車のメンテナンス
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2019.07.10
【グー連載コラム】クルマケア講座[夏に備えよう!編] (2019年7月)

今どきのクルマは壊れにくくなっていますが、流石にノーケアではダメ。大切な愛車は長く乗りたいもの。消耗品の交換など定期的に愛車をケアしましょう
(掲載されている内容はグー本誌2019年8月号の内容です)
暑さは人にもクルマにも厳しい 夏からクルマを守る!
ダメージはゆっくりと進行 油断&放置していてはダメ
夏の暑さや紫外線などは人間だけでなく、クルマにとってもつらいものである。とくに紫外線はさまざまなものを劣化させるものだけに、ボディまわり、そして内装ともにしっかりと対策しておきたい。
これもまた人間と同じだが、紫外線の害はすぐに出るものではなく、徐々に進行するもの。少しぐらいは大丈夫だろう、と甘く見ていたらいつの間か劣化していた……なんていうことにもなりかねない。
ボディはコーティングでがっちりと紫外線から守りつつ、タイヤも含めたゴム類には潤いも補充。内装もいかに紫外線の侵入を防ぐかがポイントになる。
紫外線とは?

紫外線、つまりUV(ウルトラバイオレット)を知らない方はいないだろう。日焼けを起こしたり、劣化を促進させたりなど、悪者扱いだが、殺菌に使われることもある。オゾン層の破壊などにより、増加傾向にあるのでなおさら注意したい。
【守る!】 ボディ編
太陽の光、つまり紫外線を全身で受け止めるのがボディだ。放置しておくと塗装が劣化したり、色あせが発生する。まず塗装面については、UVカット効果があるコーティング剤で保護する。ゴム類も紫外線の影響を受けやすいので、保護剤を塗っておこう。

実は塗装というのは樹脂なので、影響を受けやすい。コーティングなら化学的に塗装を保護できる。

タイヤも含めて、クルマにはさまざまな部分にゴムが使われている。放置するとカサカサになるだけでなく、ヒビ割れが発生することもある。
【守る!】 車内編
まず購入時にUVカットガラスを採用しているクルマを選ぶのも手だ。さらにUVカット効果があるウインドフィルムを貼るのも効果的で、透明なものなら前席両側にも貼れる。あとは駐車時にサンバイザーやボディカバーを使うのも有効だ。

インパネなど、直射日光が当たる樹脂部分は保護剤を塗っておく。熱もこもるので環境は劣悪。

サンシェイドは簡単かつ効果的だが、長時間止めるのが丸わかりなので、盗難には注意が必要だ。
メカもしっかり夏対策
最近のクルマは耐久性が上がったこともあり、夏の暑さでメカがダメになることはほとんどない。とはいえ、エアコン使用などで負担が高まるバッテリーや冷却水などは点検しておきたい。またエアコンの効きが悪い場合、真夏前に点検してもらおう。

バッテリーは暑さでも性能は落ちる。点検窓による充電状態の確認以外に、外観も確認。

今では冷却水の濃度を季節で変える必要はないが、自然に少しずつ減るため量は確認しておく。
ゲリラ豪雨から守る!

日頃のメンテで防げるものではないが、クルマの仕組みとして水位の目安になるのがマフラーの位置。ここが水に浸かると排気ができなくなり、エンジンが止まってしまうため、水没の危険などが高まる。行けるかもなどと無理はしないことだ。