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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
タントは使いやすさた~んと満載!
元祖スーパーハイトワゴン

Gは顔が違う!
【本記事は2013年11月にベストカーに掲載された記事となります。】軽自動車の常識を覆す室内の広さで、軽のスーパーハイトワゴンという新しいカテゴリーを創りあげた初代タント。’07年登場の2代目では大開口の“ミラクルオープンドア”を採用して子育てファミリーから高く支持された。が、いまやその同カテゴリーにヒット車のホンダNBOX、スズキスペーシアという強力なライバルが顔を揃える状況。そんななか、先代のデビューから6年目を迎えたタントがフルモデルチェンジした。
両側スライドドア採用など使い勝手がいっそうアップ!

助手席側にBピラーがないのでドアがこんなに大きく開く。子どもの乗せ降ろしもラクだ
■両側スライドドア採用など使い勝手がいっそうアップ!3代目となる新型は、その姿からわかるように基本的にはキープコンセプト。とはいえ、より立体的な造形となり、カスタムは大型グリルで存在感がグッとアップ。そのスタイルも魅力のひとつなのだが、使い勝手のよさをよりいっそう追求し、いろいろなシーンで使いやすくなっているのが新型タントの最大のポイントなのだ。そのなかでも、一番の注目が両側スライドドアの採用。先代で採用した助手席側の“ミラクルオープンドア”はBピラー内蔵型の前後ドアによって大きく開くのが特徴だが、このライバルにはない個性はそのままに、運転席側のリアドアもヒンジ式からスライド式に変更。狭い場所での乗降性がよくなった。それに、助手席のスライド幅を100mm拡張。この助手席ロングスライド化とミラクルオープンドアによって、後席への乗降性が向上したうえ助手席後ろに大きな荷物を積めるようになった点も見逃せない。
広大な室内が特徴

家族を日差しから守る格納式リアサンシェードも標準装備
ベビーカーも畳まずに積むことができる。さらに、使い勝手を追求したアイテムをいろいろ装備。助手席乗降グリップを設置し、子どもやお年寄りでもラクな姿勢で乗り降りすることが可能。リアドアに格納式サンシェードを採用するなど、子育て世代から、シルバーファミリーまで幅広い層に使いやすくなっている。なお、タントといえば軽とは思えないほどの広大な室内が特徴だが、新型ではカタログ数値よりも広々感を重視。軽トップのヘッドクリアランスや前後乗員間距離などを実現している。
走りの基本性能や燃費性能も着実にアップしている!

燃費も走りも追求! eSテクノロジーや空力性能向上などによりJC08モードでNA車は28.0km/L、ターボ車は26.0km/Lの低燃費を実現。エコカー減税は全車で免税。足回りも改良され、質の高い快適な乗り心地も実現する
■走りの基本性能や燃費性能も着実にアップしている!室内空間の広さがウリのタントだが、新型では走りの基本性能を追求している点も注目だ。ボディや足回りなど各部の徹底改良によって安心で快適な乗り心地や静粛性の高い上質な室内空間を実現。現在、このカテゴリーの軽自動車はミニバンからの乗り換えも多く、そういったダウンサイジングのユーザーにもしっかりと対応している。エンジンは基本的に従来と同じ直3DOHCとCVTの組み合わせ。ただ、ミライースなどと同様に進化したe:Sテクノロジーの投入などによって、NA車ではJC08モード燃費は先代の25.0km/Lから28.0km/L(2WD)へ向上。エネチャージを採用するライバルのスペーシアの29.0km/Lには届かなかったが、ダイハツによるとタントは燃費ではなく使い勝手で勝負した結果とのことだ。また標準タントはNA車のみだが、タントカスタムにはターボモデルも設定。ターボエンジンは圧縮比向上やVVTなどの採用によって、燃費はこれまでの22.2km/Lから26.0km/Lへと大きく向上している。そのほか、新型タントのトピックは、フード、フロントフェンダー、バックドア、フューエルリッド、レールカバーの樹脂化だ。樹脂パーツを採用したことで、鉄製パーツ時に比べて約10kgの軽量化を実現。バックドアは開閉操作がラクになるといったメリットもある。
いま注目の自動ブレーキは5万円高で全グレードに設定

自動ブレーキ搭載! いわゆる自動ブレーキ機能に加え、誤発進抑制制御機能、先行者発進お知らせ機能などを備えたスマートアシストを全グレードに設定(5万円高)。最新の予防安全性にも対応
■いま注目の自動ブレーキは5万円高で全グレードに設定まだまだ、新型には特徴がある。ムーヴで軽自動車初搭載となった衝突軽減ブレーキシステム「スマートアシスト」の搭載だ。誤発進抑制制御機能などの機能も備えて、全グレードに設定され、価格は5万円高。シートアレンジも多彩だ。左右独立してスライド&格納する後席によって、シーンに合わせレイアウトを自在に変更できる。というわけで、ダントツの使い勝手のよさをはじめ、魅力満載の新型タント。グレード体系は、標準タントがL、X、Gの3タイプで、価格帯は117万~158万1000円。タントカスタムが、カスタムXとカスタムRSの2タイプで、価格帯は147万~175万1000円。全グレード4WDがあり、エコカー減税は全車免税となる。