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更新日:2018.10.16 / 掲載日:2018.08.31
【編集部イチ推し 太鼓判15モデル完全購入ガイド】HONDA N-BOX

■価格帯:138万5640~208万0080円 ■値引き目標(車両本体):13万円
走り&装備は、間違いなく軽自動車トップクラス
ホンダの軽自動車はNシリーズとしてまとめられているが、同じ「N」でもN-BOXは進化型である。発売されたばかりのN-VANと同様に、エンジンとシャシーも最新型が採用されており、それまでのNシリーズとは別系統と考えるべきモデルだ。
その違いのひとつが先進安全&運転支援機能である。従来のNシリーズは衝突回避のAEBSをまとめた「あんしんパッケージ」を採用するが、これは現在の軽自動車の安全運転支援機能としては標準的なものである。しかし、N-BOXは1クラス上の「ホンダセンシング」を採用する。このシステムにはACCと半自動操舵型のLKAが含まれている。ACCは自動停車まで対応する全車速型ではないが、前走車の追従走行を巧みに行う。車線維持支援は他車では逸脱警報止まりだが、N-BOXは自動操舵により車線維持を補助する。これらの機能は上級クラスでも普及過程にあり、軽自動車としてはN-BOXとN-VANのみの採用となる。
軽自動車にACCやLKAが必要かは使い方による。主戦場となるタウンユースには恩恵が薄いかもしれない。だが、これらの運転支援装備の充実により、従来の軽の枠を超えたレジャー用途の適性が高まったわけだ。
1BOX型ミニバンに相当する室内高は、4名乗車時にはスペースのゆとりと見晴らしを、後席格納時にはアウトドア趣味の嵩張る用品の積載を可能とする。つまり、多用途性ならスモール&コンパクト2BOXを大きく上回る。
走りの余裕については、NA仕様の高速走行は非力さが否めない。ACC任せのクルージングはありがたいが、高速走行の機会が多いならば、余力感が高まるターボ車を選ぶのが無難。フットワークはハイト系としては標準的なぐらりと入る初期ロールの和み感を軸とするが、比較的早い時期からストローク抑制が効いてくる。従来のホンダ車とは明らかに違う、同乗者にも好まれる乗り心地とドライバーの安心感のバランスが巧み。
軽自動車である以上、日々のタウンユースを主用途とするユーザー向けだが、高速を使った中距離走行も無難にこなす。軽自動車の世界観を覆す実力を持つモデルだ。
【納得!】最新パワートレーンが生み出す軽自動車離れの走り

エンジンは新設計ユニット。高速走行時の余裕を求めるならばターボがオススメだが、実はNAエンジンも可変バルブ機構を持つVTECになるなど、スペックアップが著しい。動力性能の向上も現行型の大きな武器だ。
【納得!】先進安全&運転支援は1~2クラス上の充実ぶり

全グレードに歩行者検知機能付きのホンダセンシングが標準装備されるなど、先進安全&運転支援機能も充実。ACCやLKAは30km/h以上から作動するタイプ、LKAは操舵支援機能付きと上級モデルに匹敵する。
【納得!】軽自動車最大級の圧巻のキャビン&荷室スペース

キャビンを中央に置くパッケージが生み出す、広大なキャビン空間は、ハイト系軽自動車の大きな強み。質感向上に加えて、リヤシートの前後スライド&跳ね上げ機構の標準装備化など隙の無い設計が注がれている。
N-BOXのオススメ!太鼓判
【G・Lターボ ホンダセンシング】
■価格:169万5600円
選択したのは標準系のターボ車で一般性の高い装備と機能を備えた仕様。予算に余裕があれば約5万円高で助手席スーパースライドを備える上級設定のEXもアリだ。
■主要諸元(G・Lターボ ホンダセンシング)
●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1790●ホイールベース(mm):2520●車両重量(kg):910●駆動方式:2WD●パワートレーン:658cc直3DOHCターボ(64PS/10.6kg・m)●トランスミッション:CVT●JC08モード燃費(km/L):25.6●燃料タンク(L):27(レギュラー)●最小回転半径(m):4.5●タイヤサイズ:155/65R14
提供元:月刊自家用車