故障・修理
更新日:2026.08.28 / 掲載日:2026.08.18

タントのエンジンがかからない!バッテリー上がり・セルモーターなど原因の切り分けと修理費用

朝、出かけようとしたらタントのエンジンがかからない——。原因は、バッテリー上がりのように数千円で直るものから、セルモーターの故障のように数万円かかるものまでさまざまです。この記事では、タントのエンジンがかからないときの原因を探る順番と対処法、修理費用の目安を解説します。

監修者
監修者情報
氏名:松尾 佑人
経歴:自動車整備アドバイザー歴 8年
資格:二級自動車整備士
コメント:タントで「エンジンがかからない」ときの原因の多くは、バッテリー上がりです。セルモーターが「キュルキュル」と弱々しい、あるいは「カチカチ」と鳴るだけなら、まずバッテリーを疑いましょう。次に多いのがスマートキーの電池切れで、数百円で修理できます。何度もセルモーターを回すとバッテリーへの負担が増えるため、まずは落ち着いて原因を見極めることが大切です。

この記事は、こんな方に向けて書いています

いまエンジンがかからず困っている方:原因を探る順番と、その場でできる対処がわかります。
原因を知りたい方:バッテリー・スマートキー・セルモーターなど、原因の見分け方がわかります。
修理費用が気になる方:原因別の費用の目安がわかります。

タントのエンジンがかからないときは、まず「症状」で原因の見当をつける

タントのエンジンがかからないとき、症状によって原因が変わります。次のどれに当てはまるか確認しましょう。

症状疑われる原因
メーターもライトも点かない・真っ暗バッテリー上がりの可能性が高い
セルモーターが「キュルキュル」と弱々しいバッテリーの電力不足
「カチカチ」と音がするだけでセルモーターが回らないバッテリー上がり、またはセルモーターの故障
プッシュスタートを押しても無反応・KEYランプ点滅スマートキーの電池切れの可能性
セルは元気に回るのにかからない燃料系や点火系(プラグなど)の可能性

見当をつけたら、次の章から費用が安く済む順番にチェックしていきましょう。

タントのエンジンがかからない原因の切り分け——安く済む順にチェック

この章では、タントのエンジンがかからないときの対処法について、費用が安く済む方法から順番に解説します。

① 基本操作の確認(無料)

プッシュスタート車は、ブレーキをしっかり踏みながらスタートボタンを押す必要があります。踏みが浅いとかからないことがあるので、まずはここを確認しましょう。シフトがP(パーキング)に入っているかもあわせてチェックしてください。

② スマートキーの電池切れ(数百円)

プッシュスタートを押しても無反応で、メーターに「KEY」マークが点滅する場合は、スマートキーの電池切れが疑われます。電池(ボタン電池)は数百円で、自分でも交換できます。電池が切れていても、スマートキーをスタートボタンに近づければ始動できる緊急の方法もあります(詳しくはVol.2で解説)。

③ バッテリー上がり(多い原因)

タントの「エンジンがかからない」で多いのがバッテリー上がりです。JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)によると、2025年のロードサービス出動理由の1位は「バッテリー上がり」でした(参照:よくあるロードサービス出動理由|一般社団法人 日本自動車連盟)。バッテリー上がりは、ライトの消し忘れ、長期間の駐車、寿命(約2~4年)などが主な原因です。

以下の症状があれば、バッテリーの劣化を疑いましょう。

・メーターやライトが点かない・暗い
・セルモーターが弱々しい、または「カチカチ」音のみ
・パワースライドドアの動きが遅い(電力不足のサイン)
・アイドリングストップしなくなった

このような場合、ジャンプスタートやバッテリー交換で対処します。なお、バッテリーが上がるとスマートキーでドアが開かないことがあります。その場合は、キーに内蔵されたメカニカルキー(金属キー)で運転席ドアを解錠してください。

④ セルモーター(スターター)の故障

「カチカチ」音がするだけでセルが回らず、ジャンプスタートしても改善しない場合は、セルモーターの故障が疑われます。セルモーターはエンジンを始動させるモーターで、経年で故障することがあります。交換が必要な場合、費用は数万円ほどかかります。

⑤ 燃料系・点火系

セルモーターは元気に回るのにかからない場合は、スパークプラグの劣化やかぶり、燃料系のトラブルなどが考えられます。エンジン警告灯が点いていることもあります。

監修者コメント
タントのエンジンがかからない場合、「症状で見当をつけて、修理費用の安い原因から確認する」ことが重要です。タントで多いのはバッテリー上がりで、修理費用は数千円〜1万円ほどです。セルモーターの故障になると4万円ほどかかります。「キュルキュル」音ならバッテリー、「カチカチ」音のみでジャンプしても改善しないならセルモーターを疑ってください。

【購入検討中の方へ】中古タントは始動まわりを確認

中古のタントを検討している方は、始動に関わる部分を確認しておきましょう。

始動の確実さ:現車確認で、スムーズにエンジンがかかるか。セルモーターが弱い場合はバッテリーが弱っているサイン。
バッテリーの交換歴:約2~4年ごとの交換が目安。前回交換時期を確認。
セルの音:「カチカチ」音や異音がないか。
警告灯:エンジン警告灯など、消えない警告灯がないか。

バッテリーなら約数千円で済みますが、セルモーターの交換には数万円かかります。始動の様子から状態を見極めると、購入後の予期せぬ出費を減らせます。

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タントのエンジンに関するグーネットピットの施工実績

「エンジンがかからない」という同じ入口から、実際にはどんな原因が見つかったのか。グーネットピットの施工実績から紹介します。

事例1:バッテリー上がり → バッテリー交換 ダイハツ タント|費用総額 1万4,300円・作業約20分

どんな症状だったか:エンジンがかからないと入庫。原因はバッテリーの寿命による上がりでした。

何をしたか:バッテリーを交換して解決。タントの「かからない」で多いのがこのパターンです。作業も20分ほどで、その日のうちに乗って帰れます。

事例2:持ち込みバッテリーで交換 ダイハツ タント|費用総額 1,100円・作業約20分

どんな作業だったか:お客様が用意したバッテリーの持ち込み交換。工賃のみで対応しています。

何をしたか:ネットなどで適合するバッテリーを購入して持ち込めば、工賃のみで交換できます。ただし軽自動車用の適合品を選ぶ必要があるので、不安なら店舗に相談してみてください。

事例3:セルが回らない → セルモーター交換 ダイハツ タント|費用総額 3万8,830円・作業約2時間

どんな症状だったか:セルモーターが回らずエンジンがかからない状態で入庫。原因はセルモーターの故障でした。

何をしたか:セルモーターを交換。バッテリーは正常なのにセルが回らない場合、この部品の故障が疑われます。バッテリーより費用はかかりますが、これで始動不良の解消が期待できます。

事例4:エンジン警告灯+かからない → スパークプラグ交換(点火系) ダイハツ タント|作業約2時間

どんな症状だったか:エンジン警告灯が点灯し、エンジンがかからない状態。レッカーにて入庫。点火系の劣化が原因でした。

何をしたか:スパークプラグを交換。セルは回るのにエンジンがかかりにくい場合、点火系(プラグ)の劣化が疑われます。定期交換で予防できる部分です。

事例5:エンジン始動不良 → 診断のうえ修理 ダイハツ タント(L350S)|費用総額 2万458円

どんな症状だったか:エンジンの始動不良で入庫。原因はイグニッションコイルの内部ショートでした。

何をしたか:イグニッションコイルを交換しました。「エンジンがかからない」原因が一つに絞れないときは、まず診断で突き止めることが復旧への近道です。

グーネットピット 施工実績
タントの整備、これだけの実例があります
この車種の作業実績 0
※2026年8月17日時点のデータです
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タントのエンジンに関する原因別の修理費用の目安

「エンジンがかからない」の原因は、数百円で済むものから数万円かかるものまで幅があります。グーネットピットの施工実績から、原因別の費用を紹介します。

原因費用目安
スマートキー電池交換数百円〜
バッテリー交換1万4,300円
イグニッションコイル交換2万458円
セルモーター交換3万8,830円
※費用はあくまで一例です。部品や業者の種類など、さまざまな要素によって変動します。正確な見積もりは、実際に点検を受けてから確認しましょう。

「エンジンがかからない=高額修理」とは限りません。まず安く済む原因から確認するのが、ムダな出費を避けるコツです。

まとめ:かからないときは「症状で見当」→「安い順にチェック」

タントのエンジンがかからないときは、症状から原因の見当をつけ、安く済むものからチェックしていきましょう。

まず基本操作:ブレーキの踏み込み・シフトP(プッシュスタート車)を確認(無料)。
スマートキー電池:無反応・KEYランプ点滅なら電池切れ。数百円で交換(Vol.2で詳説)。
バッテリー上がり:メーターが暗い・セルモーターが弱い。
セルモーター故障:カチカチ音のみ・ジャンプでも改善しない。
点火系・燃料系:セルは回るのにかからない場合。

「エンジンがかからない」「セルが弱くなってきた」というときは、まず近くのグーネットピット加盟店で点検を依頼しましょう。実際の作業実績から、費用や対応内容を見比べて相談先を選べます。

監修者コメント
バッテリー上がりは、寿命を意識して早めに交換しておくことで防げる可能性が高まります。特に「セルの回りが弱くなってきたな」と感じたら、それが交換のサインです。また寒い朝や、しばらく乗らなかったあとは、バッテリーが上がりやすいので、心当たりのある方は一度点検を受けておくと安心です。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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