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更新日:2024.12.03 / 掲載日:2020.11.13

ホンダ オデッセイの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ホンダ オデッセイ

 

ミニバンとしては珍しい高い走行安定性と広い室内空間を兼ね備えたホンダ オデッセイに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ホンダ オデッセイの歴史

1994年10月、初代のオデッセイは低床、低重心そして低ルーフのミニバンとして誕生しました。乗用車であるアコードのプラットフォームをベースとして開発されたオデッセイは、すでにワンボックスカーの常識となっていた後席スライドドアではなく、ヒンジ式ドアを採用しています。当時ホンダの業績は低迷していましたが、オデッセイはその低迷していた業績を回復するほどの大ヒットとなりました。

1999年12月に2代目が登場し、初代と同様にヒンジ式ドアと4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションは引き続き採用されています。また、2代目では安全装備としてi-SRSエアバッグシステム(運転席&助手席)などが標準装備されました。今では不動の人気を誇るスポーティーモデルのアブソルートが登場したのも、この世代です。

2003年10月に3代目が登場します。もともとミニバンとしては低かった全高が、2代目の1630mmから1550mmに変わり、80mmも低くなりました。これは機械式立体駐車場の高さに対応したことによるものです。

2008年10月に4代目となり、3代目で低くなった全高1550mmから1545mmとさらに5mm低くなりました。ヒンジ式ドアと4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションは、この世代でも引き続き採用されています。

2013年11月に現行モデルである5代目が登場。この世代では、さまざまな仕様が大幅に変更されました。まず4代目まで採用されていたヒンジ式ドアをやめ、後席は両側スライドドアを採用し、4代目で1545mmまで低くなった全高は1680mmと一気に135mmも高くなっています。

また、2017年11月のマイナーチェンジで全車に先進の安全運転支援システムである「ホンダセンシング」が標準装備しました。

2020年11月にビッグマイナーチェンジを実施し、エクステリアが一新されました。特にヘッドライトとフロントグリルのデザイン変更により、重厚感ある最上級ミニバンと呼ばれるにふさわしい外観となりました。

インテリアも改良され、フルカラー液晶パネルが3.5インチから7インチに拡大されました。また、「収納式ドリンクホルダー」や「リッド付きインパネアッパーボックス」が追加され、利便性が向上。さらに、「ジェスチャーコントロール機能付きスライドドア」や「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」といった快適装備も搭載されました。

このように今やホンダを支える柱のひとつとなったオデッセイは、今もなおユーザーに愛され続け、進化を続けています。

オデッセイ アブソルート

オデッセイ アブソルート プレミアムスパイスパープル・パール

 

スポーティーモデルの「オデッセイ アブソルート」

オデッセイ アブソルートは、2代目に設定されたオデッセイのスポーティーモデルです。

アブソルートはオデッセイの中でも上位のグレードにあたり、装備面でも専用スポイラーやローダウンサスペンション、17インチアルミホイールなどが採用されています。また、ガソリン車のアブソルートは、パドルシフトを採用しているのも特徴のひとつです。

アブソルートはスポーティーモデルということもあり、オデッセイの中でも非常に人気の高いグレードのひとつとなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

オデッセイ アブソルートを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:46万円~118万円
2004年式:19万円~60万円
2005年式:19万円~68万円
2006年式:47万円~75万円
2007年式:39万円~79万円
2008年式:39万円~130万円
2009年式:39万円~134万円
2010年式:39万円~87万円
2011年式:49万円~140万円
2012年式:58万円~125万円
2013年式:63万円~205万円
2014年式:59万円~213万円
2015年式:84万円~191万円
2016年式:99万円~274万円
2017年式:流通量希少のため算出不可

オデッセイ アブソルートは、オデッセイの中でも屈指の人気グレードです。そのため、中古車市場での流通量は他のグレードに比べて多くなっています。

先代モデルとの比較

第3世代:2003年~2008年
この世代のオデッセイ アブソルートは、先代よりもデザインや走りの質感を高めました。登場から15年以上経過しているため、中古車価格も低いものが多いです。

エンジンは2.3L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4765mm全幅1800mm×全高1550mmです。

第4世代:2008年~2013年
この世代では、専用装備としてパドルシフトや18インチアルミホイールなどが採用されています。中古車の流通量も多く、価格も車両の状態によって幅広いのが特徴です。

エンジンは2.3L直列4気筒ターボ最高出力206ps。ボディサイズは全長4800mm×全幅1800mm×全高1545mmです。

第5世代:2013年~2017年
この世代のオデッセイ アブソルートもその人気は健在で、2017年11月に行われたマイナーチェンジでは先進の安全運転支援システムのホンダセンシングが標準装備されました。

ホンダセンシングを装備する前のグレードであるにも関わらず、人気があるグレードのため、価格はまだまだ高めです。

エンジンは2.3L直列4気筒ターボ最高出力190ps。ボディサイズは全長4830mm×全幅1820mm×全高1685mmです。

人気のあるカラー

オデッセイ アブソルートのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ホワイトオーキッド・パール
・スーパープラチナ・メタリック
・モダンスティール・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムヴィーナスブラック・パール
・プレミアムスパイスパープル・パール
・プレミアムディープロッソ・パール

この中では、明るい場所では濃い紫色にも見える黒色の「プレミアムヴィーナスブラック・パール」が人気です。アブソルート専用カラーになっています。

オデッセイ アブソルート EX

オデッセイ アブソルート EX プレミアムヴィーナスブラック・パール

 

装備が充実した最上級モデル「オデッセイ アブソルート EX」

オデッセイ アブソルート EXは、5代目で登場した先進装備を搭載する最上級モデルです。

先進装備のひとつが、リアバンパー内側に備えるレーダーを使い、駐車スペースからバックで車両を出すときに死角になりやすい後方側面をチェックする「後退出庫サポート」です。アブソルート EXには、この後退出庫サポートの他にも運転支援機能が標準装備されています。

また、2017年11月のマイナーチェンジでは先進の安全運転支援システムである「ホンダセンシング」が標準装備されました。

中古で購入する際の目安となる予算

オデッセイ アブソルート EXを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:69万円~206万円
2014年式:60万円~203万円
2015年式:80万円~212万円
2016年式:137万円
2017年式:229万円

オデッセイ アブソルート EXは、2現行モデルである5代目で初めて設定されたグレードで、オデッセイの中でも新しいグレードのひとつです。最上級モデルだけあって、価格も他のグレードより高めになっています。

先代モデルとの比較

第5世代:2013年~2017年
オデッセイ アブソルート EXは、2013年に誕生した5代目で初めて設定されたグレードです。このグレードは、オデッセイの中でも屈指の人気を誇るスポーティーモデル・アブソルートの上位グレードであると同時にオデッセイの最上級モデルとなっています。

装備に関しては、他のグレードと比べてかなり充実しています。そのひとつが「ブラインドスポットインフォメーション」と呼ばれる先進の安全装備で、これは車の走行中に死角となってしまいがちな斜め後方に車両がいた場合、その方向のドアミラーにあるインジケーターが点灯し、その方向へウインカーを出すと点滅や警報音で注意を促してくれます。この安全装備は、最上級モデルであるこのグレードのみの専用装備です。

他にも下記の内容が標準装備されています。
・マルチビューカメラシステムや後退出庫サポート
・LEDアクティブコーナリングライト

比較的新しいグレードであること、最上級グレードであったということもあって、中古車の流通量は多く、中古車価格も高めです。

エンジンは2.3L直列4気筒ターボ最高出力190ps。ボディサイズは全長4830mm×全幅1820mm×全高1685mmです。

人気のあるカラー

オデッセイ アブソルート EXのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ホワイトオーキッド・パール
・スーパーブラチナ・メタリック
・モダンスティール・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムヴィーナスブラック・パール
・プレミアムスパイスパープル・パール
・プレミアムディープロッソ・パール

この中ではオデッセイ アブソルートと同様に「プレミアムヴィーナスブラック・パール」が人気です。

オデッセイ M

オデッセイ M スーパープラチナ・メタリック

世代ごとにグレードの位置づけが異なる「オデッセイ M」

オデッセイ Mは初代の1996年9月に実施されたマイナーチェンジで、それまでエントリーグレードとして設定されていたオデッセイ Bの代わりとして登場し、中間グレードとして設定されました。

その後、3代目までは中間グレードとして位置付けられていましたが、4代目ではオデッセイ Sというベーシックグレードがなくなったため、標準グレードという位置付けに変わっています。

オデッセイの中では、人気の高いグレードのひとつです。

中古で購入する際の目安となる予算

オデッセイ Mを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2000年式:88万円
2001年式:流通量希少のため算出不可
2002年式:流通量希少により算出不可
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:39万円~44万円
2005年式:30万円~54万円
2006年式:49万円
2007年式:33万円~47万円
2008年式:29万円~88万円
2009年式:39万円~76万円
2010年式:39万円~104万円
2011年式:38万円~58万円
2012年式:38万円~80万円
2013年式:59万円

中古車市場での流通量も、それなりの数が流通しています。価格は車の状態によって異なりますが、10年以上前の年式であっても状態が良ければ100万円前後もありえるでしょう。

先代モデルとの比較

第2世代:1999年~2003年
この世代からオデッセイ Mを含む全車に、展開時の加害性を軽減するi-SRSエアバッグ、ABS、ブレーキアシストが標準装備されました。この世代は登場から20年近く経過しているため、現時点では2台しか流通しておらず、価格もかなり低めです。

エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4770mm×全幅1795mm×全高1630mmです。

第3世代:2003年~2008年
この世代では、ディスチャージヘッドライトやリア・マニュアルクーラー、プライバシーガラスなどが装備されました。登場から15年以上のものが多いため、中古価格も低めです。

エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力160ps。ボディサイズは全長4765mm×全幅1800mm×全高1550mmです。

第4世代:2008年~2013年
この世代では、それまでの中間グレードという位置付けから標準グレードという位置付けに変わっています。このことから中古車の流通量も多いので、希望に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力173ps。ボディサイズは全長4800mm×全幅1800mm×全高1545mmです。

人気のあるカラー

オデッセイ Mのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・ホワイトオーキッド・パール
・スーパープラチナ・メタリック
・モダンスティール・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・クリムゾンパール

この中では、漆黒の「クリスタルブラック・パール」や、パール塗装が施された白色の「ホワイトオーキッド・パール」が人気です。

オデッセイ L

初代から4代目まで最上級グレードだった「オデッセイ L」

オデッセイ Lは、1994年に初代が誕生した当初から存在するグレードです。

初代オデッセイの発売当初は、3つのグレードで構成されていました。

・オデッセイ L
・オデッセイ S
・オデッセイ B

そして、このグレードは最上位のグレードにあたります。

装備や機能などの面が最も充実した最上位モデルですが、その分価格も高く設定されていたため、オデッセイの中での人気はそれほど高くありませんでした。

中古で購入する際の目安となる予算

オデッセイ Lを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2001年式:128万円
2002年式:79万円
2003年式:64万円
2004年式:45万円~46万円
2005年式:流通量希少のため算出不可
2006年式:58万円
2007年式:流通量希少のため算出不可
2008年式:54万円
2009年式:39万円~90万円
2010年式:18万円~45万円
2011年式:流通量希少のため算出不可

オデッセイ Lの中古車市場での流通量は、決して多いとはいえません。しかし、ある程度は流通しているため、比較した上で購入することは可能でしょう。

先代モデルとの比較

第2世代:1999年~2003年
最上位グレードということでフロント&リアロアスカート、ボディ同色サイドシルが標準装備となっています。登場から20年以上経っているため、現時点では2台しか流通していません。今後もこの世代が増えていくことは非常に考えにくいでしょう。

エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4770mm×全幅1795mm×全高1630mmです。

第3世代:2003年~2008年
この世代では、クルーズコントロールやパワーシート、木目調コンビステアリング、16インチアルミホイールといったものが新たに採用され、装備面はさらに充実したものとなりました。 中古車市場に流通しているオデッセイ Lの中でも、一番流通が多い世代ですので、条件に合った車両を見つけやすいでしょう。

エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力160ps。ボディサイズは全長4765mm×全幅1800mm×全高1550mmです。

第4世代:2008年~2011年
この世代のオデッセイ Lにはトリプルゾーンコントロール・オートエアコンや運転席パワーシートなどが装備されました。オデッセイ Lの中では、最も新しい世代ですが、流通量はそれほど多くはなく、価格もこなれてきています。

エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力173ps。ボディサイズは全長4800mm×全幅1800mm×全高1545mmです。

人気のあるカラー

オデッセイ Lのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・プレミアムホワイト・パール
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムナイトブルー・パール
・ポリッシュドメタル・メタリック
・スーパープラチナ・メタリック

この中では、パール塗装が施された白色の「プレミアムホワイト・パール」が人気です。

※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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