車検・点検・メンテナンス
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2024.01.17
年末年始の救援出動「バッテリー上がり」が最多 JAFが外出前の車両点検を呼びかけ
JAF(日本自動車連盟)は2023年12月、年末年始期間の救援件数として、前回調査時(2022年12月29日~2023年1月4日)の件数結果を公開した。帰省などクルマの使用が増える年末年始のトラブルを防ぐため、外出前の車両点検を呼びかけている。
年末年始の救援出動は5万3993件!最も多いのはバッテリー上がり
前回の年末年始期間にJAFが出動した件数は5万3993件で、約11.3秒に1件の割合だった。
最も多い要請内容は「バッテリー上がり」。ライト類や室内灯の消し忘れ、半ドアによる室内灯の点灯などといったうっかりミスに加えて、気温が低いとバッテリーの能力が低下しやすくなることから、バッテリー上がりが起こりやすくなるという。
降雪の時に注意したい、路面の凍結
また、外出先で思いがけず降雪や路面の凍結に遭うことも予想される。
JAFが行った6種類のタイヤを用いた雪道での制動距離実験によると、ノーマルタイヤの制動距離は29.9mでスタッドレスタイヤの17.3mに対して約1.7倍だった。降雪が予想される地域へ行く際は、事前にタイヤチェーンやスタッドレスタイヤを準備しておくことを勧めている。
濡れた路面との見分けが難しいブラックアイスバーンにも注意が必要だ。
ブラックアイスバーンを含む4種類の路面で制動距離を測定する実験では、時速40㎞から急ブレーキをかけたときの制動距離はそれぞれ、ウェット路面:11.0m、圧雪路面:20.2m、氷盤路面:84.1m、ブラックアイスバーン:69.5mとなった。
雪道は予想以上に路面が滑るという意識を持って運転し、急な車線変更や急ブレーキ、急アクセルなど、「急」のつく運転は避け、慎重な運転を心がけるようにしたい。
大雪により大規模なクルマの立ち往生が発生すると、身動きが取れずクルマが雪で埋まってしまう場合がある。
JAFの実験によると、ボンネットの上まで雪で埋まった場合、マフラーの周辺を除雪しないと一酸化炭素濃度は16分で危険なレベルに達することがわかった。
外出前は天気予報を確認し、大雪が予想される場合は不要不急の外出を控えることを呼び掛けている。
JAF 公式HP:
https://jaf.or.jp/
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