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車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.04.28 / 掲載日:2025.04.28

飛び石によるフロントガラスのヒビは車検に通る?合格基準と修理費用を解説

フロントガラスに飛び石を受けてヒビが入ってしまったとき、どうすればよいか迷ったことはありませんか。

とくに車検が近い場合は、「車検に通るだろうか」「修理費用はいくらかかるのか」など、不安になる人は多いでしょう。

フロントガラスのヒビは、大きさや位置によっては車検に通りません。修理では対応できず、交換になる可能性もあります。

そこでこの記事では、フロントガラスの車検合格基準や修理方法などを解説しています。ヒビの原因やタイプ、自動車保険の適用についても紹介していますのでぜひご覧ください。

1. フロントガラスのヒビはどこまでOK?

フロントガラスのヒビに関する車検の合否基準は、道路運送車両の保安基準第195条に定められています。

保安基準では、フロントガラスについて2つの要件が定められています。要件を満たしていない場合は車検に通りません。

(1) 車検の合格基準

保安基準で定められている、2つの要件をご紹介します。

①運転者の視野が確保されていること

1つ目の要件は、運転者の視野が確保されているかです。

具体的には、運転席から前方視界の妨げになる場所に傷があるか、大きさや程度が安全な運転に支障をきたすかチェックされます。

小さなヒビ割れや傷であっても、運転席から見て視界の中央付近にある場合は、車検に通らない可能性があります。

②容易に貫通されないこと

2つ目の要件は、容易に貫通されないかです。

これは、フロントガラスが事故や衝撃を受けた際に、容易に割れたり、穴が開いたりして乗員の安全を脅かさない強度を保っているかを判断する基準です。

ヒビ割れ・傷の深さや長さ、形状などが検査対象となります。小さくても、衝撃を受けた際に広がる恐れがあると判断されれば、車検に通りません。

(2) 結局は車検検査官の判断による

フロントガラスにおける車検の合否基準は、運転者の視野確保と容易に貫通しないことの2点です。ただし、「〇〇mmの傷は不可」といった具体的な数値基準はありません。

最終的には検査官の判断に委ねられるため、同じような傷でも検査官によって判断が分かれます。

とはいえ、小さなヒビや傷でも、安全運転に支障をきたすため、車検には通らないと考えてもよいでしょう。

そのため、もしフロントガラスにヒビや傷がついていたら、すぐに業者に相談し、早めの修理や交換を検討しましょう。

2. フロントガラスにヒビが入る原因と傷のタイプ

フロントガラスについた飛び石(イメージ)

フロントガラスにヒビが入る原因と傷のタイプをご紹介します。

(1) フロントガラスにヒビが入る原因

フロントガラスにヒビが入る原因は、以下の3つです。

飛び石:走行中、ほかの車から飛ばされた小石がフロントガラスに当たるとヒビが入ります。
ワイパー:劣化したり、異物が付着したワイパーを使用すると、ガラスに傷がつき、ヒビにつながります。
凍結:フロントガラスが凍結した場合、熱湯をかけると急激な温度変化でヒビが入ります。

(2)フロントガラスに入る傷のタイプ

フロントガラスにヒビが入る傷のタイプは、以下の6つです。

傷の種類説明
ブルズアイブレイク衝撃を受けた箇所を中心とした円形のヒビ
スターブレイク衝撃を受けた箇所を中心として放射状に広がるヒビ
コンビネーションブレイクブルズアイブレイクとスターブレイクが組み合わさったヒビ
パーシャルブレイク半円状のヒビで、ガラスの表面だけでなく内部にも及ぶ
ストレートブレイク衝撃を受けた箇所から2方向に線状に伸びるヒビ
チッピングガラス表面の欠け

これらの傷は、放置するとヒビが拡大し、最悪の場合、ガラスが割れてしまう危険性があります。早めの修理・交換をしましょう。

3. フロントガラスのヒビ、放置するとどうなる?

フロントガラスのヒビは、車検に通らないだけでなく、放置することでさまざまなリスクを伴います。

「小さなヒビだし……」と安易に考えて放置すると、あとで大きな後悔をする羽目になるかもしれません。一体どんな危険があるのか、具体的に見ていきましょう。

(1) ヒビの拡大

一見小さなヒビ割れでも、走行中の振動や温度変化によって徐々に拡大していく可能性があります。

とくに、冬場の凍結や夏場の急激な温度変化はヒビ割れを悪化させる原因になります。気づけば大きなヒビとなってしまい、割れる可能性もあるため、小さな傷でも油断は禁物です。

(2) 視界不良による事故

フロントガラスのヒビは、運転中の視界を妨げ、安全運転に悪影響を与えます。

とくに夜間や雨天時など、視界が悪い状況では、ヒビ割れによって光が乱反射し、視認性を低下させてしまうのです。前方車両や歩行者への注意が遅れ、事故につながる危険性が高まります。

(3) 修理費用が高額になる

小さなヒビ割れのうちであれば、比較的安価で済むリペアと呼ばれる修理方法で対応できる場合があります。

しかし、ヒビが拡大してしまうと、リペアでは対応できなくなり、ガラス全体の交換が必要となります。交換費用はリペア費用に比べて大幅に高額になるため、結果的に修理費用がかさんでしまうのです。

4. フロントガラスのヒビの対処法

フロントガラスについた飛び石(イメージ)

フロントガラスのヒビ割れを発見したら、早急な対応が必要です。ヒビの状態と状況に応じて、適切な対処法を選びましょう。対処法は大きく分けて2種類あります。

1. 自分で修理する
2. 業者に修理を依頼する

順にご紹介します。

(1) 自分で修理する

指先程度の小さなヒビ割れであれば、市販のリペアキットを使って自分で修理可能です。

リペアキットは、カー用品店やオンラインショップで手軽に購入できます。ただし、作業にはある程度の技術と知識が求められます。

手順を間違えたり、不適切な溶剤を使用したりすると、かえってヒビを悪化させてしまうため、自信がない場合は無理せず業者に依頼しましょう。

(2) 業者に修理を依頼する

損傷が大きい傷やヒビがある場合や、修理に自信がない人は業者に修理を依頼しましょう。

具体的には、以下に該当する場合は業者に依頼してください。

・傷やヒビの大きさが500円玉より大きい
・損傷がガラスの端にある
・運転席からの視界に影響する傷

専門業者であれば、専用の機材と技術で、ヒビの広がりを最小限に抑え、強度を回復してくれます。

ただし、ヒビの大きさや状態によっては、修理ではなくフロントガラス自体の交換が必要になることもあります。ヒビが複数箇所に広がっている場合や、運転席から見える位置にある場合は、安全性を考慮して交換となるでしょう。

5. フロントガラスのヒビの修理・交換費用

フロントガラスの修理・交換費用をご紹介します。

(1) 修理費用の相場

ヒビが小さい場合、自分でも修理可能です。

ヒビを自分で修理する場合は、リペアキットの費用に加え、作業に必要な道具(カッターナイフ、マスキングテープなど)をそろえる必要があります。

リペアキットが1,000〜2,000円程度、作業に必要な道具が2,000円程度と考えると、合計で3,000~4,000円程度となるでしょう。

業者に修理を依頼した場合、ヒビの大きさや状態によって費用は異なりますが、1箇所あたり1万円〜2万円程度が相場です。

(2) フロントガラス交換費用の相場

業者でもヒビを修理できない場合は、フロントガラスを交換することになります。

交換費用は、車種やガラスの種類、業者によって異なりますが、10万円程度が相場です。

(3) 保険適用について

車両保険に加入していれば、飛び石によるフロントガラスの修理に車両保険を使えます。

ただし、保険を使わずに自己負担で修理したほうがお得なケースもあります。

保険適用するかは、修理費と修理にかかる自己負担額・翌年度以降の保険料額を比較しましょう。保険会社に問い合わせて、自己負担額と保険料のアップ額を確認するのをおすすめします。

6. 飛び石によるヒビ割れを防ぐには?

飛び石によるヒビ割れは、予期せぬタイミングで発生するため、完全に防ぐことはできません。しかし、発生確率を下げるための対策はいくつかあります。

1. 車間距離の確保
2. トラックの後ろは避ける
3. 飛び石が多い場所での走行を避ける

順にご紹介します。

(1) 車間距離の確保

走行中の車と車の間は、十分な車間距離を保ちましょう。

とくに高速道路や自動車専用道路では速度も高いため、石が跳ね上がりやすく衝撃も大きいのでガラスにヒビが入るリスクが高くなります。

そのため車間距離を十分に取ることで、前方の車から跳ね返った小石があなたの車に当たる確率を大幅に減らせます。

(2) トラックの後ろは避ける

トラックやダンプカーなどの大型車は、タイヤが大きく小石を巻き上げやすいため、後ろを走らないようにしましょう。

どうしても大型車の後ろを走らなければならない場合は、車間距離をいつも以上に広く取ることが重要です。

(3) 飛び石が多い場所での走行を避ける

飛び石の被害に遭わないためには、そもそも飛び石が発生しやすい場所を避けて走行することが重要です。

具体的には、下記のような場所が挙げられます。

1. 工事現場付近:工事車両の出入りが多く、路面状況も悪くなりがち
2. 砂利道:小石が非常に多いため、飛び石のリスクが非常に高くなる

7. 車検に関することはグーネットピットにお任せください

フロントガラスの飛び石によるヒビ割れは、放置するとあらゆるリスクを招きます。車検に影響が出ることはもちろん、安全性も損なわれるため、早めの対処が重要です。

小さなヒビでも、放置せずに専門業者に相談し、修理または交換を検討しましょう。

もし、整備工場をお探しの場合は、グーネットピットをご利用ください。全国各地の整備工場のなかから、お近くの信頼できる業者を見つけられます。

飛び石によるガラスのヒビ割れ修理はもちろん、車検に関する相談も可能です。ぜひお気軽にご利用ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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