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更新日:2022.12.28 / 掲載日:2022.12.28

カーナビトレンド情報! 大画面にエンタメ…今注目のナビ新製品はこれだ!

 近年、市販ナビ市場は苦戦が続いている。その一因である半導体不足が解消しつつあり、ナビメーカーでは今年度については回復を見込んでいる。

新車販売減で需要減

過去5年間の新車登録と市販カーナビ出荷台数推移

 市販ナビの需要は新車の販売動向に連動する傾向がある。苦戦が続く市販ナビ市場の背景には、2018年から4年連続で減少している新車販売動向があることは言うまでもない。

 パナソニックオートモーティブ社(以下パナソニック)の調査によると、21年度の国内新車販売台数(軽自動車含む)は422万台、市販ナビの販売台数はAV一体型とPNDの合計で110万台であった。17年度は新車520万台、ナビ167万台だったので、市販ナビ市場はこの4年間で3分の2に縮小したことになる。

 市販ナビ市場の落ち込みが新車販売台数以上に大きな理由としては、このほかにディーラーオプションの普及や標準装備化の進展、半導体不足などが挙げられる。

コロナが減少の追い打ちに

今使用しているナビより画面の大きいナビが欲しいかどうか

 周知のとおり、コロナ禍により世界的な半導体不足が発生した。自動車同様、ナビメーカーでも減産や工場の稼働が一時停止する事態が相次ぎ、供給が滞った。しかし、今年に入り徐々に半導体の供給が安定してきたことで市販ナビ需要は回復しつつある。

 これを受けて、主要メーカーによる市場のニーズをとらえた新製品の発売が相次いでいる。

 市場のニーズについては、パナソニックが今年7月に行ったナビに関するインターネット調査(調査対象はクルマを保有しており、月に1度以上運転する5000人)で分かる。「今使用しているナビより画面の大きいナビが欲しいですか」という質問に対する「10 インチ以上」の回答率は、19年の調査から5%向上し、35%となっている。同社によると、実際に21年度における10インチ以上の大画面モデル(パナソニック製品のみ)の需要は前年度比110%を記録している。

高機能化により単価もアップ!

 現状では、ナビ販売数の大幅増は難しい。前述した事象だけでなく、ナビに比べ安価なディスプレイオーディオを選ぶユーザーやナビ機能はスマホアプリで十分と考えるユーザーも一定数いるからだ。そこでメーカーでは、市販ナビにしかない機能を搭載した「高機能製品」を開発することで単価アップと差別化を図っている。

 近年のナビの開発トレンドは「大画面」「高画質」だ。10インチ以上の大画面モデルの装着可能車種の拡大をはじめ、有機ELディスプレイや高精細HDパネルの採用による高画質化により見やすさを追求。また近年のトレンドとしては、ナビにおけるメディアの利用頻度で「地デジ」が圧倒的な高さを誇っているため、受信データの訂正処理速度向上など、DTVチューナーの性能を向上。高画質と大画面を最大限に生かすための改良を行っている。

 また、ナビの基本的なニーズである操作性を向上するため、高速CPUを採用してルート探索時間を大幅に短縮したり、スマホと同じ感覚で操作できる機能も搭載したりすることで、使いやすさの向上も図っている。そのほか、高音質で音楽を楽しむためのハイレゾ音源対応などは、昨今多くの上位機種に採用されるようになっている。

メーカーごとに特長のある製品を展開し差別化

 これらの改良(機能向上など)に加え、各社ともそれぞれ独自の機能・性能を導入することに注力しており、市販ナビ市場においてはそれが製品選びの決め手の1つとなっている。

 パナソニックとパイオニアの新製品の見どころを紹介する。

新機能でエンタメ性能を強化!パナソニックオートモーティブ社

車内のエンターテインメント性を向上させる新機能を複数採用

 パナソニックでは、ストラーダ2022年モデルの新コンセプトとして「みんなのクルマに、楽しさ広がる大画面。」を採用。装着可能車種の多さ(490車種以上)やナビを見やすい位置に調整できるフローティング構造など好評を博している箇所を踏襲しつつ、「新たな価値・体験」を付与することで売り伸ばしを図っていく。

レコーダーリンク機能を初採用

レコーダーリンク機能

 ストラーダ2022年モデルでは、車内のエンターテインメント性を向上させる新機能を複数採用している。

 具体的には、自宅のレコーダーとインターネット経由で接続できる「レコーダーリンク機能」を搭載。テレビ番組のリモート視聴ができるだけでなく、録り貯めた番組をダビングすることなく手軽にナビ上で再生できる。

 また、レコーダーのチューナーで受信している番組のリモート視聴にも対応。遠出をした外出先でも自宅エリアで放送中の番組が視聴でき、BS・CS放送の番組も視聴可能となる。最上位モデルでは、ブルーレイソフトの高画質視聴にも対応し、映像コンテンツを存分に楽しむことができる。

 それに加えて、2022年モデルでは地デジチューナーの性能を向上。妨害除去機能を強化し、車両やドライブレコーダーなどの車載器から発生するノイズの影響を受けにくくすることで安定した動作を実現している。さらに、処理速度の向上により、障害物などで地デジの電波が弱まった環境においてもデータ受信率が向上している。

 併せてデジタルパワーアンプ搭載と回路設計の最適化で音質も向上。より映像コンテンツを楽しむことができる。

ネットを生かし高機能化を実現 パイオニア

 パイオニアでは、ナビ機能を備え、オンラインで高画質・高音質な映像コンテンツを楽しめるナビとして、カロッツェリア「サイバーナビ」を展開している。

 好評の機能はそのままに、多彩なコンテンツや地図更新が利用できるようになるなど、利便性とエンタメ性が高まっている。

エンタメコンテンツ強化に加えて利便性も向上!

docomo inCar Connectに対応

サイバーナビ2022年モデルでは、ドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo inCar Connect」に対応。同梱もしくは別売のネットワークスティックを接続することでドコモの高速データ通信(LTE)を定額で制限なく利用でき、広いエリアで安定した通信が可能になる。また、車載用のWi―Fiスポットとして利用できるため、同乗者は通信量を気にすることなくスマホやタブレットなどを使ってオンラインの映像や音楽、ゲームなどを楽しめる。

 映像コンテンツをより楽しめるようになる機能として「ストリーミングビデオ」機能を採用。YouTube動画を直接再生できるほか、「Amazon Fire TV Stick」(別売)を接続することで、より幅広いジャンルの映像コンテンツを楽しむことができる。

自動地図更新機能を搭載

 利便性を高める機能として、「自動地図更新」機能を搭載。ネットワークスティックやWi―Fiテザリングなどを利用することで、最新の道路や施設情報を自動でダウンロードして地図を更新する「自動地図更新」機能を搭載。手間なく常に最新の地図を利用できる。

 自動で最新データに更新できるバージョンアップは3年分付属されている。なお、2022年モデルではMapFanスマートメンバーズ登録により期間が1年延長される。

出典:アフターマーケット 2022 年 12月号

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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