徹底分析中古車相場
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2018.03.23
【新生活応援】人気エコカー選び、お買い得なのはどれ?

新社会人にオススメなのはやっぱりエコカー
この春、晴れて新社会人になり、クルマを新たに購入しようとするひとも多いはず。日々の通勤で使うなら、気になるのはやっぱりエコカーだろう。エコカーと言っても、明確な定義はなく、燃費に優れたコンパクトカーやハイブリッドカー、EVなどが思いつく。ここ最近はどのクルマも環境性能に配慮したモデルが多く、以前と比べて低価格帯でも幅広いクルマ選びができるようになった。そんなわけで、今回は新社会人に向けたお得なエコカーたちをご紹介しよう。
コンパクト+ハイブリッドは全方位で優れた魅力!

ハイブリッドシステムが一般に普及し、低価格帯のクルマでも選べるようになってきた昨今は、燃費や実用性を重視するユーザーには嬉しい状況となっている。とくに、その代表モデルであるアクアは、多くのひとが有力な選択候補に挙げる1台。デビューは2011年12月で、今年で早くも7年目になるが、新車登録台数はほぼ毎月5位以内にランクインするなど、現在も勢いはまったく衰えていない。
アクアの魅力のひとつは、度重なるアップデートで新鮮味を保ち続けてきたこと。デビュー当時のJC08モード燃費は35.4km/Lだったが、最新モデルでは最大で38.0km/Lと、最新型プリウスに迫る数値を叩き出している。また、外観デザインも数回リニューアルされており、古さを感じさせないことも大きな美点だ。
アクアの全長は4050mmと、コンパクトカーとしては標準サイズ。一方で全幅は1695mmの5ナンバーに抑えられるから、大きなサイズのクルマが苦手なひとでも気楽に乗れるのがうれしい。だからと言って、後席が狭いとか頭上に圧迫感があるということもない。ライバルのフィットほど広々とした空間ではないが、大人が4名乗っても窮屈に感じさせない室内空間が、きちんと確保されている。
アクアのグレード体系は、装備を抑えて低価格を実現する「L」、基本的な装備が充実する「S」、そしてクルーズコントロール(年式によって異なる)が装備され内外装が豪華な「G」、さらにクロスオーバーテイストの内外装を持つ「Xアーバン」という構成となっている。これに加えて2017年には「クロスオーバー」、スポーツモデル「GRスポーツ」などが追加されたが、中古車はまだ高価なので、今回は詳細を述べるのは割愛する。それでは、アクア全車と各グレードごとの平均中古車価格を見てみよう。
グレード | 中古車平均価格 |
アクア全車 | 120万円 |
L | 76万円 |
S | 114万円 |
G | 117万円 |
Xアーバン | 145万円 |
このデータを見ると、「S」と「G」はほぼ同程度の相場で、「Xアーバン」は少し高めの145万円となっている。「Xアーバン」が登場したのは2014年12月だから、同じ年式で比べると、グレードごとの価格差にそれほど大きな開きはない。なおベーシックな「L」は中古車物件が少ないから、少し探しにくそう。ねらい目となるのは、最上級の「G」あたりだろう。現行モデルでありながら、120万円前後の予算でねらえるのは、新社会人にとって見逃せないポイントだろう。
ほかにもまだあるお得なエコカー
ホンダ フィットハイブリッド(先代)
ホンダ CR-Z
ホンダ インサイト
トヨタ ヴィッツ
お買い得なのはアクアだけではない。いまお買い得なエコカーはまだまだ沢山存在する。ここでは先代フィットハイブリッド、CR-Z、インサイト、ヴィッツにも注目してみよう。
まずは、各モデルの中古車平均価格をチェック。
モデル名 | 中古車平均価格 |
ホンダ フィットハイブリッド(先代) | 67万円 |
ホンダ CR-Z | 116万円 |
ホンダ インサイト | 52万円 |
トヨタ ヴィッツ | 98万円 |
フィットにハイブリッドが登場したのは、2010年10月のこと。低床プラットフォームによる低フロアと、アクアよりも高い天井のおかげで室内は広々している。また、フィットはもともとハンドリングに定評があるが、ハイブリッドもしっかりと継承しているから、走りを楽しみたいというユーザーにはぴったりだ。ただしJC08モード燃費は、先代モデルだと最大26.4km/Lに留まり、ハイブリッド専用車のアクアには及ばない。こちらは燃費よりも、室内の広さや実用性を重視するユーザーに向いたチョイスとなるだろう。
一方、さらに走りを楽しみたいというひとには、CR-Zという選択肢もある。こちらは、エンジンはフィットハイブリッドよりも大きい1.5Lで、14馬力(2013年以降は20馬力)のモーターを組み合わせたハイブリッドのスポーツカー。JC08モード燃費は最大23.0km/Lと、スポーツカーとしては優秀な数値を実現しているから、れっきとしたエコカーと言っていい。なお室内は4名乗車だが、後席は大人が乗るのはかなり厳しい。それでも普段は一人または二人乗車がメインならば新社会人を含めた若年層の移動手段(兼趣味のクルマ)として、意外と悪くない選択肢。駆動方式は前輪駆動だが、軽量&コンパクトなボディのおかげで、正真正銘スポーツカーと言えるファンな走りが味わえる。
インサイトは、初代は個性的なハイブリッドクーペとして1999年に登場したが、ここで紹介するのは2009年に登場した2代目。プリウスをライバルとするハイブリッドの5ドアとして復活を果たした。1.3Lエンジン+モーターを搭載するのは、フィットハイブリッドと同じ。JC08モード燃費は27.2km/Lと、最新世代のコンパクトハイブリッドと比べると少し物足りないが、カジュアルな内装と飽きのこないエクステリアは、初めてのクルマ選びにぴったり。平均価格が52万円という破格の安さも、インサイトに注目する大きな理由である。
ヴィッツの現行型は2010年デビューと、息の長いモデルである。2014年と2017年には外観デザインがリニューアルされ、年式によって異なる印象を与える。エンジンは1.0L、1.3L、1.5Lが設定されるほか、2017年の改良で待望のハイブリッドも登場した。こちらはJC08モード燃費は34.4km/Lとアクアに匹敵する低燃費を誇るが、中古車市場では高値の低走行車しか流通していない。非ハイブリッドのグレードはシンプルなつくりだが、物件が充実しており、ボディカラーやグレードの選択肢が広く、あらゆる予算でねらえるのが魅力だ。
結局どのクルマがオススメ?

今回は、アクアをはじめ5台のエコカーを紹介したが、キャラクターはそれぞれ違う。燃費重視なら、やっぱり選ぶべきはアクアだろう。ライバルよりも平均価格は高いが、前期型、中期型なら5万km前後の走行距離でおよそ60万円の予算で購入可能。新社会人ユーザーのベストバイモデルと言ってもよい。
一方、広さ重視で大きな荷物を積む機会が多いなら、先代フィットハイブリッドも、アクアの強力な対抗馬となるはず。こちらも中古車が豊富で、探しやすいのがポイント。さらなる積載性を求めるなら、フィットシャトルのハイブリッドモデルである、フィットシャトルハイブリッドというワゴンバージョンも存在するから、こちらを選んでもよいだろう。
ここで紹介した以外にも、エコで楽しいクルマはまだまだ存在する。グーネットではカテゴリ別にクルマを探せるから、気になるひとは以下のリンクでお気に入りの1台を探してみよう!