車のメンテナンス
更新日:2025.11.15 / 掲載日:2025.11.15
【2027年デビューか!?】日産スカイライン次章へ。搭載エンジンは3LV6ツインターボ!!

日産は2025年5月に発表した経営計画「Re:Nissan」の中で、スカイラインの次期モデルを開発していることを明らかにした。SUVが市場の主役となり、セダンの存在感が以前ほど強くない中でも、スカイラインを続ける判断が示されたことは象徴的だ。日産にとってスカイラインは、単なる1車種ではなく、走りや技術に対する姿勢を語る象徴的なモデルであり、その「役割」を途切れさせないことが重視されたと考えられる。
次期型の市場投入は2027年中が有力とされる。特筆すべきはその開発スパンで、経営計画「Re:Nissan」でも開発期間約30か月という短期でまとめる方針が明記されてる。フル新設計とするよりも、現行スカイラインが持つ後輪駆動プラットフォームをベースに、必要な領域へ的を絞って改良を行うやり方が採用されている模様だ。骨格剛性の配分見直し、足まわりのジオメトリー調整、重量バランスの最適化など、「走りの基礎体力」に直結する要素が優先的に手を入れられるだろう。
パワートレーンについても、現行モデルやフェアレディZに搭載されている3.0L V6ツインターボ(VR30DDTT)が継続採用される可能性が高い。強いトルクを低回転から引き出しつつ、高回転域では軽やかな伸びを感じられるユニットで、スポーツセダンに求められる「踏んだときの気持ちよさ」をきちんと備えている。電動化が急速に広がる中でも、開発期間短縮も含め、スカイラインではあえてこのガソリンターボを軸に置き、「運転する楽しさ」を明確に残そうとする姿勢が読み取れる。
トランスミッションについては7速ATが基本となる見通し。一方で、北米市場向けには6速MTが設定される可能性もある。スカイラインは長く「操る楽しさ」を語るモデルであり、フェアレディZと同様にドライバーが自ら操作する感覚を求める層へ向け、選択肢を残す判断が検討されているとみられる。
デザインは4ドアセダンという形を保ちながら、シルエットはクーペに近い方向へと寄せる見込みだ。ルーフを低く見せ、リアフェンダーに張りを持たせることで、落ち着きとスポーティさをほどよく両立する。フロントは意匠を過度に強調せず、面構成の整理により端正な印象を目指す方向が進んでいるようだ。
走行面では、「長距離を無理なく移動できる快適さ」と「必要な場面で力強く前に出る加速感」の両立がテーマになる。進化したプロパイロットの搭載が濃厚だが、電子制御だけに頼らず、車体そのものの素性を磨く方向に重点が置かれるとみられる。路面の感触が曖昧にならず、ステアリングを通して適度な情報が手に残るような仕立てが想定される。
販売地域については日本と北米が中心となる可能性が高い。一方で、年々厳しくなる走行騒音規制に対応するため、排気音や遮音設計の調整は早期から進められている。暗い話題が続く日産だが、「走りの日産」がこれからも続いていくことを新型スカイラインで証明して欲しい!