中古車購入チェックポイント
更新日:2019.05.10 / 掲載日:2019.05.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2019年5月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年6月号の内容です)
【車種別チェックポイント】三菱 デリカD:5編

※写真はすべて現行型
KEY POINT
3列目シートの使い勝手はもちろん、下まわりや4WD機構のチェック、そして乗降性の確認など、SUV的な部分をチェックすることも重要だ。
[先代型]
中古車中心相場:40万から400万円 新車販売時期:2007年1月から
ミニバンとSUVの特徴を併せ持つクロスオーバーモデルで、多人数が乗れて実用的なうえに、悪路走行もこなせることからアウトドアレジャーを趣味にするユーザーから支持されている。
ジャンルはミニバンに属するが、車両チェック時にはSUV的な見方をするといい。例えば、悪路走行によって受けたダメージが下まわりにどの程度あるかといった確認は必須となる。また、ステップやフロアがSUV並みに高いので、それが足腰の弱い高齢者や小さな子どもが乗り降りするときの支障になったり、荷物の積み降ろしに影響することもある。この点については家族の意見も含めて検討するべきだろう。
登場から12年を経て、年式や走行距離、グレードも含め選択肢は豊富だが、クルマのキャラクターを考慮すると2.4Lディーゼルエンジンを搭載した4WDモデルがおすすめ。ガソリン仕様と比較すると、相場はやや割高に感じるかもしれないが、1800kgを超える車重をデメリットに感じさせない動力性能を持ち、市街地から高速道路まで幅広いシーンでパワフルかつ爽快な走りを実現する。しかも経済性も優秀だ。また4WDの特性は悪路走行だけでなく、舗装路での安定性向上にも貢献するので安全性でも有利となる。
【チェックポイント1】4WD機構は正常に働くか

3つの走行モードを任意に切り替えられる電子制御4WDが正常に作動するか否かの確認は必須。低年式、多走行車は特に注意が必要だ。
【チェックポイント2】 大きめのサイドミラー

直線基調のフォルムに合わせでデザインされたドアミラーは、他のミニバンに比べると大きめなので、擦った跡などがないか確認しよう。
【チェックポイント3】3列目シートの収納方法

クッションが厚くサイズも大型で座り心地良好な3列目シートだが、それゆえに重く、跳ね上げ作業に力がいる部分は試しておきたい。
【チェックポイント4】見逃されがちな下まわり

悪路走行をこなせるワイルドなクルマなので、SUV的な使われ方をされていた車両も多い。下まわりの状態を覗き込んで確認したい。
【チェックポイント5】 7人乗りか8人乗りか

シートアレンジの多彩さなら8人乗り、2列目にゆとりを求めるなら7人乗りといったように、用途に合わせて選択する必要がある。
【チェックポイント6】フロアの高さもポイント

悪路走行を想定し、最低地上高が高く設定されているのでステップの位置が結構高い。子どもを乗せるなら乗降性はチェックが必要だ。
ディーゼルを選べるミニバンは貴重だが価格差にも注目したい
ディーゼルを選べるミニバンは貴重だが価格差にも注目したい
ディーゼル仕様は中古車相場がガソリンより高めだが、低速域から溢れ出すパワフルな特性や、燃料が軽油で燃費性能も良好だから維持費が抑えられる。自分の乗り方や使い方に合わせて選びたい。
撮影/フォッケウルフ
※中古車価格はグーネット 2019年4月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。