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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
家族も喜ぶMINI5ドア登場!
待望の5ドア

ミニクーパー5ドア(6AT)298万円
【本記事は2014年12月にベストカーに掲載された記事となります。】「これを待ってました~♪」という方、多いのではないでしょうか。ミニのデザインは好きだけど、家族がいるから3ドアはちょっと……。でもクロスオーバーだと、コンセプトが違っちゃうし……ってよく聞く話ですからね。実はミニ5ドアって、クラシックミニの時代から企画されたことはあったけれど、実現に至らなかったという、ミニの歴史上でも積年の思いが詰まったモデルでもあるんです。
これぞミニ!

5ドア
ディメンション的に3ドアと比べると、全長が+165mm、全幅は同じ、全高が+15mm。パッと見、3ドアとほとんど印象は変わりません。ホイールベースが70mm延ばされ、リアのオーバーハングが延長されたぶん、テールゲートの傾斜角を寝かせてボリューミーになりすぎないようにしているせいか、ドアノブが4つ見える、クルマを撮影するうえでのお決まりの角度、後ろ7:3から眺めてみても、全体的なイメージは「これって、ミニだよね!」といえるものに仕上げられています。3ドアでミニのファンになった身にしてみれば、やっぱりコレは嬉しいこと。特に3世代目のお尻がかなりお気に入りの私としては大合格ポイントになります。
クロスオーバーは別物

ミニクロスオーバー
もちろんクロスオーバーもキライじゃないんですが、やっぱ別物なんですよねぇ。5ドアはミニの8番目の兄弟としてすんなり受け入れられるけど、正直いってクロスオーバーはミニの4番目の従兄弟くらいにしか思えないんです……。
狭さも使いよう

3ドアとほぼ共通のコクピット。センターディスプレイはナビやオーディオのインフォテインメントを表示し、操作できる
3ドア、クロスオーバーと居住性を徹底比較さて、5ドアというからには気になるのは居住性ですよね。運転席を私のドラポジに設定して、身長161.5cm、ポッチャリ型の私を使った、後席膝まわりの計測結果は3ドアでこぶし2個、5ドア3個、クロスオーバーで3.5個といった感じ。頭上スペースは3台ともほぼ変わりませんでした。とはいえ、後席に大人が3人並ぶのはちょっと厳しそう。ヘッドレストがきちんと3つ並んで、5人乗りだぞ~! ということをアピールしていますが、センター足元も盛り上がっているので、まぁ3人掛けはエマージェンシーでしょうね。ここは3ドア同様4人乗りだけれど、少し余裕が出たくらいに考えておいたほうが無難です。大人を後ろに乗せてある程度の距離を走る機会が多いならば、クロスオーバーを選んだほうがステキなカーライフを送れるのは間違いありません。でもこれが子供だと話は変わってきまして、5ドアでも充分使えちゃう。後席の子供との距離が近いので、お世話するのもおしゃべりするのも、かえって好都合なくらいです。
拡大されたラゲッジ

ラゲッジ容量は5人乗車時で350L、バックレストを倒した状態で1170Lまで広がる。ラゲッジは上下に荷物を分けられる2分割式
乗降性的には意外といけちゃいます。後席ドアは確かに小さ目だけれど、思ったより足抜け性がいいんですよね。それにドアを開けたまま、チャイルドシートのシートベルトを締めるなんていう時も、周囲への気配り度が軽くて好都合。前席ドアも3ドアよりホンの少し短くなったので、狭い街中ではかえって使い勝手がいいかもしれません。そして何より便利になったのはラゲッジ。一見して広くなったなという印象を受けるくらい拡大されたそのスペース、数値化すると67L増えたとか。ベビーカーを使って計測してみたところ、3ドアはゆっくり慎重に入れてギリギリ、5ドアはすんなり入る、クロスオーバーは余裕しゃくしゃくといった感じで、家族のために5ドアを選びましたというコンセプト、整合性はバッチリでした。また、レバーをクイッと起こして後席背もたれを垂直に立ててスペースを広げる技も、3ドアより簡単にできるようになったし、背もたれを前倒しした時に現われる空間もかなり広いので、ここはひとつラゲッジフロアを2段階で調整できるボード、ストレージ・コンパートメント・パッケージのオプションを是非装着したいところですね。
ツーリング性能が向上

3ドア リアスタイルもほぼ3ドアと同じイメージの5ドア。リアドアが少し小さく感じるが、乗り降りはあまり気にならなかった
さぁ、気になる走りですけれども、とにかくゴーカートフィーリングを全面に押し出した初代と、一挙にコンフォータブルになった2代目の真ん中よりも初代寄り+上質感といった適度なスポーツフィーリングは、基本的には3ドアと同じ。ただホイールベースが長くなった分、3ドアではステアリング舵角に対してやや切れ込みすぎ? といったシーンも見受けられたハンドリングがやや落ち着き、逆に直進性能は上がって、高速シーンではさらに乗りやすくなりました。ツーリング性能が上がったという印象ですね。その点ではクロスオーバーだって引けを取りませんけど、適度なサイズ感とカジュアル感がウリの5ドアとはまるで別物なんですよ。結論としては5ドアは絶対アリです。なんたって初代、2代目と乗り継いだ私が、まさに今買おうとしてますからね(笑)。価格はクーパー5ドアが298万円、クーパーS5ドアが350万円。ドア2枚に18万円払う価値、絶対あると断言しちゃいます!