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車のメンテナンス
更新日:2024.04.23 / 掲載日:2024.04.02

突然のバッテリー上がり……充電する方法は?原因をもとに対処法を解説

カーバッテリーや発電機(オルタネーター)に異常や故障が発生すると、バッテリーが充電できず電力が蓄積されない「バッテリー上がり」の状態になってしまいます。この記事では、バッテリー上がりが起きてしまう原因や正しい対処法、充電方法について解説します。

1. 突然のバッテリー上がり……充電する方法は?

バッテリー上がりを起こして、車が動かなくなってしまった場合、次の3つを念頭に行動しましょう。

・ジャンピングスタートを行う
・カーバッテリー用の充電器を使う
・ロードサービスを呼んで充電してもらう

バッテリー上がりでやってはいけないこともまとめましたので、そちらも参考にしてください。

(1) ジャンピングスタートを行う

バッテリー上がりの車を救う緊急時の1つが、他の車のバッテリーから電力を借りて車を始動させる、「ジャンピングスタート」という方法です。次に紹介する事前準備と手順を参考に、ジャンピングスタートによるエンジンの復旧を試してみてください。

①事前準備

まず、ジャンピングスタートを行うためにはブースターケーブルと充電が十分な別の車が必要です。また、双方の車が完全に停止し、エンジンがオフになっていることを確認してください。

ブースターケーブルは、赤いクリップと黒いクリップの2つが各端に付いたケーブルで、上がったバッテリーと充電が十分なバッテリーをつなぐ役割を果たします。ケーブルとバッテリーをつなぐ際は、取扱説明書をよく読み理解することが重要です。また、安全のために保護メガネや作業用手袋を着用しましょう。

②ジャンピングスタートの手順

ジャンピングスタートは、以下の手順通りに行いましょう。手順を誤ったりケーブルの接続順序や接続端子を間違えると故障の原因につながるため、十分気をつけてください。

1.バッテリーが上がった車に救援車を近づけます。
2.救援車のエンジンを停止させたら、バッテリーが上がった車のバッテリーのプラス端子に赤いケーブルを接続します。
3.救援車のバッテリーのプラス端子を、赤いケーブルの反対側に接続します。
4.救援車のバッテリーのマイナス端子に黒いケーブルを接続します。
5.バッテリーが上がった車のエンジンの金属部分やバッテリーのマイナス端子に、黒いケーブルの反対側を接続します。
6.救援車のエンジンをかけ、エンジン回転数を2000〜3000rpmでキープして、約5分エンジンを回し続けます。
7.バッテリー上がりを起こした車のエンジンを始動させます。
8.バッテリー上がりの車に接続した黒いケーブル→救援車に接続した黒いケーブル→救援車に接続した赤いケーブル→バッテリー上がりを起こした車に接続した赤いケーブルの順序で外します。

③エンジン復旧後にすべきこと

ジャンピングスタートは、バッテリー上がりによるエンジンの始動不良を一時的に解消できます。バッテリーそのものの問題を解決するわけではないため、ジャンピングスタートでエンジンが復旧できたとしても、できるだけ早くバッテリーを交換しましょう。

(2) カーバッテリー用の充電器を使う

バッテリー上がりの緊急時対処法として、カーバッテリー用の充電器を使用するという方法も有効です。

カーバッテリー充電器は以下の手順で使用してください。なお、充電器によって使用手順が異なる場合もあるため、説明書などをしっかり確認するようにしましょう。

1.車のエンジンを止めてキーを抜き、ボンネットを開けてバッテリーを取り出します。水素ガスが出たり、バッテリー液が漏れる恐れがあるためです。
2.バッテリーのプラス端子にブースターケーブルの赤いクリップを、マイナス端子に黒いクリップを接続します。必ずこの順序で接続してください。
3.充電器のプラグをコンセントに差し込み、充電器のスイッチを「ON」にします。
4.充電器のアンペア数を設定してください。アンペア数は、電気容量の10分の1(通常は2〜3A)に設定するといいでしょう。
5.充電器のインジケーターが点灯すれば充電が開始されています。
6.バッテリー電圧と充電量を確認して、充電量が90%以上になったら電源を切ります。
7.コンセントをプラグから抜いて、ブースターケーブルも外しましょう。

なお、バッテリー充電器を使用する際には、以下の点に注意しましょう。

開放型・密閉型に対応しているかチェックする

自家用車のバッテリーは、開放型と密閉型の2種類に分類されます。市販のカーバッテリー充電器は、多くが両方のタイプに対応していますが、念のため使用前に確認しましょう。

開放型のバッテリーは「液口栓」を外す

画像のバッテリー上部についている6つのツマミが液口栓です。液口栓をつけたままだと、バッテリー内に水素ガスが充満して爆発するおそれがあります。

安全な場所で行う

特に開放型バッテリーの充電はわずかに水素ガスが発生するため、火気厳禁かつ通気性のいい場所で使いましょう。

過充電に気をつける

電圧・電流の設定を誤って過充電を起こすと、バッテリーの破損や破裂などの事故につながります。特に密閉型バッテリーの場合、バッテリー内部にガスが発生する危険性があります。

(3) ロードサービスを呼んで充電してもらう

バッテリー上がりの際に、もっとも有効な対処法は「ロードサービスを呼ぶ」です。

自動車保険には、多くの場合、ロードサービスが含まれています。これにはバッテリー上がりのときの対処も含まれているため、保険に加入していればバッテリー上がりで困った場合でも、無料で救援を受けることができます。

ロードサービスでは主に、ジャンピングスタートによるエンジンの復旧や、バッテリーの交換などに対応してくれます。ただし、保険会社によっては1年間の利用回数に制限があり、また自宅での故障に対応するかどうかも異なります。対応してくれるサービスの詳細は、各保険会社の契約内容を確認してください。

(4) バッテリー上がりでやってはいけないこと

バッテリー上がりが起こった場合、車を動かすために何度もエンジンをかけないようにしましょう。バッテリーに異常が発生している可能性がある状態で、何度もエンジンをかけようとすると、バッテリーの劣化がさらに進んでしまいます。

また、しばらく放置すればエンジンがかかるかもと、その場で待機するのもよくありません。仮に放置したとしても、バッテリーが回復する見込みはほとんどないからです。

2. バッテリー上がりはなぜ起こる?5つの主な原因

自動車のバッテリー上がりにはさまざまな原因があります。ここでは、主だった以下の原因について解説します。

・車の使用頻度が低い
・バッテリーの寿命が近い
・ヘッドライトやルームランプなどの電気の消し忘れ
・オルタネーター(発電機)の故障
・ドライブレコーダーによる電力消耗

(1)車の使用頻度が低い

車のバッテリー上がりの原因として、「車の使用頻度が低い」ことが挙げられます。車のバッテリーは、定期的に運転してエンジンを回転させることにより、オルタネーターを介して電力が蓄積されます。しかし、車を長期間使用せず放置する場合、バッテリーは自然放電を続け、元の充電量が減少します。これがバッテリー上がりの原因になります。

次のような条件で車に乗っている人は、特に注意が必要です。

1.長期旅行などで車を数週間放置している
2.短距離の通勤や買い物の移動にのみ使用している

(2)バッテリーの寿命が近い

バッテリーの寿命が近づくと、バッテリー上がりの可能性が高まります。一般的に、車のバッテリーの寿命は3〜5年と言われています。しかし車の使用状態や気候、メンテナンス等によって寿命は変動します。

バッテリーの寿命が近づくと、エンジンがかかりにくくなる、アイドリングストップ機能付きの車であれば、アイドリングストップしなくなったなどの症状が表れます。こうした症状が見られる場合は、早めに専門家の意見を求め、必要であれば新しいバッテリーに交換するようにしましょう。

(3)ヘッドライトやルームランプなどの電気の消し忘れ

ヘッドライトやルームランプ、ハザードランプの消し忘れによるバッテリー上がりは、整備の現場でよくあるバッテリー上がりの事例です。スーパーなどの駐車場では、「短時間車から離れるだけだから」と、ライトや電気を消さない方も多いようです。

(4) ドライブレコーダーによる電力消耗

最近、ドライブレコーダーの普及に伴い、ドライブレコーダーをきっかけとしたバッテリー上がりが増えています。エンジンが止まっている間も作動する、駐車録画機能つきのドライブレコーダーの場合、常に電力を消耗しています。

(5) オルタネーターの故障

オルタネーターが故障していると、エンジン作動中にも関わらずバッテリーに充電できないため、バッテリーが上がるケースがあります。

3. バッテリー上がりを防ぐための対策

事前にバッテリー上がりを防ぐために、2つの対策を普段から心がけてください。

(1)適切な頻度で車を使う

車を適切な頻度で利用することは、バッテリー上がりを防ぐための重要な手段です。車を走行させるとエンジンの動力でオルタネーターが回転し、バッテリーに電力を供給します。車を長期間使用しない場合でも、週に1度程度はエンジンをかけて、バッテリーへの充電を行いましょう。

どうしても長期間エンジンをかけられない場合は、バッテリーのマイナス端子を外しておくと、電力の消耗を抑えることができバッテリー上がりを防げます。

(2)メンテナンスを定期的に行う

バッテリーの寿命を長くするためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。定期的にバッテリーの液量を確認し、必要に応じて補水を行うようにしましょう。液面が安定していない場合、極板が露出し、破損や故障の原因につながります。

日頃からのメンテナンスは、バッテリー上がりを未然に防ぎ、車の寿命を延ばすためにも必要な作業です。こまめなチェックと適切な充電方法を心掛けましょう。

4. バッテリーのことでお悩みでしたらグーネットピットにご相談ください

バッテリー上がりは、車の使用頻度が低い、バッテリーの寿命が近いなどが原因で発生します。日頃から頻繁に車を使用したり、メンテナンスしたりすることでバッテリー上がりを防げますので、ぜひ普段からこの2点を意識してください。

仮にバッテリー上がりが起きてしまった場合は、今回紹介した方法を試してみましょう。もし「最近エンジンがかかりにくくなった」「バッテリーの寿命が気になる」とお悩みのときは、ぜひグーネットピットにご相談ください。バッテリーに精通したプロのスタッフが、丁寧な点検を行います。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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