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更新日:2018.10.19 / 掲載日:2018.08.27
ALFA ROMEO STELVIO 試乗インプレッション
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之
ALFA ROMEO STELVIO

ALFA ROMEO STELVIO
ALFA ROMEO STELVIO [ニューモデル]
●発売日:’18年7月21日
●価格:689万円(400台限定)
●輸入元:FCAジャパン
●問い合わせ先:0120-779-159
カーマニアならずとも楽しめるプレミアムSUV
主要諸元(First Edition)
●全長×全幅×全高(mm):4690×1905×1680●ホイールベース(mm):2820●車両重量(kg):1810●駆動方式:4WD●パワートレーン:1995cc直列4気筒DOHC直噴ターボ(280PS/40.8kg・m)●トランスミッション:8速AT●JC08モード燃費(km/L):11.8●燃料タンク(L):64(プレミアム)●最小回転半径(m):6.0●タイヤサイズ:225/45R20●価格:689万円
※オプションを含まず
「ジュリア直系」に納得、切れ味鋭く回り込む
アルファロメオと言えばクルマの数あるブランドの中でも趣味性ではトップクラスだろう。ただ、尖ったキャラの好事家向けとするのは間違いである。
ここで試乗したステルヴィオはアルファロメオ新世代モデル第一弾として登場したジュリアを母体にSUVへと発展したモデルである。ジュリアはスポーティさを特徴とするFRセダンとして開発されているが、乗降性も含めた後席の居住性などセダンに求められる要素を造り込んだモデルでもある。そしてステルヴィオもまたプレミアムSUVの基本を押さえた設計が特徴。キャビンはドライバーはもちろん、同乗者も車格を実感できる居心地や贅を感じられ、シャシーはSUVらしく200mmを超える最低地上高と、ストロークをジュリアよりも35mm増加させたサスが採用されている。
アルファロメオらしさを実感させるのはハンドリングだ。操舵初期や追舵での回頭反応は鋭く、限界付近でなければアクセルを踏み込みつつステアを切り増してもぐいぐいと回り込む。ロール感覚に腰高感もなく、ジュリアとよく似た操縦感覚である。パワートレーンは普段の走りでは穏やかに力強く、踏み込めばターボらしい伸びのいい加速も楽しめる。フットワークもパワーフィールも少々切れ味を強調しすぎている印象もあるが、そういう部分も含めて「アルファを駆る」醍醐味だ。
クルマ趣味にのめったユーザー限定ではなく、プレミアムSUVの一般的なユーザーに向けた魅力的なニューカマーでもある。

ボディ外板の一部をアルミニウムとして軽量化を達成。限定400台の初期導入モデル、ファースト・エディションは、専用デザインの20インチホイールやレッド仕上げのブレーキキャリパー、プレミアムレザーシートやウッドパネルを特別装備する。今後は非限定仕様や、年内にはハイパフォーマンス仕様のクアドリフォリオも導入予定となっている。
アルミ製ブロックの直4ターボは、2Lの排気量から280PSを絞り出す。ミッションはZF製の8速ATで、「Alfa Romeo Q4」システムが後輪100%を基準に、状況に応じて前輪に最大60%のトルクを配分する。0-100km/h加速は5.7秒を達成している。
ファースト・エディション専用デザインの20インチ5ツインスポークアルミホイール。キャリパーは前後とも対向4ポットだ。

ラグジュアリー感とメカニカル感が印象的なコックピット。8.8インチディスプレイの車載インフォテイメント「Connect システム」を搭載。車載ナビはないが、ナビ機能はスマホ連係によって使用することができる。また、ハーマン・カードンのプレミアムオーディオシステムが標準装備となっている。
ラゲッジ容量は525L。
後席は4:2:4分割可倒で、電動パワーゲートを標準装備する。
ファースト・エディションはプレミアムレザーシートが標準で、写真のベージュのほかに黒、赤、茶を設定。
メモリー付パワーシートやヒーテッドステアリングも標準装備だ。
提供元:月刊自家用車