車コーティングの上塗り（重ね塗り）の方法と注意点について

コーティングの効果が落ちてきたと感じてきた時、みなさんはどう対処しますか？リセットして再施工するにはお金も時間もかかるし、キズの補修の為に部分的な上塗りをしたいのだけど可能なのかなど、気になる方も多いのではないでしょうか？車のコーティングの上塗り（重ね塗り）の方法と注意点について解説していきます。

この記事の目次

1. コーティングを上塗りするという事は？
2. コーティングの上塗りの方法について
3. コーティングの上塗りの注意点

コーティングを上塗りするという事は？

通常、塗装に付いた線キズを補修する際には、研磨剤でキズの周りを研磨し、周りの部分との凹凸を少なくすることによってキズがないように見せます。コーティングの上塗りをするという事は、コーティングに付いたキズもそのまま上から更にコーティングする事によって埋めてしまうという事です。キズにもコーティング剤を塗り込む事になるので、キズ自体はなくならず光の屈折によってキズがより目立ってしまう事も考えられます。

コーティングの上塗りを行う際は、上塗りしたコーティングの内側に汚れ・水垢やホコリを完全に取り除くため、しっかりと洗車して洗い流す事が重要です。そして目に見えるキズは、コンパウンド等で研磨して凹凸を極力少なくします。その際コーティングも落ちてしまいますが、上塗りをするわけですし、キズを目立たなくするためにも必要な前処理です。表面をしっかりきれいにしたら、コーティング開始です。初めて施工する時と同じように、ボディに均一に塗布していきます。

現在施工しているコーティングが撥水性の場合、上塗りするコーティング剤をはじいてしまう可能性もあります。その場合はワックス掛けやコーディングの下処理を行う市販の前処理剤を使用して、親水状態にして施工した方が良いでしょう。そしてコーティングには主にポリマー系・ガラス系・テフロン系の3種類があります。それぞれは全く性質が異なるものです。それぞれのコーティング剤の成分の違いにより化学反応を起こす事も考えられますので、現在のコーティングの特性と上塗りするコーティングの特性をしっかり見極めて施工しなければなりません。心配であれば、前のコーティングをきれいに落としてから、再処理することも必要です。化学反応の心配やムラなくキレイに仕上げるには、費用はかかっても、プロに依頼する事も併せて検討することをおすすめします。