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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30

7月発売のロシアではすでに1万台受注の高人気!! 燃費も、走りも、安全も 欲張り三菱NEWアウトランダー発進

エクステリアデザイン

【本記事は2012年11月にベストカーに掲載された記事となります。】三菱のグローバルマーケットに向けたミドルクラスSUVとして’05年に登場したアウトランダーが初のフルモデルチェンジを受けた。新型もグローバルカーというポジションは不変で、その証拠にすでに7月にロシア、9月に欧州で販売を開始していて、特にロシアでは初期受注が1万台を超えている。それでは新型アウトランダーの魅力に迫っていく。■エクステリアデザイン新型アウトランダーのエクステリアデザインは、“上質さと環境性能の両立”をターゲットに開発が進められた。ボディサイズは、全長4655×全幅1800×全高1680mm。これは旧型より全長で15mm長くなっただけ。ほとんど同サイズといっていいレベルなのだが、不思議なことに実車を見ると明らかに車格がアップしたような感覚になる。これぞ三菱の目指した“上質さ”で、非常に伸びやかに見える。フロントボンネット下→ボディサイド→リアコンビ上面につながるシャープなラインと、前後フェンダーに代表されるふくよかなラインが絶妙な調和を見せている。いっぽう、燃費性能に直結する空力性能は、開発初期段階から高い目標値を掲げルーフライン、キャビン曲面、キャラクターライン、ルーフモールの溝などすべてを吟味して生まれたのがこのデザインなのだ。空力にこだわった結果、空気抵抗を旧型モデルに比べて7%低減し、SUVとしては優秀なCD値=0.33を実現。

エンジン&トランスミッション

2L、2.4LともアイドリングストップのAS&Gが組み合わされる。空力とこれにより燃費は格段向上

2L、2.4LともアイドリングストップのAS&Gが組み合わされる。空力とこれにより燃費は格段向上

■エンジン&トランスミッションエンジンは旧型同様に2種類のMIVECエンジンをラインアップし、排気量は2Lと2.4L。2Lは150ps/19.4kgm、2.4Lは169ps/22.4kgmのスペック。新型アウトランダーのエンジンは、4WD車には2.4L、FF車には2Lという組み合わせになる。注目は燃費性能でJC08モード燃費は2Lが15.2km/L、2.4Lが14.4km/Lとなっている。旧型は2LのFFが13.4km/L、2.4Lの4WDが11.8km/Lだったので、2Lが13%、2.4Lが22%燃費性能を向上させている。この大幅な燃費向上の要因として、前述の空力同様に多大な貢献をしているのが三菱のアイドリングストップAS&Gで、両エンジンに装着される。しかも新型アウトランダーではインテリジェントバッテリーセンサーを新採用することで、アイドリングストップの頻度を高めている。これらにより全車エコカー減税の50%減税対象車となる。これらのエンジンに組み合わされるのは、新変速制御を盛り込んだINVECS-III6速スポーツモードCVTで、旧型で好評だったパドルシフトは継承。

4WD

旧型で定評のあった電制4WDを進化させて搭載。2WDモードを廃止して、4WDエコを新設。4WDオート、ロックをドライブモードセレクタ(写真)で自在に切り替えられる

旧型で定評のあった電制4WDを進化させて搭載。2WDモードを廃止して、4WDエコを新設。4WDオート、ロックをドライブモードセレクタ(写真)で自在に切り替えられる

■4WD旧型アウトランダーの大きな魅力となっていたのがスポーティな走り。それを支えていたのが走破性に優れた電制4WDだったのはいうまでもないが、新型では2WDモードを廃止して、4WDエコモードを新設。これは、通常走行はFFで、フロントタイヤの滑りを感知するとリアに駆動が配分されるというモードで、燃費と安全性を両立させている。さらにハードな走りを実現したい、というユーザーに向けて、2.4Lエンジン搭載グレードには、ランエボでもおなじみのS-AWC+AYCが8万4000円でオプション設定されているので注目だ。

インテリア

ブラックを基調としたシックなインテリアは素材にもこだわりを見せる

ブラックを基調としたシックなインテリアは素材にもこだわりを見せる

■インテリアインテリアもエクステリア同様に上質感を追求。分割ラインの少ないインパネ、触り心地にもこだわったというソフトパッド、2眼式のハイコントラストメーター、助手席側のインパネとフロントドアトリムにあしらわれるカーボン調のアクセントパネルなど、デザイン、素材にこだわりを見せている。新型アウトランダーの乗車定員は全車7人乗り。サードシートが必要ない時はラゲッジとして使えるので、お得感は高い。

パッケージング・グレード&価格

見た目だけでなく使い勝手、ユーティリティも大きく向上している

見た目だけでなく使い勝手、ユーティリティも大きく向上している

■パッケージングボディサイズは旧型とほぼ同じながら、新型は室内広さ、使い勝手が格段進化している。その具体的数値を挙げておくと、(1)サードシートのシート幅=+120mm、(2)セカンドシートのスライド長=250mm(旧型は80mm)、(3)セカンドシートをたたんだ状態のラゲッジ長=1685mm(同1350mm)のほか、サードシートの乗降性を格段に向上させるウォークイン機構の採用など、劇的に進化。■グレード&価格唯一のFFの20Gが242万7000円、2.4Lのベーシックグレードの24Gが269万2000円、セーフティパッケージが278万7000円、ナビパッケージが310万円となっている。これだけのチャレンジングな姿勢と装備充実ぶりを見せながら旧型からほぼ据え置きという価格設定は魅力的。注目のPHVは来年1月に世界に先駆け日本で販売を開始。’12年度の助成金の対象となった場合、負担額は325万~390万円となるという。こちらも楽しみだ。

三菱車初採用! e-Asistで、イザという時も安心安心

レーダークルーズの設定速度は40~100km/h。ドライバーは先行車との車間を3段階で設定することができるので、よりスムーズな運転ができる。先行車がいなくなれば、設定しているスピードまで自動で加速

レーダークルーズの設定速度は40~100km/h。ドライバーは先行車との車間を3段階で設定することができるので、よりスムーズな運転ができる。先行車がいなくなれば、設定しているスピードまで自動で加速

三菱車初採用! e-Asistで、イザという時も安心安心三菱は新型アウトランダーに先進安全技術のe-Assist(以下eアシスト)を新採用。その概要を見ていこう。■レーダークルーズコントロールシステム(ACC)先行車との距離や相対速度を監視し、ドライバーが設定した車間(3段階に設定可能)を保ち、先行車の停止状態まで追従走行。綿密なチューニングにより、全車が頻繁に加減速するようなケースでもギクシャクしない。

衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)

静止物に対しては、30km/h以上で警告のみだが、30km/h未満なら自動ブレーキが作動し、本当に危ない状態ならクルマを停止させる

静止物に対しては、30km/h以上で警告のみだが、30km/h未満なら自動ブレーキが作動し、本当に危ない状態ならクルマを停止させる

■衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)前述のACC同様に先行車の減速、停止による車間距離の減少を検知。先行車との相対速度が約30km/h以下の場合、自動ブレーキで減速、停止させることで衝突を回避。システムの作動パターンとしては、衝突の危険がある時は、表示と音でドライバーに警告。衝突の危険が高い時は弱い自動ブレーキで減速。衝突の危険がきわめて高い時は、強い自動ブレーキでクルマを減速、停止させる。ただし、対象となる障害物が停止状態、つまり壁や停止車両の場合は、自動ブレーキが作動するのは30km/h未満の場合でそれ以上の速度時には警告のみとなるので過信は禁物。

車線逸脱警報システム(LDW)

65km/h以上で作動。車線幅が2m以下ではカット

65km/h以上で作動。車線幅が2m以下ではカット

■車線逸脱警報システム(LDW)65km/h以上での走行時に車線を逸脱しそうになると警報や警告表示で注意を促す。新型アウトランダーに採用されたこの三菱初の技術は、24Gセーフティパッケージとナビパッケージに標準。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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