パーツ取付・交換
更新日:2024.05.02 / 掲載日:2024.04.22

ドライブレコーダーをDIYで取り付ける!設置箇所別に取り付け方法を解説

ドライブレコーダーは事故やトラブルの原因、自分の安全運転を証拠映像として残すのに役立ちます。とくに、近年ではあおり運転が話題になったことで、車両後方を撮影するリアカメラの需要が増えています。

ほかにも車両前方を撮影するフロントカメラ、車両の前後左右と室内を撮影する360度カメラ、前方と後方を撮影する前後2カメラがあります。この記事では、設置箇所別に取り付け方法をそれぞれ解説します。

1.ドライブレコーダーの種類

ドライブレコーダーは撮影する方向・目的によって、取り付けるカメラが異なります。ドライブレコーダーは、大きく分けて4種類あります。

1.フロントカメラ

フロントカメラはフロントガラスに取り付け、車両前方で発生した事故やトラブルに備えて撮影する

2.360度カメラ

360度カメラはフロントガラスに取り付け、360度(車両の前後左右、室内)を撮影する

3.リアカメラ

リアカメラはリアガラスに取り付け、車両後方で発生した追突事故やあおり運転、バック時の接触事故などに備えて撮影する

4.前後2カメラ

前後2カメラはフロントカメラとリアカメラを設置し、前方と後方を同時に撮影する

また、ドライブレコーダーの電源は以下3箇所のいずれかから取りますが、取る場所によってDIYの難易度が異なります。

・シガーソケット
・ヒューズボックス
・オーディオ

このなかで、もっとも簡単にDIYできるのは、シガーソケットから電源を取る方法です。シガープラグコードをシガーソケットに挿すだけのため、車のDIY初心者でも簡単に利用できます。

シガーソケット(イメージ)

一方、ヒューズボックスやオーディオから電源を取る場合、配線などの専門的な知識や技術が必要になるため、整備士並みの知識を持っていない人にはおすすめできません。

ヒューズボックスやオーディオから電源を取りたい場合は、プロの業者に取り付けを依頼しましょう。

2.ドライブレコーダーのDIYに必要な準備

ドライブレコーダーのDIYを始める前に、以下の2つを準備しましょう。

(1)DIYに必要な道具をそろえる

ドライブレコーダーのDIYに必要な道具は以下のとおりです。どのタイプのドライブレコーダーでも必要な道具は同じです。ただし、電源を取る場所によっては、必要になる道具が異なります。

道具使う場面
プラスドライバーカメラの組み立て、カメラを設置する
カークリップ外し車の内張りを固定するリベットを外す
結束バンドやケーブルクリップ余ったコードを束ねる
マスキングテープ設置箇所の目安に貼る
ニッパーケーブルクリップや結束バンドなどを切断する
メジャーカメラの設置箇所を確認する
ガラスクリーナーカメラを設置するガラスを掃除する
クッションテープ配線に巻くことで異音の軽減や干渉防止になる

電源をシガーソケットから取る場合、スマートフォンの充電などで挿し込み口が足りなければ二股・三股プラグを準備しましょう。

ヒューズボックスやオーディオから電源を取る場合は、エレクトロタップまたは配線付きヒューズ(電源を取るために必要)、さらにサーキットテスター(カメラ電源の電圧を測る)が必要になります。

(2)商品の同梱物を確認する

ドライブレコーダーを取り付ける前に、商品の同梱物を確認しましょう。商品の箱や取扱説明書に記載されている機器や部品がすべて入っていることを確認します。

【同梱物の例】

・カメラ本体(フロントカメラやリアカメラ)
・メモリーカード(microSDカードなど)
・両面テープ
・ブラケット
・ナット
・シガープラグコード
・取扱説明書

3.フロントカメラを取り付ける方法

フロントカメラを取り付ける方法をご紹介します。なお、360度カメラの設置箇所はフロントカメラと同じになります。

(1)フロントカメラの取り付け位置

フロントガラスに取り付けたフロントカメラ(イメージ)

フロントカメラは、運転を妨げずに、車両の前方を広く撮影できる位置に取り付けます。基本的には、フロントガラス中央辺りの上部に取り付けるとよいでしょう。

ただし、国土交通省の「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〈第一級〉(第39条)」で、取り付けてもよい場所は「フロントガラスの上縁から20%以内(または、下縁から150mm以内)」と定められています。

フロントガラスの縦の長さをメジャーで測り、フロントガラスの上縁から20%以内で取り付ける位置を決めましょう。たとえば、フロントガラスの縦の長さが100cmの場合、取り付けてもよい場所は上縁から20cm以内になります。

また、フロントカメラを取り付ける位置がワイパーの可動範囲内であること、車検ステッカーと重なっていないことを確認しましょう。

ワイパーの可動範囲外に設置すると、雨や雪が降った際に映像がぼやけてしまい、鮮明な映像を収められません。フロントカメラを車検ステッカーに重ねてしまうと、車検の際にフロントカメラを外す必要があります。

フロントカメラを取り付ける位置が決まったら、目印としてマスキングテープを貼っておきましょう。

(2)フロントカメラを取り付ける手順

フロントカメラを取り付ける手順をご紹介します。

①電源を確保する

まずは、電源を「シガーソケット」「ヒューズボックス」「オーディオ」のどこから確保するかを決定します。

繰り返しになりますが、このなかでもっとも簡単に電源を取れるのは、シガーソケットになります。ヒューズボックスやオーディオから電源を取るためには、専門知識や技術が必要になるため、車のDIY初心者や整備士並みの知識がない人はシガーソケットから電源を取りましょう。

②フロントカメラを取り付ける

ブラケットに両面テープを貼り、さきほどマスキングテープを貼った場所にフロントカメラを取り付けます。

ただし、ブラケットを完全に固定する前に、撮影映像を確認しておく必要があります。ブラケットを両面テープでフロントガラスに取り付ける前に、ブラケットをマスキングテープなどで仮止めし、撮影映像を確認しましょう。

フロントカメラの画面やスマートフォンのアプリで撮影映像を確認できない場合は、パソコンなどで確認します。

撮影映像に問題なければブラケットを両面テープで貼り付けましょう。なお、取り付ける場所は、ガラスクリーナーを使い、油分や水分を取り除いておきます。

③配線を整理する

フロントカメラと電源をつないでいるケーブルの配線(イメージ)

フロントカメラと電源をつないだケーブルが、運転や車の乗り降りに邪魔にならないように配線を整理しましょう。

フロントカメラ側のケーブルは、助手席側のフロントガラスと天井の間に押し込むように隠します。ケーブルはそのまま助手席の足元に這わせることで、目立ちにくくなります。フロアカーペットの下を這わせるのもひとつの方法です。

余ったケーブルは、結束バンドやケーブルクリップで束ねておきましょう。このとき、両面テープ付きのケーブルクリップを使えば、ケーブルを車内の側面や助手席の足元に貼り付けて邪魔にならないようにできます。また、クッションテープを使うことで、走行中に振動などで音が出るのを防げます。

4.リアカメラを取り付ける方法

リアカメラを取り付ける方法をご紹介します。

(1)リアカメラの取り付け位置

リアカメラの取り付け位置(イメージ)

フロントカメラと違い、リアカメラを取り付ける位置は法律で定められていません。車種やリアカメラによっても異なりますが、車両後方を広く撮影できるように、通常はリアガラスの中央上部に設置します。

なお、リアガラスにある電熱線(黒い線)は、リアガラスの結露やくもりを取る際に電気をとおして、熱を発する役割があります。電熱線に重ねて取り付けてしまうと、熱によって両面テープの粘着力が弱まり、取れる恐れがあるため注意しましょう。

(2)リアカメラを取り付ける手順

リアカメラを取り付ける手順は以下のとおりです。

1.電源を確保する
2.リアカメラを取り付ける
3.配線を整理する

こちらの記事では、リアカメラを取り付ける手順や配線の方法を写真付きで解説していますので、ぜひご覧ください。

5.前後2カメラを取り付ける方法

車両前方と後方が写っているドライブレコーダー(イメージ)

(1)前後2カメラの取り付け位置

前後2カメラ(フロントカメラとリアカメラ)は、上記で解説した位置にそれぞれ取り付けます。

・フロントカメラ:フロントガラス中央辺りの上部に取り付ける
※フロントガラスの上縁から20%以内
※ワイパーの可動範囲、車検ステッカーと重ならない場所

・リアカメラ:リアガラス中央辺りの上部に取り付ける
※電熱線と重ならない場所

運転の邪魔にならず、広範囲を撮影できる場所に設置しましょう。

(2)前後2カメラを取り付ける手順

前後2カメラを取り付ける手順は以下のとおりです。

1.電源を確保する
2.フロントカメラを取り付ける
3.リアカメラを取り付ける
4.配線を整理する

前後2カメラを取り付ける手順や配線方法は下記をご覧ください。写真付きで、わかりやすく解説しております。

6. DIYが難しい場合は業者に依頼しよう

DIYでドライブレコーダーを設置するのは一見簡単そうですが、意外と難易度が高く、設置に慣れている人でも2〜3時間程度を要します。

さらに、誤った方法で設置した場合、重要なときに撮影されていないなどのトラブルにつながる恐れがあります。

また、電源をヒューズボックスやオーディオから取りたい場合や、配線をきれいに隠す際には専門知識と技術が必要です。そのため、DIYが難しいと感じたら、以下のようなプロの業者に取り付けを依頼するのがおすすめです。

・カーディーラー
・カー用品店
・自動車整備工場
・出張取り付けサービス

ドライブレコーダーの設置を業者に依頼する際の費用は、ドライブレコーダーのタイプや依頼する業者によって変動します。事前に複数の業者から見積もりを取り、比較しましょう。

なお、自動車整備工場や出張取り付けサービスを利用する場合は、自分でドライブレコーダーを準備する必要があります。ドライブレコーダーの選定も業者に依頼したい場合は、カーディーラーやカー用品店に依頼しましょう。

7.ドライブレコーダーの取り付けはグーネットピットにお任せください

ドライブレコーダーは目的や撮影する方向によって、設置箇所や取り付け方法、注意点が異なります。さらに、取り付けには専門的な知識と技術が必要になることから、DIYは難しいと感じる人もいるでしょう。

DIYは難しい、自信がない……プロの業者に依頼したいという人は、グーネットピットにお任せください。豊富な知識と技術を持ったスタッフが丁寧に作業いたします。

グーネットピットでお近くの整備工場を探す

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ