徹底分析中古車相場
更新日:2020.08.10 / 掲載日:2020.08.10
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2020年8月)

中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年9月号の内容です)
【今月のテーマ】旅行の相棒として最適! 荷室容量が大きくて便利なモデル
家族や友人と遠出するときは、なにかと荷物が多くなりがち。そんなときにオススメなのが積載能力に秀でたクルマだ。
究極的なことをいってしまえば、ピックアップトラックとワンボックスが最強となるが、普段使いを考慮すると適切な選択ではない。コンパクトカーや軽自動車にも積載性に優れたクルマは多数存在するが、荷物や人が乗るスペースを圧迫するため、長距離を快適に移動するには不向き。ミニバンもいい選択だが、荷物を積むには3列目のシートをアレンジすることが前提で、少々煩わしい。セダンは荷物がトランクに収まり居住スペースへの影響が皆無なうえ、荷物が外から見えないのでスマートだが、積載容量には限りがある。荷物の積載性と乗員の快適性を重視するなら、ワゴンやSUVが理想的な選択となるだろう。
特にワゴンは荷室の開口部が広く、フロアがフラットでデッドスペースが少ないなど、荷物を積むことに特化した作りがなされている。人を乗せて、荷物をたくさん積んで、快適かつ安全に移動するという用途には最も適している。近年は不人気ジャンルなので流通台数は少ないが、相場は値ごろ感が強く、予算を抑えて購入できる。SUVなら、レジャーの出かけ先で、頼もしさを実感することができるだろう。
スバル レガシィツーリングワゴン(最終型)

卓越した走行性能とハイレベルな安全性も大きな魅力
荷室の積載能力が高いだけでなく、卓越した走行性能が味わえ、さらにアイサイトの採用によって実現した高度な安全性能など見どころの多い1台だ。スバルのフラッグシップモデルらしい上質な作り込みも、所有する満足感が得られる要素といえよう。
中古車参考価格帯:20万円から140万円【相場傾向↓・・・買い!】

2009年5月から2014年10月 ※全グレード
生産終了から5年が経過してやや古さが目立つようになったが、もともと質の高い作り込みがなされているため、低価格でも所有する満足感は得られる。まだ底値には到達しておらず、今後も下落傾向で推移していくと予想される。
トヨタ ランドクルーザープラド(現行型)

ハードな悪路走行もこなせる本格クロカンSUV
ランドクルーザー譲りのハイレベルなオフロード性能を備えており、どこへでも行けると思わせてくれる安心感がある。多彩な用途に対応できる優れた実用性を備えているだけでなく、高級サルーン然とした上質なインテリアの作り込みも特徴のひとつだ。
中古車参考価格帯:180万円から500万円【相場傾向↓・・・待ち!】

2009年9月から ※全グレード
平均相場グラフはや緩やかな下降線を描いているが、極端な値下がりはせず、平均300万円台という高値を維持している。市場での流通台数にもよるが、夏や冬のレジャー最盛期の前には再度値上がりする可能性が高い。
スバル レヴォーグ(現行型)

走りが魅力のスポーツワゴン
走りと実用性を高い次元で両立したモデルで、国産ワゴンのなかでも高い人気を維持している。モデル末期で次期型の登場も近く、相場は緩やかに下降している。流通台数も多めだ。
中古車参考価格帯:110万円から310万円【相場傾向↓・・・買い!】

2014年6月から ※全グレード
トヨタ カローラフィールダー(現行型)

5ナンバーサイズの実力派
全幅が1695mmの5ナンバーサイズボディは誰にでも扱いやすく、ファミリーカーとしては理想的な選択といえる。実力の高いワゴンだが、人気薄なのが影響して相場は低めとなっている。
中古車参考価格帯:60万円から180万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年5月から ※全グレード
ホンダ シャトル(現行型)

コンパクトでも積載能力は抜群
フィット譲りの高効率パッケージ技術を活かし、コンパクトなボディでも大容量のラゲッジスペースを確保。利便性も追求されている。流通台数は少ないが、手頃な価格で手に入る。
中古車参考価格帯:80万円から250万円【相場傾向↓・・・買い!】

2015年5月から ※全グレード
マツダ アテンザワゴン(最終型)

ディーゼルの力強い走りが魅力
走りのよさにも定評があり、特に高効率かつパワフルなクリーンディーゼルエンジン搭載車の人気が高い。国産ワゴンのなかでは売れ筋モデルだが、相場は年式相応に値下がりしている。
中古車参考価格帯:60万円から260万円【相場傾向↓・・・買い!】

2012年11月から2019年7月 ※全グレード
トヨタ アベンシスワゴン(最終型)

欧州生まれの個性派ワゴン
欧州生産のワゴンで、国産車とはひと味違うダイナミックなスタイルと重厚な乗り味を持ち味としている。需要は多くないが、流通台数が少ないため、大きな値崩れはしていない。
中古車参考価格帯:50万円から190万円【相場傾向→・・・買い!】

2011年9月から2018年4月 ※全グレード
スバル フォレスター(現行型)

安全性の高さにも満足できる
空間効率が高く、居住性と実用性に秀でた特徴を持つ。スバル独自の技術によって安全、かつ快適に長距離を移動できるため、レジャーには最適だ。人気車種なので相場は高値安定。
中古車参考価格帯:220万円から310万円【相場傾向→・・・待ち!】

2018年7月から ※全グレード
日産 ウイングロード(最終型)

リーズナブルで使える小型ワゴン
リモコンフォールディングシートシステムやイージーラゲッジベンチといった独自機能を備えた、使い勝手のいい小型のワゴンだ。相場は底値で買いやすいが、設計の古さが感じられる。
中古車参考価格帯:10万円から30万円【相場傾向→・・・買い!】

2005年11月から2018年3月 ※全グレード
日産 エクストレイル(現行型)

ラフな用途にもしっかりと対応
水洗いできる荷室や防水インテリアを採用するなど、アウトドアユースを想定した機能が充実。オフロードの走破性が高く、多目的に使える人気車だが、相場は下落傾向を強めている。
中古車参考価格帯:110万円から320万円【相場傾向↓・・・買い!】

2013年12月から ※全グレード