車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.01.30 / 掲載日:2025.01.30
【最新】スズキ ワゴンR 車検費用相場と安くおさえるポイントを紹介

ワゴンRは、軽自動車のなかでも、とくに人気のある車種です。維持費が安く、小回りが利くので運転しやすいという理由から、幅広い層に選ばれています。
ワゴンRの車検費用は、3.5~7.5万円程度(部品交換代除く)が相場ですが、走行状況や整備内容によって車検費用が異なるため、不安に感じている人は多いでしょう。
そこでこの記事では、ワゴンRの車検費用相場や車検業者の特徴、安くおさえる方法などについて解説します。
車検費用が心配、車検業者選びに迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
1. スズキ ワゴンRの車検費用は3.5〜7.5万円が相場
ワゴンRの車検費用相場は、3.5~7.5万円程度(部品交換代除く)です。
ただし、これはあくまで目安であり、車の状態や整備内容によって大きく変動します。依頼する車検業者によっても変動するため、具体的な金額は見積もりをもらい、確認する必要があります。
2. スズキ ワゴンRの車検費用の内訳
ワゴンRの車検費用は、大きく分けて「法定費用」と「非法定費用」の2種類に分けられます。

法定費用とは、国に支払う保険料や税金のことで、どの車検業者でも金額は一律です。一方、非法定費用とは、車検業者が価格設定し、車検業者に支払う費用になります。
(1) 法定費用
法定費用は、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代の3つから構成されます。
①自賠責保険料
自賠責保険料とは、すべての車の所有者が加入を義務付けられている、「自賠責保険」の保険料になります。
自賠責保険とは |
---|
対人事故で相手を怪我させたり、死亡させたりした場合の賠償を補償する保険。加害者が負うべき経済的負担を補填することで、被害者の受けた損害が大きくなるのを防ぐのが目的 |
自賠責保険の契約期間は1カ月単位で任意に設定でき、新規登録から3年目以降の車検(継続検査)の場合は通常24カ月で契約します。なお、契約期間の多少のズレを防ぐために1カ月長く取り、25カ月契約するケースもあります。
加入月数 | 24カ月 | 25カ月 |
---|---|---|
金額 | 17,540円 | 18,040円 |
※参照:自動車損害賠償責任保険基準料率 2023年1月18日届出丨損害保険料率算出機構
自賠責保険料の金額は1〜2年に一回のペースで改定されています。くわしくは、損害保険料率算出機構のホームページでご確認ください。
②自動車重量税
自動車重量税は、車の重量に応じて課税される税金です。車検時に、次の車検までの期間(2年間分)の自動車重量税を納付する必要があります。
重量が重いほど税額は高くなり、エコカー減税の対象となる場合は、減税税措置を受けられます。
区分 | エコカー対象の場合 | エコカー対象外(13年未満車)の場合 | エコカー対象外(13年経過車)の場合 | エコカー対象外(18年経過車)の場合 |
---|---|---|---|---|
金額 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
※参照:自動車重量税額について/フローチャート・税額表/【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
ご自身のワゴンRがエコカー減税の対象になっているかは、こちらから確認できます。
③印紙代
車検を受ける際、手続きにかかる手数料として印紙代を支払う必要があります。
印紙代は、車検を受ける工場が「指定工場」か「認証工場」かによって異なります。
指定工場とは、国土交通省から認可を受け、車検に必要な設備や技術、管理体制が整っている工場のことです。指定工場では、工場内で車検の検査まで完了するため、印紙代は認証工場より安くなります。
一方、認証工場で車検を受ける場合は、車検場へ車を持ち込む必要があり、その分の手数料が加わるため、指定工場よりも印紙代が高くなります。
工場 | 自動車検査登録印紙 | 自動車審査証紙 | 合計金額 |
---|---|---|---|
指定工場 | 1,200円(1,400円) | 400円 | 1,600円(1,800円) |
認証工場 | 500円 | 2,000円 | 2,500円 |
※カッコ内の数字はOSS申請(電子申請)しなかった場合の料金
※参照:登録・検査手数料一覧表 令和5年1月1日現在丨国土交通省
(2) 非法定費用
非法定費用とは、法定費用以外の費用のことです。非法定費用の主な項目は、車検基本料と部品交換代があり、これらは車検業者に支払います。
①車検基本料
車検基本料とは、車検業者における点検、検査などにかかる費用のことです。
車検基本料に含まれる項目や費用は業者によって異なりますが、業者別の相場は以下の表のとおりです。
業者 | 車検基本料 |
---|---|
ディーラー | 30,000〜50,000円 |
車検専門店 | 10,000〜25,000円 |
カー用品店 | 15,000〜30,000円 |
ガソリンスタンド | 10,000〜30,000円 |
民間整備工場 | 20,000〜30,000円 |
一般的にディーラーは高く、それ以外の車検業者は比較的安価な傾向がみられます。
②部品交換代
部品交換代とは、車検で交換が必要になった部品の代金と、その交換作業にかかる工賃の合計金額のことです。
ワゴンRの年式や走行距離、現在の状態によって交換が必要な部品は異なり、部品の種類によって費用も大きく変わります。
具体的には、以下のような部品が車検時に交換されます。
交換部品 | 本体代の目安( +工費が必要) | 交換時期の目安 |
---|---|---|
エンジンオイル | 2,500~7,500円 | 走行距離5,000kmから10,000km、または使用期間6カ月から1年 |
オイルフィルター | 1,000〜3,000円 | オイル交換2回に1回 |
ブレーキフルード | 2,000〜3,000円 | 2年ごと |
バッテリー | 10,000〜25,000円 | 3〜4年ごと |
スパークプラグ | 8,000円 | 走行距離50,000km |
ブレーキパッド | 5,000〜15,000円 | 走行距離30,000~50,000km |
(3) 車検費用相場まとめ
上記でご紹介した、ワゴンRの法定費用と非法定費用の合計金額をまとめました。
業者 | エコカー対象の場合 | エコカー対象外(13年未満車)の場合 | エコカー対象外(13年経過車)の場合 | エコカー対象外(18年経過車)の場合 |
---|---|---|---|---|
ディーラー | 54,140〜74,140円 | 55,740〜75,740円 | 57,340〜77,340円 | 57,940〜77,940円 |
車検専門店 | 34,140〜49,140円 | 35,740〜50,740円 | 37,340〜52,340円 | 37,940〜52,940円 |
カー用品店 | 39,140〜54,140円 | 40,740〜55,740円 | 42,340〜57,340円 | 42,940〜57,940円 |
ガソリンスタンド | 34,140〜54,140円 | 35,740〜55,740円 | 37,340〜57,340円 | 37,940〜57,940円 |
民間整備工場 | 44,140〜54,140円 | 45,740〜55,740円 | 47,340〜57,340円 | 47,940〜57,940円 |
※部品交換代除く
ただし、これはあくまでも目安であり、実際の状態や走行距離、必要な整備内容によって車検費用は大きく変動します。そのため、繰り返しになりますが、具体的な車検費用は車検業者に見積もり依頼しましょう。
3. スズキ ワゴンRの車検はどこで受ける?車検業者の特徴
スズキ ワゴンRの車検を実施できる業者は、ディーラー、車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、民間整備工場などがあります。
上記では各車検業者の費用相場をご紹介しましたが、費用だけでなくサービス内容も異なるため、ご自身のニーズに合った業者を選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれの車検業者の特徴をわかりやすくまとめて、紹介いたします。
(1) ディーラー
ディーラーにはワゴンRに精通した整備士が在籍しており、純正部品を用いて整備します。メーカー保証の継続もできるので、新車購入時と変わらない質の高いサービスを受けられます。また、過去の整備履歴も把握しているため、細かな不具合にも気づきやすく、適切に対応してもらえるでしょう。
一方で、車検費用が高額になりやすいのが懸念点です。
ディーラーは人件費や設備投資のコストが高いため、ほかの車検業者と比較して費用が高額になりがちです。ただし、整備内容や部品交換についてもきちんと説明を受けられるので、納得感を得ながら車検を受けられるでしょう。
(2) 車検専門店
車検専門店は、車検を専門に扱う業者です。
迅速な対応と低価格な車検を提供することに特化しており、費用をおさえたいと考えている人には魅力的な選択肢となります。
また、ディーラーに比べて柔軟な対応が可能で、ユーザーの予算やニーズに合わせた車検プランを提案してくれる場合もあります。
ただし、車検専門店の整備士の専門知識や技術力は、ディーラーの整備士に比べると劣る場合があるでしょう。
そのため、車検専門店を選ぶ際には、実績や評判、整備士の資格、ワゴンRの実績などを事前に確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
(3) カー用品店
カー用品店は、車検だけでなくオイル交換やタイヤ交換など、普段の車のメンテナンスなどを幅広く提供しています。
多くの店舗が土日祝日も営業しているので、忙しい人でもスケジュールを合わせやすいでしょう。カー用品の購入と同時に車検を済ませられる手軽さも魅力です。
ただし、店舗によって整備士の技術力に差があるため、車検実績や口コミなどを事前に確認しておくことが大切になります。万が一のトラブルに備えて、保証内容もしっかり確認しておくとよいでしょう。
(4) ガソリンスタンド
ガソリンスタンドによっては、車検サービスを提供しているところがあります。
給油ついでに車検の相談や依頼できる手軽さ、費用が比較的安価な点が特徴です。
しかし、店舗によって技術力に差があるため、ワゴンR特有の難しい修理には対応できない可能性もあるでしょう。
また、車検を通すための最低限の整備しかしない場合もあります。予防整備も依頼したい場合は、事前に相談しておく必要があります。
(5) 民間の整備工場
地域密着型の民間整備工場の車検費用は、ディーラーと比較して安い傾向があります。
親身で柔軟な対応も魅力で、整備内容や費用について相談しやすい雰囲気があり、細かな要望にも応えてくれる場合が多いでしょう。
長年の経験をもとに、高い技術力を持つ工場も多く存在しますが、工場によって技術力や設備に差があります。
そのため、見積もりを依頼する際は、最新設備の有無や整備士の資格、ワゴンRの車検実績などを事前に確認し、信頼できる工場を選ぶことが重要です。
4. スズキ ワゴンRの車検費用を安くおさえるポイント3つ
ワゴンRの車検費用を少しでも安くおさえたい人は、ぜひ以下の3つのポイントを実践してみてください。
(1) 複数の車検業者を比較する
車検費用は業者によって大きく異なります。
そのため、ディーラーや車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、民間整備工場など、複数の業者に見積もりを依頼し、車検費用を比較することが重要です。
ただし、車検費用が安い業者を選ぶのではなく、保証内容やアフターサービス、対応のよさなども考慮しましょう。
グーネットピットの一括見積もり機能を使えば、簡単に複数の車検業者に見積もりを依頼できます。
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評判や実績なども確認できますので、安心して車検を任せられる業者を見つけられるでしょう。
(2) 自分で交換できる部品は車検前に交換する
車検業者に部品交換を依頼した場合、部品本体代に加えて、工賃を支払う必要があります。
そのため、車検前に自分で交換しておくことで、工賃分の費用を節約できます。同じ部品をECサイトなどで購入すれば、さらに費用をおさえられる可能性もあるでしょう。
ただし、交換作業に自信がない場合は、無理せず車検業者に依頼してください。手順誤りなどで故障させてしまうと、かえって費用が高額になる恐れがあります。
比較的簡単に交換できる部品は、エンジンオイルやオイルフィルター、ワイパーゴム、バッテリー、エアコンフィルターなどがあります。
交換方法は、取扱説明書やWebサイトで確認できますので、適切な手順で作業しましょう。
(3)自分で車検する(ユーザー車検)
車検費用を最大限おさえる方法として、ご自身で運輸支局に車を持ち込み車検を受ける「ユーザー車検」という選択肢があります。
ユーザー車検では非法定費用が必要ないため、車検費用を大幅に削減できます。
ただし、ユーザー車検には一定の知識と準備が必要です。日常的な点検・整備に加え、車検の検査項目を事前に確認し、必要な整備を済ませておく必要があります。
整備不良があると検査に不合格となり、再検査に時間と費用がかかるため、メンテナンスの知識や経験に自信がない場合は、かえって費用と手間が増えてしまう可能性があるでしょう。
ユーザー車検の詳細や手順、メリット・デメリットについては、下記の記事が参考になります。
5. スズキ ワゴンRの車検に関してよくある質問
スズキ ワゴンRの車検に関して、よくある質問にお答えします。
(1) ワゴンRの車検の見積もりが10万円は妥当?
ワゴンRの車検費用(部品交換代除く)は、3.5万円~7.5万円程度が相場になります。
そのため、10万円という金額は、交換部品や整備内容によっては妥当な金額の範囲といえるでしょう。
(2) ワゴンR スティングレーの車検費用は高くなる?
ワゴンR スティングレーは、ワゴンRのカスタムモデルです。標準モデルとは異なる内外装パーツが取り付けられています。
とはいえ、定期的に交換する部品は、標準モデルのワゴンRとスティングレーも同じになりますので、カスタムモデルだからといって車検費用が高額になることはありません。
(3) 10年落ちのワゴンRを購入した場合の車検費用は?
10年落ちのワゴンRの車検費用は、状態や交換部品、依頼先によって大きく変動します。
車検費用の相場は(部品交換代を除く)、35,000〜75,000円程度です。
しかし、10年落ちともなると、消耗部品の交換が必要になるケースが多く、部品交換代などの整備費用が高額になる可能性があります。
6. スズキ ワゴンRの車検費用はグーネットピットにお任せください
ワゴンRの車検費用は、走行状況や年式、整備内容によって大きく異なります。
依頼する車検業者によっても異なるため、複数の業者を比較検討し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
しかし、複数の車検業者に見積もりを依頼し、比較するのは大変ですよね。
そこでおすすめなのが、グーネットピットの一括見積もり機能です。車検費用を簡単に比較できるため、時間と手間を大幅に節約できます。
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実際に利用した人のレビューも確認できるため、安心して車検業者を選べます。車検費用だけでなく、日常のメンテナンスなどの相談にも丁寧に対応いたします。