車のメンテナンス
更新日:2025.11.14 / 掲載日:2025.11.13
「軽さ」をどう未来へつなぐのか。次期ロードスター開発の現在地

マツダは次期ロードスターの開発を進めている。現行ND型は2015年の発売以来、軽量・コンパクトなFRオープンスポーツという性格を保つことで市場に根強い支持を得てきた。次期型でも「軽さ」と「操作に対する応答性」を核とする方針は変わらない。
車体構造は現行のスカイアクティブ系アーキテクチャを基礎としつつ、サスペンション取り付け部やサブフレーム剛性の再検討が進んでいるとみられる。軽量化は、高価な軽量素材を多用する方向ではなく、部位ごとの剛性配分を最適化する形で行われる見込みだ。
パワートレーンは、4気筒1.5L自然吸気エンジン継続が有力で、上位仕様としてソフトトップモデルにも2.0Lを設定する案も検討されている模様だ。加えて、48Vマイルドハイブリッドシステムの採用可能性が高い。電動化は高出力化ではなく、低回転域での応答性及び燃費改善と排出ガス規制への対応が狙いとされる。
トランスミッションは6速MTが継続される見通しで、AT仕様についてはギア段数と制御の選定が進行中とみられる。
プラットフォームについては、以前グーマガジンスクープ班は「トヨタとの共同開発の可能性」および「次期ロードスターのアーキテクチャを次期86に流用する案」について報じた。 初期段階では、軽量FRスポーツを継続させるため、開発資源共有が検討されたことは事実だ。しかし、その後の調整において、両社は別々の道を選択した模様だ。
エクステリアは、現行ロードスターのサイズ感と低いフードラインを維持し、ランプ類の薄型化と面質の整理が進められているという。そのモチーフは、ジャパンモビリティショー2023で公開された「MAZDA ICONIC SP」だが、リテイクが重ねられ次世代ロードスターのフォルムを追求するだろう。今回製作したCGは、パワーリトラクタブルハードトップを採用するRFモデルだ。
世界中のあらゆる道の次の10年をどう彩るのか、NE型5代目マツダ・ロードスターは2027年前半デビューが予想されている。