カー用品・パーツ
更新日:2018.10.24 / 掲載日:2018.10.10
【グー連載コラム】PARTS COLLECTION

今回は来たる秋の行楽シーズンに向けて、積載能力を向上させるルーフキャリアをピックアップ。「コンパクトカーだから荷物が載せられない」と悩んでいるドライバーは必見だ。
(掲載されている内容はグー本誌2018年11月号の内容です)
積載量のアップには ルーフキャリアがオススメ

秋は涼しく天候も安定するので、キャンプにはオススメのシーズンだ。キャンプと言えばテントやテーブル、シュラフなど、かさばるモノが多い。キャンプをする前提で大きなクルマを購入したのならまだしも、キャンプすることを想定せずにコンパクトなクルマを購入した人にとって憂慮すべき点が積載量問題である。
コンパクトカーでも2名分程度であればリヤシートを倒して積載することも可能だが、荷物で後方の視界が妨げられて危険だし、それにどうせなら快適な空間でドライブをしたほうが精神的にも楽なのであまりオススメはできない。
そこで活躍するのが“ルーフキャリア(カーキャリア)”である。文字通りクルマのルーフ(屋根)に取り付けるアイテムで、主に自動車の積載能力を拡張する目的で用いられるモノ。
土台となる「ベースキャリア」は、バー・フット・フックから構成されており、荷物を載せるアタッチメントを取り付けるために必要なアイテムである。「アタッチメント」は荷物を収納する“ルーフボックス”や“ルーフラック”などを指す。当然ベースキャリアやルーフボックスを装着すればその分だけ全高も高くなるので、屋根のある駐車場などでは注意が必要となる。
余談だが、“道路交通法施行令第22条3項”において、長さは「自動車の長さに対して1割」、幅は「自動車の車幅以内」、高さは「地面から3.8メートルを超えてはならない」と定められているので覚えておこう。
ルーフキャリアを装着したら気になるのがやはり燃費の問題だろう。全高が高くなるので必然的に空気抵抗が増えるため当然燃費にも影響がでる。しかし最近のルーフキャリアは空力を意識したシャープなデザインのモノが多く、従来のモノと比べるとかなり燃費問題が改善されているのでさほど気にすることはない。
最後に、ルーフキャリアを装着した状態で「車検」は通るのか? という問題だが、結論から言うと「通る」だ。ただし、リベットやビスなどではなく、ボルトナットなどで簡単に脱着ができる「簡易的取付」に限られる。といっても市販されている商品を購入すれば関係のない話なので、コチラもあまり気にすることはない。
これからの秋の行楽シーズン、アウトドアを楽しむのに最適な“ルーフキャリア”。装着するメリットも多いので積載でお悩みのユーザーはぜひ検討してみるといいだろう。
ベースキャリア
ルーフボックスなどを載せる際に必要となる土台部分。バー・フット・フックで構成され、クルマへのマッチングや風切り音対策としてさまざまな形状・デザインがラインナップする。
INNO WEDGE 665:9万円

問◎カーメイト TEL.03-5926-1212 http://www.carmate.co.jp/
イノーウェッジシリーズ最大容量のルーフボックス。ミニバンやSUVに最適なサイズで、カービングスキー&スノーボードと共通サイズ。便利な両開きで大容量400L、最大積載量は50kg。
THULE Canyon 859XT:19万8000円

問◎阿部商会 TEL.03-3233-2671 http://abeshokai.jp/
スタイリッシュなロープロファイルデザインを採用したスチール製のバスケット。空力性能を高めるフェアリングが付属しているので、風切り音の防止やドレスアップとしても役に立つ。