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更新日:2020.09.28 / 掲載日:2020.09.08

【トヨタ アルファード】登場から5年でそろそろ買い時!? 現在の相場を徹底調査してみた

※ナンバープレートはハメ込み合成です

 国産上級ミニバンの人気筆頭と言えば、トヨタ アルファード。自販連の新車販売データを見ると、常に上位にランクイン。グーネット人気中古車ランキングでも、アルファードはいつも首位。まさに皆が欲しい憧れの1台と言えるだろう。しかし、人気があるというのは、中古車相場が下がりにくいことも意味する。実際、2015年に登場した現行型は値下がりが渋く、たとえ中古車でも手が出しにくいモデルだった。

 ところが、ここ最近はそんな傾向が少し軟化を示し、以前より買いやすくなってきた。そこで今回は、現行型アルファードをテーマに中古車相場を探ってみたい。また、兄弟車のヴェルファイアの動向も合わせて紹介しよう。

トヨタ アルファードってどんなクルマ?

 トヨタの最上級ミニバンとして、2002年5月に発表されたアルファード。当初は販売店によってアルファードGとアルファードVが存在したが、基本的には同じモデルなので、ここではどちらも「アルファード」として記述する。初代アルファードは、ほぼ同時期に登場した日産エルグランド(2代目)のライバルでもあるが、エルグランドは後輪駆動なのに対し、アルファードは前輪駆動を採用(ただし、現行型エルグランドはFF)。それゆえ室内が広々しており、充実した装備と相まってデビュー以来たちまち人気モデルとなった。当初は2.4L 直4と3.0L V6のエンジンが搭載されたが、2003年3月にはハイブリッドも登場している。

 2008年5月には2代目アルファードと、その兄弟車ヴェルファイアが登場。先代よりも切れ長のヘッドランプ形状となり、横バーのフロントグリルはより押し出し感の強いデザインとなった。エンジンは、3.0Lが廃止された代わりに新開発3.5L V6を搭載。また、最高出力が280馬力に達するパワフルな走りは、先代から大きく進化したポイントだ。もちろん内装もさらに洗練され、フラッグシップミニバンとしての存在感をさらに高めた。またハイブリッドは3年後の2011年11月に追加となった。

 そして今回のテーマとなる3代目アルファードが登場したのは、2015年1月のこと。ヴェルファイアとともに生まれ変わったアルファードは、先代よりもさらに強烈な存在感を放つデザインとなったのがトピック。「大空間高級サルーン」をキーワードに開発され、上質な木目調パネル、後席までスライド可能なスーパーロングスライドシートなど、快適性もさらにアップした。エンジンは2.4L 直4と3.5L V6を搭載するほか、ハイブリッドも同時に設定された。なお、新車時価格は319万7782円~671万6618円。

トヨタ アルファードの年式別中古車平均価格は?

 まずはアルファードの改良遍歴を振り返ってみよう。当初用意されたグレードは、2.5Lが「X」、「S」、「G」、3.5Lが「SA」、「GF」、「エグゼクティブラウンジ」、ハイブリッドが「X」、「G」、「SR」、「エグゼクティブラウンジ」という幅広い構成。グレード名は異なるが、同時に登場したヴェルファイアも概ね同じ構成となっている。なお、「エグゼクティブラウンジ」というのは、シート幅を約100mm拡大し、ゆったりとくつろげる専用後席を備えた新グレード。

 2017年12月、アルファードとヴェルファイアはマイナーチェンジを受けた。この改良における最大のトピックは、「トヨタセーフティセンス」が全車標準装備となったこと。これは、歩行者検知も可能な「プリクラッシュセーフティ」、「レーントレーシングアシスト」など、数多くの先進安全装備が盛り込まれたパッケージ。また、ヘッドランプ、フロントグリル、バンパー、リヤコンビランプのデザインを一新し、さらに力強いスタイルに進化した。さらに燃費と出力を改善した新しい3.5L V6「2GR-FKS」を搭載したのもポイント。2018年10月には、アクセルの踏み間違いなどの事故被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー」も全車標準装備された。これらを踏まえ、年式別中古車平均価格を見ていこう。

年式別中古車平均価格
年式中古車平均価格
 2015年式  323万円 
 2016年式  339万円 
 2017年式  349万円 
 2018年式  446万円 
 2019年式  431万円 
※中古車平均価格はグーネット2020年8月26日現在のデータによる。
※ハイブリッドは除く。


初期型ならば300万円台前半の予算でも狙えるように

 上の表を見ると、登場から5年が経過しても大きな値落ちがないのがわかる。しかし、5年落ちで300万円台前半が平均価格となれば、現実的なゾーンまで下がったと言えなくもない。しかし走行距離にこだわらなければ、200万円台半ばの物件も目立つ。どの年式も物件数が非常に多いため、ボディカラー、走行距離、グレードなど自分好みの仕様が選びやすいのが魅力。なお、ヴェルファイアはアルファードよりも全体的に30万~40万円ほど相場が低めで、物件数も少ない。こちらも合わせて探すとよいだろう。

トヨタ アルファードのグレード別中古車価格相場は?

 アルファードのグレード構成は、2.5Lのベースグレード「X」、18インチホイール+専用エアロルックの「S」、17インチホイールや本革巻ステアリングを装備した上級グレード「G」、さらに3.5Lを搭載する「GF」、ハイブリッドには本革巻きステアリングや合成皮革を装備した「SR」など、かなりバリエーションが豊富。これらに加え、後席の快適性を追求した「エグゼクティブラウンジ」も用意されている。今回は、中古車市場に豊富に流通する主流グレードの平均価格を調査してみた。

グレード別中古車平均価格
グレード中古車平均価格
2.5 X306万円
2.5 S402万円
3.5 エグゼクティブラウンジ611万円
ハイブリッド SR531万円
ハイブリッド エグゼクティブラウンジ529万円
※中古車平均価格はグーネット2020年8月26日現在のデータによる。


2.5Lの「S」がもっとも探しやすい

 物件のボリュームが非常に多いアルファードだが、流通するグレードは偏りがある。その大部分を占めるのが2.5Lエンジンを積む「S」。エアロルックの外観は新車販売でも人気で、それがそのまま中古車に流れたと考えられる。一方、ベースモデル「X」はその次に多く、相場は「S」よりも100万円近く安い。探しやすさでは「S」だが、価格重視で「X」を狙うのも手だろう。

 一方、3.5L搭載車は少なめで、物件が探しにくい状況。そのなかで「エグゼクティブラウンジ」はそれなりの数が流通するが、平均価格は611万円と依然高め。ハイブリッドは2.5Lと比べると少なめだが、「SR」は買いやすい状況となっている。

トヨタ アルファードの中古車価格相場のまとめ

 登場から5年が経ち、中古車はそろそろ買い時となっている。昨年は300万円台の物件は限られていたが、今回の調査では5年落ちのベースグレード「X」ならば、その予算で買える物件が増えてきた。ヴェルファイアも概ね同じような状況だが、こちらはアルファードよりは物件が少なく、全体の相場もやや低め。いずれにしても、買い時を待ちわびていた人は、そろそろ本格的に物件探しをする時期がやってきたと言えそうだ。

トヨタ アルファードの中古車を探すならこちら

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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