車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.07.06 / 掲載日:2026.07.06

セレナのバッテリー交換|2個バッテリーの費用・交換時期・リセット方法を解説

「セレナのバッテリーを交換しようとしたら、なぜか2個ある」——S-HYBRIDが搭載されたセレナ(C26/C27)に乗るオーナーがバッテリー交換で戸惑うのが、この「2個のバッテリー」です。

この記事では、なぜバッテリーが2個必要なのかや交換費用、多くのオーナーが見落としがちな「リセット作業」の必要性まで、グーネットピット加盟店での実際の施工事例をもとに解説します。

監修者
監修者情報
氏名:松尾 佑人
経歴:自動車整備アドバイザー歴 8年
資格:二級自動車整備士
コメント:「セレナのバッテリー交換で最も多い失敗は、交換後のリセット作業を忘れることです。新品バッテリーに替えても、リセットなしではアイドリングストップが正常に動作しません。専用の診断機が必要な作業なので、整備工場に依頼することをおすすめします。」

この記事はこんな方に向けて書いています

バッテリーが上がった・エンジンがかからない方(緊急)

・エンジンをかけようとしたがセルが回らない
・アイドリングストップが突然しなくなった
・JAFにジャンプスタートしてもらった

費用・手順を事前に確認したい方

・セレナのバッテリーが2個ある理由が知りたい
・交換費用の目安と、安く済ませる方法を知りたい
・自分で交換できるか確認したい

中古でセレナを購入した方

・バッテリーの状態確認方法と交換時期の目安を知りたい
・リセット作業について整備士に確認したい

まず確認:セレナのグレードでバッテリーの構成が変わる

セレナはグレードによってバッテリーの個数・種類が異なります。自分のセレナがどの構成かを最初に確認してください。

グレードバッテリー構成型番
S-HYBRID(C26/C27)メイン+サブの2個S-95(メイン)+ K-42(サブ)
e-POWER(C27系)・駆動用のリチウムイオンバッテリー1個
・補機バッテリー1個
46B24L(通常の充電制御用)
通常ガソリン車(Sグレード等)1個車両により異なる

本記事の主な対象は「S-HYBRID搭載車(C26/C27)の2個バッテリー」です。

監修者コメント
e-POWERのバッテリーはS-HYBRIDとまったく別物です。e-POWERは駆動用のリチウムイオンバッテリー(高圧)とは別に、車内電装品用の「補機バッテリー」が1個あります。こちらは通常の充電制御バッテリーで、S-HYBRIDほど複雑ではありません。

S-HYBRIDの2個バッテリー:それぞれの役割

セレナS-HYBRID(C26/C27)には、エンジンルーム内にメインバッテリーとサブバッテリーが並んで搭載されています。

メインバッテリー(S-95)

主な役割はエンジンの始動用電源の供給です。大型のアイドリングストップ専用バッテリーを使用しています。

サブバッテリー(K-42)

アイドリングストップ中(エンジン停止中)にエアコン・カーナビ・オーディオなどの電装品を動かし続けるための電源供給が主な役割です。エンジンが止まっている間もエアコンが使える理由はこのサブバッテリーがあるからです。

2個同時に交換すべき理由

どちらか一方でも放電・劣化が進むとエンジンがかからなくなります。片方だけ新品に替えても、もう一方が弱っていれば同じ症状が再発します。整備士も「同時交換を推奨」と口を揃えており、グーネットピットの入庫事例でも2個同時交換のケースがほとんどです。

セレナのバッテリー交換後の「リセット作業」は必須

セレナのバッテリーを交換した後、専用の診断機(テスター)を使ったリセット作業を行わないと、アイドリングストップが正常に動作しません。

これは「放電電流積算リセット」と呼ばれ、バッテリーの消耗状態を管理するコンピューターに、新品バッテリーに替わったことを認識させるための作業です。

リセットをしなかった場合の症状

・アイドリングストップが作動しなくなる
・警告灯が点灯し続ける
・アイドリングストップの頻度が著しく低下する

このリセット作業は一般的な整備工具では対応できず、日産車対応の専用診断機が必要です。バッテリーを自分で購入して工場に持ち込む場合でも、リセット作業は工場に依頼することが必須です。

また、バッテリー交換時には、メモリーバックアップ(OBD端子に接続して電源を供給)を取りながら作業を進めることで、カーナビ・時計・各種設定がリセットされるのを防げます。

監修者コメント
自分でバッテリーを購入して持ち込む方も多いですが、必ずリセット作業のできる工場に依頼してください。「バッテリーを替えたのにアイドリングストップしない」という状態は、リセット作業が行われていない可能性があります。

セレナのバッテリー交換時期の目安と劣化のサイン

セレナのバッテリーには、交換目安や劣化のサインがあります。バッテリー交換する際の注意点とあわせて解説します。

交換時期の目安

・アイドリングストップ搭載車は、2~3年(通常車より短め)
・車検(2年)のタイミングで点検・交換を検討するのが実用的

劣化のサイン

・アイドリングストップの頻度が以前より明らかに減った
・信号待ちでアイドリングストップが作動しなくなった
・エンジン始動時にセルの回りが弱い・遅い感じがする
・警告灯がバッテリー関連で点灯した

バッテリー交換時の注意点

・夏はエアコンを使用することで、バッテリーの内部劣化が進む
・寒さが厳しくなる前(秋〜初冬)はバッテリーが上がりやすい時期
・1年あたりの走行距離が少ない(5,000km以下)と劣化が早まる
・片方だけ上がっても2個同時に交換することを強く推奨

セレナのグーネットピット 施工実績

グーネットピット加盟店が実際に対応したセレナ(C26/C27/HFC26)のバッテリー交換事例をご紹介します。

事例1:アイドリングストップが作動しない→C26メイン+サブ2個交換・リセット(HFC26)

入庫時の状態:既にアイドリングストップが作動していない状態でご入庫。C26系の2個バッテリー仕様。メインバッテリーの放電電流積算値がほぼ限界値に達しており、サブバッテリーも積算値がオーバーしていた。

施工内容:メインバッテリー、サブバッテリーを順に交換。交換のたびにテスター(診断機)で積算値のクリア(リセット)と初期設定を実施。メーカーや車種によってリセット手順が異なるため、セレナ専用の手順で確実に作業。

整備士より(東新自動車)
「バッテリーを交換した後は、2個のバッテリーそれぞれのリセットが必要です。各メーカーで手順やリセット項目が違います。」

事例2:C26 S-HYBRID バッテリー2個同時交換・メモリーバックアップ取りながら作業(C26)

入庫時の状態:S-HYBRIDのセレナでバッテリー2個の同時交換依頼。GSユアサ製のバッテリーを使用。

施工内容:メモリーバックアップのための専用機器をOBD端子に接続しながら交換作業を実施。バックアップなしでメモリーが消去されるリスクを防ぐ。初期化作業(リセット)を実施して作業完了。

整備士より(中央自動車工業株式会社)
「S-HYBRIDはバッテリーが2個搭載されていますので同時に交換です。バックアップができずにメモリーが消去される可能性もあるため、専用機器を使って慎重に作業します」

事例3:C27 バッテリー2個交換・「合計5万円以上かかる」実態(C27)

入庫時の状態:C27セレナのバッテリー2個の同時交換依頼。

施工内容:メインバッテリー・サブバッテリーを同時交換。交換後は診断機で放電電流積算リセットを実施。アイドリングストップ機能が正常動作することを確認して作業完了。

整備士より(カーアシスト岐阜)
「バッテリーが2個使用されている車両なので、全部で5万円以上かかります。交換後にバッテリーの放電電流積算リセットをしないと、アイドリングストップ機能が正常に作動しないなど不具合が出てきます。専用の診断機にてリセットいたします」

事例4:JAFジャンプスタートから入庫・バッテリー劣化確認→2個搭載確認・新品交換(C27)

入庫時の状態:スタートボタンを押してもセルが回らず、JAFにジャンプスタートしてもらってからご入庫。新車から4年半経過。バッテリーの劣化と診断。

施工内容:バックアップを取りながら作業。このセレナにはバッテリーが2個搭載されていることを確認し、アイドリングストップ対応の新品バッテリーに交換。エアクリーナーダクトを戻して作業完了。

整備士より(ティー.ファクトリー株式会社)
「原因はバッテリーの劣化。新車から4年半よく持ちましたね。このセレナにはバッテリーが2個搭載されています。夏を越えてきたり、寒くなったりすると、急にエンジンがかからなくなることもあります。しばらく交換されていない方は交換をお勧めします」
グーネットピット 施工実績
セレナの整備、これだけの実例があります
この車種の作業実績 0
※2026年7月6日時点のデータです
この車種の施工実績を見る →

セレナのバッテリー交換の費用目安

セレナのバッテリー交換に関する費用目安をまとめています。ただし、車両の状態・使用部品・店舗によって変動します。

修理・作業内容費用目安
バッテリー2個同時交換(部品・工賃・リセット込み)約5万〜8万円
バッテリー2個同時交換(出張整備・部品込み)約5万〜5万5,000円
バッテリー部品代のみ(ネット購入・S-95+K-42)約2万8,000〜3万5,000円
バッテリー交換工賃+リセット作業(持込の場合)約5,000〜1万5,000円
e-POWER 補機バッテリー交換(1個・46B24L)約1万5,000〜2万5,000円
バッテリー診断のみ無料〜3,000円
監修者コメント
ディーラーでの交換は純正品を使うため高額になりがちです。グーネットピット加盟店では、ネットで購入した部品の持ち込みに対応している店舗も多く、部品代を抑えたうえでリセット作業まで対応してもらえます。

セレナのバッテリー交換に関するよくある質問

バッテリーを1個だけ交換することはできますか?

技術的には可能ですが、整備士の大多数が2個同時交換を推奨しています。どちらかが上がった時点で、もう一方も相当弱っている可能性が高く、1個だけ替えると短期間で再び同じ症状が出ることがあります。

自分でバッテリーを買って持ち込むことはできますか?

グーネットピット加盟店の多くが持ち込みバッテリーに対応しています。ただし、交換後のリセット作業は専用の診断機が必要なため、持ち込み交換後も必ずリセット作業まで依頼してください。

アイドリングストップが突然作動しなくなりました。バッテリーが原因でしょうか?

アイドリングストップが作動しなくなる主な原因のひとつはバッテリーの劣化です。コンピューターがバッテリーの消耗を検知してアイドリングストップを停止する仕組みがあります。ただし、リセット作業が未実施の場合も同様の症状が出ます。まず診断を受けることをおすすめします。

C26とC27でバッテリーの型式は同じですか?

S-HYBRIDのバッテリー構成は同様(S-95+K-42)ですが、型式・年式によって細かい適合が異なる場合があります。バッテリーメーカー(GSユアサ・パナソニック・Bosch等)の公式適合検索サイトで車台番号から確認するのが確実です。

警告灯が点灯しました。バッテリー交換後も消えないのですが、なぜでしょうか?

バッテリー交換後にリセット作業が行われていないと警告灯が消えないことがあります。診断機でエラーコードを確認してもらい、適切なリセット作業を受けることをおすすめします。

まとめ

セレナS-HYBRID(C26/C27)のバッテリー交換では、メインとサブの2個同時交換が基本です。片方だけ交換しても、もう一方が弱っていれば短期間で同じ症状が再発します。交換後は必ず専用診断機によるリセット作業を受けてください。リセットなしではアイドリングストップが正常に動作せず、警告灯が消えないこともあります。バッテリーをネットで購入して持ち込むことも可能ですが、リセット作業は専門工場に依頼することをおすすめします。グーネットピット加盟店なら、持ち込み対応からリセット作業まで安心して任せられますので、ぜひご相談ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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