車のダウンサスのメリット・デメリット

車は適切に車高を下げることによって、走りを安定させることができ、見た目も引き締めることができるため、車高を落とすのは人気の高いカスタマイズです。実際に車高を下げる場合には、サスペンションを変える必要が出てきます。中でもダウンサスを使って車高を下げる方法は、手軽にできるためおすすめです。そこで今回は、ダウンサスのメリットとデメリットについてまとめてみました。

ダウンサスは文字通り車高を下げる目的で作られた、純正サスペンションのスプリングより自由長が短いスプリングのことを言います。このダウンサスと純正のショックアブソーバーを組み合わせることによって、手軽に車高を下げることが可能です。

ダウンサスのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

• スプリングを変えるだけで手軽に車高を下げることができます
• 車高を下げる方法としては一般に車高調に置き換えるより低コストです

ダウンサスのデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

• 純正のスプリングよりも短くなるだけでなく、バネレートも高くなることが多いので、乗り心地が硬く感じられます
• ストローク量が不足することで、ショックアブソーバーに負担がかかり寿命が短くなる可能性があります
• ストローク量が不足して、ショックアブソーバーの底付きを起こす可能性が高くなります
• 車高の下げ幅がスプリングの長さと硬さによって決まるため、車高を自由に調節することができません

ダウンサスと車高調には、以下のような違いがあります。

• スプリングだけを交換するダウンサスの方が低コストです
• 車高調は車高の下げ（上げ）幅を自由に調整できます
• 車高調は車高を下げ（上げ）てもストローク量が変化しません（全長調整式の場合）
• 車高調は目的や用途に合わせて、様々なレートのスプリングを組み合わせて装着することができます
• 多くの車高調には乗り心地を調整できる減衰力調整機能がついています

上記の違いから、ダウンサスは車高を下げるという機能に特化した低コストのパーツであること、車高調は車高を下げるだけでなく、減衰力調整やスプリングの選択によって車の足回りを総合的に調整できることが、それぞれの特徴です。車高を下げて、見た目を引き締めたいという用途にはダウンサス、車高を下げながら、乗り心地や車の安定性、操作性まで総合的に自分の好みにカスタマイズしたいと考えている人には、車高調が向いているようです。