スペアタイヤを使い続けることの危険性と交換時期の目安とは

最近の車には、手軽にタイヤのパンク修理が出来る、応急修理キットが装備されていることが多いですが、パンク時の備えとしてはスペアタイヤを積んでいる車の方がまだまだ多いのではないでしょうか。スペアタイヤは、パンクした場合のみの一時的な使用しか出来ないイメージが強いですが、そのまま装着して使い続けることは可能なのでしょうか？また、交換はどのくらいの頻度で行えばいいのでしょうか？

この記事の目次

1. 非常用であるスペアタイヤを継続して使用しても大丈夫なのか
2. スペアタイヤは何故継続使用できないのか
3. スペアタイヤの交換時期

非常用であるスペアタイヤを継続して使用しても大丈夫なのか

車のスペアタイヤは、通常装着しているタイヤがパンクした場合に近くの整備工場やディーラーまで車が走れるようにするための、非常用のタイヤです。非常時には大活躍するタイヤとなっていますが、あくまで緊急の際に一時的に装着して車を走らせる機能しかないため、長期間使用し続けるとデフ（ディファレンシャル）に負荷がかかり、最悪の場合にはディファレンシャルが破損してしまうなど、非常に危険が伴います。一度使用してしまうと、すぐにタイヤが劣化してしまうため、装着後は早急に通常のタイヤに交換することが大切です。

前述した通り、スペアタイヤは緊急時に使用するため、車種によっても違いはありますが普段はトランクや車体下に保管されています。その収納性と取付けやすさを実現するため、純正タイヤよりも軽量かつ細く小さく設計されており、重量のある車体を支えながらの長期間使用には耐えられない作りとなっているのです。

スペアタイヤの性質上、空気が抜けにくいため、未使用であれば普通のタイヤより寿命は長いと言えるでしょう。しかし、これは適切な保管をして定期的にメンテナンスを行っている場合です。タイヤのゴムはどうしても経年劣化しますので、時間が経てばゴムが固くなりひび割れを起こす可能性もあります。その場合はすぐに交換することをおすすめします。上記の通り、スペアタイヤを使い続けることには危険が伴うことがお分かりになったかと思います。スペアタイヤが緊急用のタイヤであることを忘れずに、装着したら出来るだけ早く交換するようにしましょう。