車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車のパンク修理を自分でする方法
車のパンク修理を自分でする方法

何らかの原因でタイヤの空気が抜けてしまうことをパンクといいます。車に乗るうえではパンクのリスクは必ずあります。パンクの修理は整備工場やガソリンスタンドなどでも修理はしてもらえますが、もちろん費用がかかります。ただし、場合によってはパンクの修理は個人で行うことも可能です。ここでは、自分でパンク修理をする方法についてご紹介します。
タイヤがパンクする原因としては次のものが挙げられます。
1.表面に釘などの異物が刺さる
2.タイヤバルブが劣化している
3.タイヤとホイールの接触面が汚れ、または腐食している
4.サイド面を縁石などでこする
5.ホイールリムの変形
6.高速走行による負荷
1はごく一般的でわかりやすい原因です。自分でも修理ができるのはこのケースです。4~6はバースト(破裂)の原因となります。4、5の修理は簡単ではなく、タイヤを交換することになります。6は空気圧が低下している場合に高速走行することで負荷がかかり、バーストしていまいます。1のような場合でも、パンク状態で走行し続けていたりするとタイヤの内部やコード類に損傷がおよび、修理不可能な状態となり交換が必要となります。パンク修理はまずパンクの状態を正確に把握することが大切です。
パンクに気づいた時の初期対応
パンクに気づいた時、すぐに修理できればいいですがそういう訳にもいきません。まず行うべき対応として、次のものがあります。
突き刺さっているものを抜かない。
突き刺さっているものを抜いた瞬間、開いた穴から空気が漏れてしまいます。
空気を入れ足す。
タイヤの内部や骨格への損傷を防ぐため、パンク箇所を見つけやすくするためにも空気を入れ足します。
空気を入れるには、エアコンプレッサーを使用します。スペアタイヤの代わりに車に装備されていることもあります。もしなければ予めカー用品店などで買っておき、準備をしておくといいでしょう。他に、スペアタイヤへの交換するのも手です。
パンク修理の手順
パンク修理の道具はカー用品店などでも市販されています。ここでは一般的に乗用車で多く使用されているチューブレスタイヤに釘などの異物が刺さった場合を想定して、市販されている修理キットを使用した修理方法をご説明します。
1.タイヤを車から外します。ジャッキ、十字レンチ、軍手が必要です。
2.パンクの状況を確認します。空気が抜けていれば空気を入れるなどして、穴の位置を特定します。
3.タイヤに刺さっている異物を、プライヤーなどを使用して抜きます。この時刺さっている方向を確認します。
4.付属のキリのような棒に接着剤を塗布します。
5.接着剤を塗布した棒を補修する穴に差し込みます。方向は穴の角度と同一になるようにします。
根元まで差し込んだら、筒を残しグリップとキリを外します。
6.穴ふさぎ用のゴムに接着剤を塗り、筒の中に入れます。
この時ゴム自体をさわらないように注意しましょう。手元側の末端は最後にカットするので、触って大丈夫です。
7.グリップを反対側にするか、押し棒をセットしてゴムを押し込みます。
これでゴムによって穴が塞がれます。ゴムははみ出していて問題ありません。
8.しばらくおいて(20~30分ほど)タイヤに空気を入れます。
9.空気の漏れがないか確認した後、はみ出たゴムをハサミなどでカットします。
10.タイヤを車に戻して、完了です。
いかがでしょうか。パンクの修理は慣れると20分程度でできるそうです。しかし、単純な穴なら上記手順でなんとかなりますが、傷が複雑になってくると個人での修理は難しくなります。修理したつもりが、逆に穴を変に広げてしまうことにもなりかねません。やはり、タイヤ店などの専門店へ持ち込む方がいいでしょう。