KINTO FACTORY　GRシリーズ向けサービス提供開始

　トヨタとKINTOは4月27日より、オーナーがすでに購入した車両に、その後の技術革新や経年劣化に合わせてソフトウェア・ハードウェアの機能やアイテムをタイムリーに反映するサービス「KINTO FACTORY（キントファクトリー）」について、スポーツカーシリーズ「GR」を対象とした「GRアップグレードセレクション」をラインナップへ追加し、対応を開始した。今回はその第一弾として、GRヤリス“モリゾウセレクション”の契約者を対象にサービス提供が始められる。

ソフトウェアのアップグレード＆パーソナライズの２サービスを用意

　同サービスにて提供されるメニューは、エンジンやステアリングなどを制御するソフトウェアを更新する「アップグレード：GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 1.0」と、利用者の運転データを分析してソフトウェアを最適化する「パーソナライズ：GR YARIS PERSONALIZE SOFTWARE 1.0」の２つ。それぞれ、対象車両を成約した店舗にて施工が行われる。

【GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 1.0】より安定感のある走行フィーリングに進化

　技術革新に合わせてクルマの基本性能を向上させる「アップグレード」メニューで提供される「GR YARIS PERFORMANCE SOFTWARE 1.0」は、モータースポーツ参戦により得た知見を生かして開発した「エンジン」「4輪駆動配分」「ステアリング」を制御する3つのソフトウェアの更新を実施。納車時のGRヤリス“モリゾウセレクション”に対して、より機敏なアクセルレスポンスを持たせると同時に、ステアリング操舵力を重めに設定し、フロント寄りの駆動配分とすることで、より安定感のある走行フィーリングを実現する。

【GR YARIS PERSONALIZE SOFTWARE 1.0】レースの現場で実践する走行データ分析とコンサルティング手法を導入

　利用者一人ひとりに合わせてクルマの設定を最適化する「パーソナライズ」では、指定の会場で直接取得した走行データをもとに「エンジン」「4輪駆動配分」「ステアリング」を制御する3つのソフトウェアをカスタマイズする「GR YARIS PERSONALIZE SOFTWARE 1.0」が提供される。同メニューは、ドライバー・モリゾウとして自らハンドルを握る豊田章男社長がROOKIE Racingにおいて、スーパー耐久シリーズの現場で実践する、「より安全でコントロールしやすいクルマを実現する、ドライバーに合わせた細かなセッティング変更」から着想を得て開発されたもの。プロドライバーの佐々木雅弘選手監修のもと、レースの現場で実践する、走行データ分析とコンサルティング手法が織り込まれているという。

GRヤリスやプリウスPHV GRスポーツなどへサービス拡大目指す

　両社では今後、「プリウスPHV GRスポーツ」や「GRヤリスRZ/RC」などサービス提供の対象車種を拡大予定。一台のクルマを長く乗り続けられるサービスを通し、利用者と共にクルマをより長く、より深く愛する世界の構築を目指す。

KINTO FACTORYサービス内容比較

【あわせて読みたい】