車検・点検・メンテナンス
更新日:2016.02.29 / 掲載日:2016.02.29
車の水温計が低い(上がらない)原因と対処法
goo-net編集チーム車に取付けられている水温計は、エンジンの冷却水の適正温度を示すための計器です。
しかし、水温計の見方や存在意義を知らない方も多く、
異常に気付かず、エンジンがトラブルを起こすこともあります。
車の水温計が低い場合、水温計の示す位置が上がらない場合の、
原因と対処法について見ていきましょう。
水温計の役割とは
現代の自動車のほとんどが水冷式エンジンを採用しています。
エンジンは使用時に熱を帯びてしまい、
温度が上がりすぎることでエンジンにトラブルが起こりやすくなります。
そこで冷却水を用いてエンジンを適正温度に調整する必要があるのです。
それに使われている冷却水の温度は、
高すぎても低すぎても適切にエンジン温度を保つことができなくなりますので、
冷却水が適正温度であるかどうかをチェックするために水温計が取付けられています。
水温計の温度が上がらない原因とは
水温計のメーターにはHとCという表示があり、
Hに近ければ温度が高い、Cに近ければ温度が低いと判断できます。
水温計の適正温度は70度から90度ですので、
それ以上温度が高くなってしまうとエンジンがオーバーヒートを起こしやすくなり、
逆に水温計の温度が低くなると、エンジンの温度が低くなりすぎてしまって、
オーバークールというトラブルが起こりやすくなってしまうのです。
水温計が低い(上がらない)時の原因として考えられるのが、
サーモスタットの不調によるものか、もしくは水温計自体の故障が考えられます。
サーモスタットとは温度調整機能のことであり、
それがエンジンや水温を調整する役割を果たしているのです。
エンジンをかけてみて、暖房がきちんと作動するようであれば、
サーモスタットの不調ではなく、水温計が故障している可能性が高いと考えられます。
水温計が上がらないときの対処法
水温計が低い状態をそのまま放っておくとエンジンにダメージが蓄積されて、
エンジンの寿命を縮めることになりかねません。
その場合は、早めにディーラーや修理工場にもちこんで、修理をしてもらうことをおすすめします。
サーモスタッドの不調が原因である場合、その部品を交換することで水温計が適切になるようです。
車に詳しい方なら自分で部品を交換しても修理が可能ですので、試してみてください。