中古車購入
更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.11.12
ホンダS660の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
S660は、1963年10月発売のホンダ初となる乗用車「S500」以来、伝統のスポーツモデルに冠される「S」のDNAを受け継ぐ、2シーター軽オープンモデルとして、2015年4月にリリースされました。
ソリッドなスカルプチャーデザインを採用し、低回転域から高速回転域までアクセルの踏み加減にダイレクトに反応する力強い直列3気筒ターボエンジンをミッドシップに搭載し、後輪を駆動する爽快な2シーター軽スポーツモデルです。
ソリッドウイング・フェイスデザインを採り入れた、彫りの深いフロントマスクには、ワイド&ローを強調するエアロ形状の大型フロントバンパーを備えています。ほかにも大きく膨らみのあるリヤフェンダーやサイドの大胆なキャラクターライン、前後のショートオーバーハングとともに、躍動感のあるスタイリングが特徴的です。
簡単にソフトトップが脱着可能なロールトップを備え、専用フルオートエアコンやリヤパワーウインドウの装備と相まって、四季を通じてオープンエアを楽しめる点も大きな魅力と言えるでしょう。
室内には、素材の持つ触感や質感にこだわった上質なインテリアを備え、本革巻ステアリングホイールや、滑りにくいラックス スエードと本革を組み合わせたコンビシートの装備となっています。加えて、カーボン調メーターバイザーやステンレス製スポーツペダルなどによって、ドライバーを刺激するスポーティな室内空間が拡がる仕組みとなっています。
低重心ミッドシップレイアウトとともに、前後で径の異なるサイズのタイヤ&アルミホイールや減衰力を高めた高性能サスペンションを装着し、ドライバーのイメージしたラインを忠実にトレースする、優れた旋回性能や走行安定性能を実現しています。
オープンモデルならではのロールオーバー対応をはじめ、全方位コンパチビリティボディの採用や素早く展開し長く優しく展開する「連続容量変化タイプ」の運転席用エアバッグに加え、低速域衝突軽減ブレーキなどを備えるシティブレーキアクティブシステムの設定など、優れた安全性能を備えています。
ここではS660の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
S660の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
初代 ホンダ S660 JW系(2015年~)の主なグレードの特徴
・β
ベーシックグレードながら、運転席用&助手席用 i-SRSエアバッグシステム+i-サイドエアバッグシステム、LEDヘッドランプなどの安全装備、ミッドモード付フルオート・エアコンディショナーやHondaスマートキーシステム(ピアノブラック)、プッシュエンジンスタート&ストップスイッチやチルトステアリングが搭載されています。
さらに、UVカット機能付フロントウインドウガラス&高熱線吸収UVカット機能付ガラス(フロントドアガラス/リヤガラス)などの充実した快適装備が施されています。
また、フロント15インチ&リヤ16インチの高性能タイヤとシルバー塗装のアルミホイール、260mm径ディスクブレーキが装着され、メッシュ&ファブリック時のスポーツシート仕様となります。
・α
「β」グレードに対して、クルーズコントロールや純正ナビの使いやすさを高めるナビ装着用スペシャルパッケージ(リヤカメラ・照明付オーディオリモートコントロールスイッチ・センターコントロールスイッチ・ハンズフリーマイク)など、充実した装備が施された上位グレードモデルです。
インテリアのフェイシアの仕上げがクロームメッキや高輝度シルバー塗装になり、カーボン調加飾と高輝度シルバー塗装が施された本革巻ステアリングホイールの装備をはじめ、本革巻シフトノブや本革巻CVTセレクトレバー、ステンレス製スポーツペダルなどが追加装備されます。
外観上はサイドターンランプがクリアタイプとなり、アルミホイールがブラック&シルバー仕上げに変更されます。
シートはラックス スエード&本革のスポーツシートへグレードアップされます。
・モデューロX
2018年7月にラインナップに追加された、モデューロ製のカスタマイズパーツが装備され、走行性能の向上や個性的なスタイリングへドレスアップされたコンプリートモデルです。
「α」グレードに対して、グリル一体型専用フロントバンパーや専用アクティブスポイラー、リヤロアバンパーなどのスポーティな外観をはじめ、5段階減衰力調整機構付き専用サスペンションやディスクローター ドリルドタイプ、スポーツブレーキパッドなどが装備されます。
インテリアはボルドーレッド&ブラックの専用カラーが採用された本革&ラックス スエード地の専用スポーツレザーシートや本革巻ステアリングホイールをはじめ、チタン製シフトノブや専用メーター、専用フロアカーペットマットなど、プレミアム感が漂う内装が特徴です。
また、アルミホイールは精悍なステルスブラック塗装仕上げとなります。
S660の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、S660の世代ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、軽自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
初代 ホンダ S660 JW系(2015年~)の燃費・維持費
・JW5:0.66L/6MT/ミッドシップモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:21.2km/L
年間ガソリン代:約63,679円(471.7L×135円) ※1
軽自動車税:年間10,800円 ※2
年間維持費:約74,479円 ※3
・JW5:0.66L/CVT/ミッドシップモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:24.2km/L
年間ガソリン代:約55,785円(413.2L×135円) ※1
軽自動車税:年間10,800円 ※2
年間維持費:約66,585円 ※3
軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円
S660の中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
S660は特徴的なミッドシップレイアウト・リヤドライブ駆動を採用し、コントローラブルで爽快なオープンエアドライブを提供する軽オープンモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。
また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
S660の主なグレード・型式の中古車価格帯
初代S660 JW系:119~379.8万円
JW5:119~379.8万円(6MTモデル)
コンセプトエディション:169.9~259万円
α:119~298万円
β:127.9~219.8万円
2015年4月に誕生したS660は、2015年式の初年度モデルを中心に、150万円台から200万円台の安定したプライスタグが付けられています。特徴的なのは、それ以降の年式でも大きく相場が変わらない点となっているので、S660が人気であることを裏付ける価格分布となっています。
走行距離においては、特別に大きな偏りは見られず、3000kmから3万km未満までの車両を中心に、ほぼ年式相応の分布と言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年7月13日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。