーキングエリアを連想する人は多くいます。

ただし、サービスエリアやパーキングエリアはあくまでも休憩施設であるため、車中泊を目的として利用することは推奨されていません。休憩を兼ねた短時間の仮眠程度にとどめておくのがベターです。

ここでは、安心して車中泊できる場所として、「RVパーク」「オートキャンプ場」「道の駅」の3つのスポットを紹介します。

RVパーク

RVパークとは、キャンピングカーの普及促進のために設立された、「一般社団法人 日本RV協会」認定の、車中泊専用の駐車場です。道の駅への併設や公共施設内への設置といった形で、RVパークは多種多様に展開しています。

一般的に、RVパークは以下の点を満たしているため、初心者でも安全で快適な車中泊を楽しむことが可能です。

・駐車スペースがゆったりとしている
・トイレは24時間利用できる
・100V電源が使える
・車で15分圏内に入浴施設がある
・ゴミを処理できる
・いつでも出入りできる
・複数日の宿泊滞在ができる

また、1,000～3,000円くらいの利用料を設定しているRVパークが多いため、気軽に利用できます。

ペットの同伴を認めているRVパークや公園が併設されているRVパークなど、さまざまなタイプの施設があるため、家族や友人に合わせて使い分けるのもおすすめです。

オートキャンプ場

オートキャンプ場は定番の車中泊スポットとして知られています。

オートキャンプ場を利用した場合、ほかの施設では禁じられていることの多いキャンプ行為が可能な点が魅力的です。焚火やバーベキューなど、キャンプ場ならではのアクティビティを楽しめます。

「キャンプはしたことがない」という場合でも、害虫や雨風を避けて車のなかで休めるので安心です。

美しい景色を見たり自然の風を感じたりしながら、日常の喧騒から離れてゆったりと過ごせるため、車中泊とキャンプ両方の魅力を満喫できるでしょう。

利用料はオートキャンプ場によって異なりますが、5,000円程度に設定している施設が多い傾向です。

道の駅

全国各地に数多く設置されている道の駅には、車中泊できる施設もあります。

道の駅にはレストランや売店、トイレやシャワーといった設備が備えられていることが多く、「ご当地食材」などを入手しやすいのがメリットです。なかには温泉を併設している道の駅もあります。

道の駅での車中泊は、その土地ならではの魅力を満喫できるため、旅の気分がいっそう盛りあがるでしょう。

ただし、注意しておきたいのは、すべての道の駅で車中泊が認められているわけではないという点です。車中泊の可否を公式サイトなどであらかじめ確認してから、車中泊場所として利用するようにしましょう。

まとめ

N-VANは助手席とリアシートをフラットに収納できる構造を持っているため、車中泊でゆったりと休むのにぴったりな車です。マルチボードを使用すれば、軽自動車でありながら大人2人がのびのびと横になれるスペースをつくりだせます。

マルチボードのほかにも純正アクセサリーが多く用意されていて、ユーティリティーナットなども装備されているので、自分好みの車中泊空間をカスタマイズすることが可能です。

車中泊の初心者・経験者を問わず快適に過ごせるN-VANで、ぜひ車中泊ライフを楽しんでください。

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