パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01
アルミホイールをインチアップするメリット・デメリットについて
アルミホイールはオプションパーツや社外ドレスアップパーツの中でも、最も人気の高いカスタムパーツの定番アイテムと言えるでしょう。アルミホイールを大径化し、スタイリッシュで見栄えも良くなるインチアップという手法はとても人気のあるドレスアップの定番とも言えます。しかしながらインチアップすることでのメリット・デメリットについてしっかりと理解しているでしょうか。そこで今回は、アルミホイールをインチアップするメリット・デメリットについて解説します。
アルミホイールのインチとは?
わかりやすく言うとホイールのサイズを表す単位のことであり、主にホイールリム幅、ホイールリム径がインチで表記されるのが一般的です。1インチ=25.4mmであり、18インチ8.0Jホイールと記載されていれば、ホイール幅203.2mm、リム径457.2mmと読み取ることができます。
アルミホイールのインチアップとは?
一般的に純正で装着されるホイールよりもサイズの大きなホイールを装着することをインチアップと呼びます。具体的にはアルミホイールを交換する際に、リム幅とリム径を大きなものへインチサイズをアップして装着することです。効果として見栄えがスポーティになることもありますが、グリップ力・剛性の高い大径タイヤを装着することで走行性能の向上など効果は多種多様です。インチアップする際にはタイヤの外径が変わらないように、装着するタイヤを偏平率の低いタイヤを組み合わせる必要があります。
アルミホイールをインチアップするメリットは?
走行性能が向上する
タイヤの偏平率が下がることによって、タイヤ剛性が高くなりたわみによるパワーロスが少なくなります。これによってハンドリング性能、ブレーキング性能、旋回性能が向上すると言われています。また、アルミホイールをインチアップにする場合、たいていはタイヤ幅も拡大します。これによってグリップ性能や運動性能の向上にもつながります。
冷却性能の向上
アルミホイールをインチアップすることで、ブレーキから熱を逃がす効果が高まり、冷却性能が高まります。スポーティドライブには欠かせない、安定的な制動力の維持が可能です。
ルックスの向上
たいていの方は、偏平率の低い大径タイヤとアルミホイールの組み合わせはとてもスタイリッシュに見えることでしょう。足元は外観上目立つ箇所であり、ドレスアップ効果は高く、軽自動車から高級セダン、スポーツクーペまで個性を引き立てるルックスの向上にも欠かせない重要なアイテムと言えるでしょう。
アルミホイールをインチアップするデメリットは?
燃費性能が低下する
アルミ合金は軽量な材質ですが、剛性を確保するためには肉厚を厚くする必要があり、大径になればなるほど重量は増加し、純正ホイールよりも重くなることもあります。相対的に車体重量の上昇は、燃費性能の低下につながります。また、幅の広いグリップ性能の高いタイヤは接地面積・転がり抵抗も増えるので燃費の面でやや不利な傾向にあります。
乗り心地が悪くなる
タイヤの偏平率を低くすることによって、剛性が高まる反面、路面からの突き上げが強くなり、細かい振動や衝撃をダイレクトにサスペンションに伝えやすくなります。結果として乗り心地はハードになり、悪化したと感じやすい傾向があります。ただし、スポーティドライブを愉しむ方にとっては、ダイレクトでソリッドな乗り心地と操舵性能はメリットとも言えるでしょう。
上記のようなアルミホイールのメリット・デメリットを理解した上で、インチアップの検討をしてみてはいかがでしょうか。スポーティなドライブやダイレクトな操縦性能を愉しむ場合は、デメリットはあまり気にならないかもしれません。なによりインチアップされた足元はルックスも良く、人気のあるドレスアップ効果が期待できるので、専門店などプロの方と相談しながら自分に合った失敗しないアルミホイール選びをおすすめします。