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更新日:2026.03.26 / 掲載日:2018.08.29

タイヤに窒素ガスは意味ない?窒素ガスを入れるメリット・デメリット

タイヤへの窒素ガス補充は、燃費向上をはじめとしたメリットが存在する一方で、デメリットや「入れても意味がない」といった意見も見られます。そこで今回は、窒素ガスを入れるメリットとデメリット、窒素ガスは意味がないとされる理由を解説します。窒素ガスを入れるのにおすすめな人も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.タイヤに窒素ガスを入れるメリット

タイヤに窒素ガスを補充することで、主に4つのメリットがあるとされています。

(1)燃費が向上する

タイヤに窒素ガスを補充することで燃費が向上します。窒素ガスは通常の空気と比較してゴムを通り抜けにくく、タイヤの空気圧が安定しやすいためです。

空気圧が低下したタイヤで走行すると、地面との摩擦抵抗が増加してエンジンの負担が大きくなり、燃費が悪化してしまいます。

また、窒素ガスは温度上昇による膨張、低温による収縮が通常の空気よりも少ないため、夏場や長距離高速走行時の急激な空気圧上昇を抑えることができます。

(2)タイヤの劣化が抑えられる

窒素ガスをタイヤに補充すると、タイヤの劣化を抑えることができます。タイヤ内部には金属製のワイヤーが入っています。空気の場合、そこに含まれた水分がタイヤの酸化を招き、劣化を促進してしまいます(金属製のホイールも同様です)。

窒素ガスは水分を含まないため、ワイヤーやホイールの酸化を防ぎ、結果としてタイヤやホイールの寿命を延ばすことができます。

(3)乗り心地が改善される

窒素ガスは、タイヤの乗り心地改善にも効果があります。窒素ガスでタイヤの空気圧が安定しやすくなるため、タイヤと地面との摩擦や衝撃で生じる音(ロードノイズ)が減るためです。また、窒素は空気よりも音の伝導率が低いことから、運転時の静寂性が増すとされています。

(4)タイヤへの発火防止になる

窒素ガスを使うメリットとして、「タイヤの発火を防げる」という点もあります。窒素ガスは不燃性であり、バーストなどさまざまなトラブルが発生してもタイヤが燃えにくくなります。この不燃性の特徴から、F1レースや飛行機のタイヤなど、安全面を考慮して窒素ガスが使用されています。

2.タイヤに窒素ガスを入れるデメリット

窒素ガスにはメリットだけでなく、いくつかのデメリットも存在します。

(1)コストがかかる

窒素ガスの補充には費用がかかります。窒素ガスはタイヤ専門店などで補充できますが、1本あたり500円前後が主な相場です。「初回無料」「一定期間は補充無料」といったサービスを提供している専門店もありますが、長期的に見ると通常の空気を入れるよりもコストがかかる点は覚えておきましょう。

(2)空気圧は徐々に低下する

窒素ガスを補充した場合でも、空気圧が徐々に低下するという点は、通常の空気と変わりません。空気の補充頻度は車の使用状況で変わりますが、一般的に「普通の空気の補充頻度+1ヶ月」のペースが推奨されています。もしも2〜3ヶ月に一度のペースで空気を補充しているなら、窒素ガスの補充は3〜4ヶ月に一度の頻度が目安です。

(3)補充できる場所が限られる

窒素ガスをタイヤに補充できる場所は限られています。普通の空気補充のように、すべてのガソリンスタンドやタイヤ販売店が対応しているわけではありません。窒素ガスを補充したい場合は、事前に対応可能な店舗を調べておくことが重要です。

3.窒素ガスを入れる意味がないと言われる理由

タイヤに窒素ガスを補充することについて、「意味がない」「メリットを感じにくい」といった声を聞くことがあります。

(1)一般的な自動車利用だとメリットを感じづらい

航空機やレースといった極限状態でのタイヤ使用と比較すると、日常生活での走行で、窒素ガス補充のメリットは感じにくいとされています。

例えば、航空機のタイヤは離陸後に上空で冷たい空気にさらされたり、着陸時の激しい摩擦で急激な温度差が発生します。またレースでは、急激な加速や減速、ハンドル操作などでタイヤにすさまじい摩擦が生じます。

一方で、一般道を走行する際にこうした極限の状況は起こりません。そもそも、通常の空気の約78%はすでに窒素であり、酸素は約21%、アルゴンが約1%で構成されています。仮に窒素ガスをタイヤに補充したとしても、日常的な運転で劇的な効果は得られにくいでしょう。

(2)タイヤの寿命が劇的に伸びるわけではない

窒素ガスはタイヤの酸化を防ぐとされていますが、だからといってタイヤの寿命が飛躍的に延びるわけではありません。タイヤの寿命は、走行距離や運転の仕方、メンテナンス状況などさまざまな要因によって決まりますが、通常は4〜5年に一度のペースで交換されます。

この期間内であれば、通常の空気がもたらす酸化の影響はほとんど気にならないレベルといえるでしょう。ホイールは10年に一度のペースで交換しますが、タイヤ交換時や普段からのお手入れで十分対応可能です。

4.タイヤに窒素ガスを入れるのにおすすめな人

ここまでに紹介した窒素ガスのメリットとデメリット、意味がないとされる理由を考慮すると、次の2つの条件に合う人は、利用を検討してみるとよいでしょう。

(1)空気圧管理に時間をかけられない人

仕事や家事で忙しく車のメンテナンスにあまり時間をかけられない人には、窒素ガスがおすすめできます。通常の空気圧は月1回の点検が目安となりますが、窒素ガスは空気圧の低下がゆっくりであるため、2ヶ月に1回程度の点検で済みます。

(2)高速道路を頻繁に利用する人

高速道路を頻繁に利用する人は、窒素ガスのメリットを感じやすいのでおすすめです。高速走行中はタイヤの温度が上昇し、空気圧の変動が起こりやすくなります。空気圧が低下すると、タイヤの摩耗が均一でなくなったりバーストのリスクが高まったりしてしまいます。

その点、窒素ガスは温度変化による空気圧の変動が少ないため、高速走行時でも空気圧の低下が比較的穏やかであり、タイヤの適正な空気圧を維持しやすくなります。

5.窒素ガスを補充できる主な場所と料金

タイヤに窒素ガスを補充できる場所は、主に次の5ヶ所です。

・タイヤ専門店
・カー用品店
・ガソリンスタンド
・自動車整備工場
・ディーラー

料金は店舗や地域によって異なりますが、タイヤ専門店、カー用品店、ガソリンスタンドでは1本あたり約500円、自動車整備工場とディーラーは1本あたり約500〜1,000円が一般的です。

一部の専門店では、「初回無料」「一定期間は補充無料」といったサービスを提供している場合もあるため、お近くの店舗がどうなっているか事前に確認しておきましょう。

6.タイヤへの窒素ガス補充に関してよくある質問

(1)タイヤ窒素補充は無料ですか?

基本的に、タイヤに窒素ガスを補充する場合は1本あたり約500〜1,000円の料金がかかります。しかし、オートバックスやタイヤ館、イエローハットなど一部の店舗では、初回時やタイヤ交換時の補充など一定の条件で無料になる場合もあります。詳細は、お近くの店舗に問い合わせてみてください。

(2)タイヤの窒素ガスは何ヶ月もつ?

「通常の空気+1ヶ月分」が目安です。

もしも現在、2〜3ヶ月に一度のペースで空気を補充しているなら、窒素ガスは3〜4ヶ月に一度のペースで補充するという計算になります。

ただし、走行距離や気候などいくつもの条件によって変化します。

(3)窒素ガスのデメリットは?

タイヤに窒素ガスを利用するデメリットとして、まず挙げられるのはコストがかかる点です。1回の補充で、タイヤ1本あたり500〜1,000円の料金がかかります。また、通常の空気よりも抜けにくいものの、空気圧自体は徐々に低下するという点にも注意が必要です。

さらに、窒素ガスは補充できる場所が限られることもデメリットです。窒素ガスを利用する場合は、自宅のそばや外出先で補充できる店舗を事前に把握しておきましょう。

7.窒素ガス補充の相談はグーネットピットをご活用ください

窒素ガスはメリット・デメリットがあるほか、効果を実感できる人が限られています。窒素ガスがおすすめな人を参考に、利用を検討してみてください。

もしもタイヤの空気圧や窒素ガス補充について相談したい場合は、「グーネットピット」をご活用ください。全国の整備工場やカーショップの中から、レビュー評価を参考にしながら業者を探すことが可能です。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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