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車検・点検・メンテナンス
更新日:2024.07.18 / 掲載日:2024.04.22

車高調の寿命の目安|寿命のサインと寿命を延ばす方法を徹底解説

車高調は装着したら永久的に使い続けられるものではなく、走行距離30,000〜40,000km、または使用期間2〜3年が寿命の目安になります。

寿命を迎えた車高調は本来の性能を発揮できなくなり、安全運転にも支障をきたすため、すぐにオーバーホールや車高調を交換する必要があります。

この記事では、車高調の寿命の目安やサイン、寿命を延ばす方法を解説します。

1.車高調の寿命の目安

(1)目安は「走行距離30,000〜40,000km」または「使用期間2〜3年」

街乗りをメインとした車高調の寿命の目安は、走行距離30,000〜40,000km、または使用期間2〜3年とされています。

車高調は使い続けることで劣化し、寿命を超えた車高調は本来の性能を発揮できなくなるため、乗り心地や安全性に悪影響を与えます。

また、寿命を超えた車高調は、オイル漏れなどにより車検に通らないケースもあります。

(2)ただしメーカーや使用環境によって異なる

寿命の目安はあくまでも街乗りをメインとした一般的なものであり、車高調メーカーや商品、使用環境によって異なります。

やはり、高価で高品質な車高調は、安価な車高調より寿命が長い傾向にあるといえます。また、スポーツ走行などでの使用環境が多いと、車高調に大きな負担がかかるため寿命は短くなります。

車高調メーカーとして有名なTEINの場合、街乗り:2~3年(走行距離30,000~40,000km程度)、スポーツ走行:1年がオーバーホールの目安とされています(参照:よくあるご質問|TEIN)。

オーバーホールとは、車高調を分解し、点検や修理、部品交換、清掃などをおこない、新品時同様の性能に戻すメンテナンスです。

2.車高調の寿命のサイン

車高調が寿命を迎えると、以下のような症状が発生します。

1.車高調のオイル漏れ
2.異音の発生
3.乗り心地の悪化

これらの症状は、車高調が寿命を迎えているサインになるため、まずは専門業者に車高調の点検を依頼し、点検の結果をもとにオーバーホールや車高調の交換を検討しましょう。

(1)車高調のオイル漏れ

車高調はショックアブソーバ内にオイルが入っており、オイルが外に漏れないようにオイルシールが取り付けられています。

しかし、オイルシールは熱や摩耗などのダメージを受け続けているため、長期間使い続けることで経年劣化し、オイル漏れの原因となります。

さらに、オイル漏れが悪化するとショックアブソーバが役割を果たせなくなり、減衰力(走行中の振動や衝撃を吸収する力)が低下するため、走行時の安定性や乗り心地の悪化を感じるでしょう。

また、オイル漏れがある状態では車検にも通りません。

(2)異音の発生

走行中に発生する「ガタガタ」「ギシギシ」という異音は、車高調が寿命を迎えているサインの可能性があります。

これらの異音は、車高調部品の摩耗や劣化によって発生している場合があり、使い続けることでほかの部品にもダメージを与え、安全性の低下につながるでしょう。

(3)乗り心地の悪化

乗り心地が悪化(縦揺れ・横揺れ・振動・突き上げなど)した場合、ショックアブソーバのオイル漏れや車高調部品が摩耗・劣化している可能性があります。

乗り心地が悪くなったと感じた場合は、オイル漏れや車高調部品の点検をおこないましょう。

3.車高調の寿命を延ばす方法

車高を下げている車(イメージ)

車高調の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスとオーバーホールが必要になります。

車高調の寿命のサインが出たタイミングでは車高調に異常が発生しており、安全運転を損なう可能性があるため、サインが出る前におこないましょう。

(1)メンテナンス

車高調のメンテナンスは、「オイル漏れを防げる」「部品の劣化を遅らせる」など寿命を延ばす直接的な方法ではありません。ただし、車高調の機能を長く使うためには重要になります。

車高調のメンテナンス方法は以下のとおりです。

1.ジャッキアップする
2.砂利や泥を取り除く
3.ロックシートを緩める
4.潤滑剤を噴射する
5.ジャッキダウンする

くわしくは、こちらの記事で解説していますのでご覧ください。

メンテナンスを怠っていると、いざ車高を変えたいときに部品が固着して変えられない恐れがあるため定期的にメンテナンスしましょう。

(2)オーバーホール

オーバーホールすることで、車高調の性能が新品時同様に戻り、再び使えるようになります。

車高調に異常が出てからでは、オーバーホールできない場合があるため、走行距離30,000〜40,000km、または使用期間2〜3年になる前にはオーバーホールしましょう。

ただし、以下のようにオーバーホールできない場合は、寿命を迎えた段階で交換する必要があります。

【オーバーホールできない理由】

・車高調メーカーがオーバーホール用の部品の提供を終了している場合。昔に販売された古い車高調に多くあるケース。
・車高調メーカーがオーバーホールのメンテナンスサービスを提供していない場合。安価な車高調はオーバーホールに対応していないことがある。

メンテナンスサービスを継続している車高調であれば、オーバーホールすることで長期間使い続けることは可能です。ただし、オーバーホールの費用は15,000〜30,000円/本かかります。そのため、オーバーホールして使い続けるより、車高調を交換したほうがコスト的によい場合もあります。

なお、車高調のオーバーホールは専門知識と技術が必要な作業です。さらに車の安全性に直結する作業のため、整備士並みの知識と技術がない場合は専門業者に依頼しましょう。

専門業者に依頼する手順は下記の記事で紹介しています。

4.車高調の交換を検討する場合

車高調を取り付けている車(イメージ)

車高調の寿命を迎えたがオーバーホールできない、交換したほうが費用を抑えられる場合は車高調の交換を検討しましょう。

そこで、車高調の選び方やおすすめの車高調メーカー、乗り心地のよい車高調をご紹介します。

(1)車高調を選ぶ4つのポイント

車高調を選ぶ際に確認しておきたいポイントは以下の4つです。

1. 車種との適合性の確認
2. 使用目的や走行環境
3. 価格帯
4. 取り扱い店舗

くわしい選び方や車高調を装着する際の注意点は、下記の記事で紹介しています。

(2)おすすめの車高調メーカー10社

おすすめの車高調メーカーを10社紹介いたします。

1.BLITZ
2.TEIN
3.CUSCO
4.HKS
5.Apexi
6.BILSTEIN
7.Ohlins
8.Buddy Club
9.KW
10.KONI

下記の記事では、各社の特徴を紹介しています。上記で紹介した選び方を参考に、愛車や目的に適した車高調を選びましょう。

(3)乗り心地のよい車高調5選

車高の高さや走行性能より、乗り心地を重視したい場合は以下の車高調がおすすめです。

1.BLITZ:DAMPER ZZ-R Spec-C
2.TEIN:FLEX Z
3.TANABE:SUSTEC PRO ZT40
4.Cusco:Street ZERO A
5.HKS:ハイパーマックス S

以下の記事にて、車高調の特徴や乗り心地重視で車高調を選ぶ方法、乗り心地をよくする方法を紹介していますのでご覧ください。

5.車高調に関することはグーネットピットにご相談ください

車高調の寿命の目安は、「走行距離30,000〜40,000km」または「使用期間2〜3年」です。ただし、目安は街乗りをメインとした場合であり、車高調メーカーや走行環境によっても異なります。

寿命を迎えた車高調は、本来の性能を発揮できないだけでなく、安全運転にも大きな影響を与えます。そのため、車高調の性能を維持し、安全に長く使い続けられるよう定期的にメンテナンスとオーバーホールしましょう。

お近くの整備工場では、車高調に関するご相談を受け付けています。専門知識を持ったスタッフが丁寧にアドバイスしますので、ぜひご相談ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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